傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
写真、ゴルフを楽しみながら地域社会に溶け込む一応元気な傘寿越えの爺さんです。

球界にみた人の温かさ

2009-10-26 10:18:32 | 日記
           球界で見た人の温かさ
 プロ野球CSで巨人軍と日ハムが偶々同日に順当に日本シリーズに勝ち進んだ。パリーグでは敗れた楽天の野村監督が嘗ての教え子の日ハム稲葉選手たちの呼びかけもあって楽天と日ハム両選手による派出な胴上で宙に舞い珍しく涙ぐむほど感激に浸った。セリーグでは今期限りで引退する中日の立浪が敗色濃い終盤でPHに出たが、凡打でダグアウトに帰る時に巨人側スタンドからも盛大な拍手が沸き起こった。
 選手やファンが長年球界に尽くした名選手・監督に対し勝敗を離れて暖かい労いの態度を示した光景に感動した。強いて言えば勝敗は見えていた試合だったから巨人のクルーンがそれとなく立浪にホームランを献上してもよいくらいの気持ちがしたが勝負の世界では無理な話だろうか。   (09年10月)

日本郵政斎藤新社長指名は国営化の布石か

2009-10-26 10:14:23 | 日記
          斎藤社長任命は郵政国営化の布石か
 日本郵政西川前社長の辞意表明直後、新社長に官僚OBの斎藤氏が指名された。日本郵政会社には社長任命についての指名委員会があってそこで人選した後政府に承認を求めるシステムになっている。それに反する場合はいわゆるコンプライアンス違反で法に触れることになり民間でこんな更迭をやればすぐ訴えられる。まず社内の監査役が役員会に物を申すのが今の制度だ。日本郵政内の動きは報じられないが大株主である政府への遠慮なのだろうか。まだ完全な民間会社になりきっていない証しと思う。今回の社長更迭劇は正に政府が法違反を強行したことになるが法務省はどう考えるのだろう。
 筆者は天下りに絶対反対ではない。いわゆる「渡り」を繰り返し巨額の給与や退職金を受け取る制度を民間にバランスさせた常識的な処遇に是正すれば有能な官僚を有効に活用することは国益になる場合もあると思うからだ。今回怒りを覚えるのはあれほど天下りを非難し日銀総裁選出に当たって3人の大蔵官僚を官僚OBと言う理由で頑なに拒否したにもかかわらず「14年経ったから天下りでない」と言う詭弁を弄するのは余りにも国民を馬鹿にした欺きになるからだ。その14年も官の息のかかった企業体に在籍したのだから典型的な「渡り」人物と言えるから尚更だ。
 彼は確かに有能かもしれないが官僚としてであって今回の巨大な民間企業の経営にどう力を出せるかは疑問である。亀井氏としても民間人のセンスがないと巨大企業の経営は難しいと分かっている筈なのに敢えて官僚OBを据えたことは民から国へ、すなわち国営化への執念を持っているからだろう。
斎藤氏は細川内閣時代に小沢氏と密な関係にあって例の潰された消費税率アップ案(3%から7%ヘアップ)を出した男だから今回の人事の裏に小沢幹事長の影が揶揄されているし、鳩山首相は間際まで彼の名前を知らなかったと言う情報まであり何か民主党の暗さを感じる。蛇足になるが、あるTVで細川内閣当時の官房長官武村氏が言うには「今回亀井氏は斎藤氏を誉めるが当時私には何故斎藤を切らないのか。とんでもない奴だ」と非難していた、「亀井さんに何故この人選か」と問いたいと言っていた。時代が変わったとでもいうのだろうか。政治家の言葉は何を信用してよいか分からない。
 亀井大臣は国営化を否定するが、株式譲渡の凍結、民間と異なる法律の適用、分社化の否定などから考えると国営への逆行としかみえない。国営時代の重大な欠陥を除去するための民営化だったはずだが国民は何を信ずればよいのか。過疎地のサービスの低下がよくないというのが表向きの理由の一つだがそれは現組織でも対策はあるはず。それよりも特定郵便局長の権益の復活が最大の理由ではなかろうか。全ての大きな改革に100%満足ばかりというものはない。必ず若干の「血は流れる」ものだ。それを何とか是正しながら進めるのが改革。基本線を否定すれば改革は頓挫する。弱者を守るという主張は改革に抵抗して既得権を守る場合の常套手段だから国民は慎重に判断しなければならないと思う。政府はそうはいえないだろうがとにかく国民に説明責任を果たすべきだ。
 最後にメディアにも注文がある。メディアはそもそも何故民営化が必要とされたのか。国営時代にどんな欠陥があったのかを再度国民に解説し国営に戻すことが国民にとってプラスなのかマイナスなのか公平に丁寧に解説すべきと思う。何故か矮小化されたマイナス面の情報ばかりが紙面を飾っているように思えてならない。
                      (09年10月)

民主党のマニフェスト強行策に懸念

2009-10-11 19:24:05 | 日記
          民主党マニフェストの強行策に懸念
10月11日の下野新聞は県内首長のアンケートを報じた。
 高速道路無料化には反対24、賛成2、 どちらともいえない(保留と記す3、無回答2。ガソリン税廃止は反対21、賛成2、保留7、無回答1。八ツ場ダム建設中止も反対12、保留15、無回答3で賛成は僅か一人だった。
 他の栃木県に絡むダム事業である湯西川、南摩については反対と保留は八ツ場ダムと同程度だったが中止賛成はゼロ、霞ヶ浦導水事業については殆どが保留だった。これまでのマスコミ情報から考えると恐らく他県でも同じ傾向と思う。首長の圧倒的な反対は地方財政の混乱やCO2の増加などを憂えたためだろうが、中央と地方のこの極端な意見対立は異常と思う。
 民主党は選挙では圧勝したがマニフェストでもこの点は世論の約半数が批判的だし、ここまで反対する首長も民意の代弁者なのだ。政府がマニフェストに拘ってこれら反対意見を冷たく無視すれば地方政治の混乱から内閣へのボディブローに繋がるのではなかろうか。
 今は国を上げて不況脱出を図ることが最重要で、それには政府と地方自治体間の信頼関係は必須だ。政府は懇切な説明の他この際は若干の妥協も考慮すべきではなかろうか。                 
                      (09年10月11日)


プロ野球CS制度を切る

2009-10-10 20:45:25 | 日記
           プロ野球CS制度を切る
 プロ野球セリーグ終盤でヤクルトが阪神との際どくCS出場を争ってきたが10月8日と9日、天王山の2連戦に連勝して3位を確定しCS出場権を得た。ヤクルトファンとしては大変な喜びで、今期中日に分の良い16勝の館山と13勝の石川を盛り立てて是非快勝して首位巨人軍に歯向かって欲しいと思っている。
 ただ冷静に考えるとCS制度のない時代はペナントレースのチャンピョンが決定した後の試合は、幾つかの個人記録への挑戦や球団としてAクラスになるかどうかなどの目標があっても総体的にファンの熱も冷めた消化試合の様相を呈していた。今年のように両リーグとも終盤まで3位が決まらずCS絡みでファンを沸かせたことは球団そして球界の営業上は大きなプラスだったしファンも野球を楽しんだことは確かだが、CSのあり方について冷静に考えてみる必要も感じた。
先ず、12球団の半数がCSに出場するのは多すぎないかと言うことだ。各リーグ上位2チームの決戦でいいのではなかろうか。3位となるとペナントレースの実績上首を傾げる場合が出る。ヤクルトファンとしては複雑な心境だが今年のヤクルトについて言えば、シーズン前半は投打がかみ合って確か13か14の貯金があった。その後怪我人の続出や投手の疲労からか調子が急落し大きな借金生活となり、何とか挽回してきたがCS出場権を得た日(残り試合数は2)の借金3の状態だった。 仮に短期決戦であるCSを制することがあればペナンとレースで勝率5割にも満たないチームがリーグ代表となるし、更に日本シリーズで勝利すれば珍記録で「CSを経た日本シリーズとは何ぞや」「ペナントレースとは何ぞや」いうことになる。しかし短期決戦だからこれもありうるのだ。何か割り切れなさを感じる。
少なくとも勝率5割に満たないチームにはCS出場権利を認めないという条件は必要ではなかろうか。現行制度は長期のペナンとレースでの努力と栄冠の価値を余りにも軽く見すぎていると思う。
 よく日本シリーズ勝者に日本チャンピョンと言う称号を与えるが私はそれをやめて日本シリーズ覇者で留めることを提案したい。スポーツ界にはオリンピックもあればワールドカップもあるがどちらも世界のチャンピョンだ。サッカーでもJリーグのペナントレースもあれば天皇杯もある。野球の日本シリーズも、ある約束の元で挙行される一つのチャンピョン争いと位置づければよいのではなかろうか。ということはCS制度のある限り日本シリーズを一種の「お祭り」と位置づけてよいという考えである。   
                       (09年10月10日)

小田代の草紅葉

2009-10-06 16:17:06 | 日記
 今年も小田代ケ原で草紅葉が色づき始めたと新聞で報じられたので9月17日に早速車を走らせた。余り混んでなかったのでゆっくり撮影できた。色彩は写真の方が本物よりも赤味が濃く仕上がったように思う。   (09年10月6日)