傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
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令和2年大相撲11月場所感想

2020-12-05 10:42:51 | スポーツ
                      令和2年大相撲11月場所感想
1) はじめに
  場所前から両横綱休場で又かと思ったが、更に、序盤に優勝候補の朝乃山と新大関正代が怪我で休場となりどうなるかと懸念した。しかし、貴景勝が終始優勝戦線のトップ
 を走り、他各力士の健闘で何とか場所を盛り上げた。協会もホッとしただろう。
 横綱には少し甘えがあるのではなかろうか。
2) 貴景勝天晴れ!!
  5人の横綱・大関の中で1人の大関として頑張り、しかも、ずっと優勝戦線を走り優勝したのだから天晴れだ。若いのに責任の重さに良く耐えた。千秋楽に照の富士に負け
 て並ばれた時は最大の重圧があっただろう。しかもあの負け方が正にブザマな完敗だったから。大方のファンは「本人はショックで決定戦も負ける」と感じたと思う。筆者そ
 の一人だった。しかし決定戦ではその予想を覆し完璧な彼本来の押し相撲で完勝し賜杯を手にした。相当精神力は強いと思った。
 土俵上で感激の涙を見せたのが印象に残る。来場所綱取りとなるが頑張れ。ただ今場所は横綱や他の大関不在の場所での優勝だから条件は通常以上に厳しいと思う。もう少し
 四つ相撲で戦えればいいのだがーーー。
3) 休場の大物たちに喝!
  白鵬・鶴竜  兎に角休場が多い。さすがに横綱審議会が「引退勧告」の次に厳しい「注意」勧告を出した。白鵬はともかく鶴竜は来年の初場所進退を賭けることとなるだ
      ろう。
  朝乃山・正代 怪我では仕方がないが次の初場所はカド番となった。本来の力を出し切って欲しい。
4) 照の富士にもあっぱれ!!
      2日目に朝乃山に勝ってホンモノ振りを出し、14日目まで12勝2敗で千秋楽は、トップを走る貴景勝を破って13勝とし優勝決定戦に持ち込んだのは立派だ。
      膝が更に良くなればもっと強く戻るだろう。本人は常に大関に戻るためにこの3場所頑張ると公言しているが、膝の経過が順調なら問題なく達成するだろう。それ
      だけの強さはある。
      負けた大栄翔、高安戦はいずれも相手に素早く動き回られて追いつけなかったため。この対策を考え、相手を如何に早く捕まえるか策を身につければ、既に老化 
      した白鵬と、そして朝乃山や正代とも同格と見ている。これからが楽しみ。
5) 他の3役
  御嶽海 7勝の負け越し。 メンタルの問題と思う。途中から投げやりになると見え
      る今の状態が治らない限り上には上がれまい。
  隆の勝 予想外の不調でやっと8勝。先場所に比べて脆さが目立った。
  高安 やっと8勝。まだ完全回復ではないと見た。
6) 前頭について (気がついた力士に絞って述べる。)
  若隆景 上位に勝てなく7勝止まり。相撲ップリはいいのでもう一歩。
  霧場山  3勝。 上位の壁にもどされた感じ。
  大栄翔 10勝。先場所の不調は怪我だったのだろうか。本来の姿に戻った。来場所
         又3役に復帰だろう。
   輝  5勝。体力はありそうだが何故かパットしない。
  北海富士 11勝。 近来最高の場所だっただろう。何時もこの動きなら3役定着な
      のだが場所ごとのばらつきが多い。何故か分らない。来場所3役になるかどう
      かは負け越した御嶽海を小結に留めるかどうかで左右される。
  翔猿  6勝。 動きはいいが、この位置ではこの程度か
  妙義龍 4勝。 動きは先ず先ずだが負け越し。歳のためか?
  宝富士 9勝。 同位下位には様変わりの強さを示したが、上位には通じず。
  栃の心・9勝。実力どおり。
  玉鷲・8勝。 少し不調。
  遠藤 8勝。 もっと勝つと予想したが脆かった。彼も30歳、この程度で終わるの
        ではもったいない。
  龍電 9勝。 同位下位には強かったが、終盤上位に3連敗と幕尻で優勝戦線で頑張
         っていた志摩ノ海にも負けた。イマ一歩。
  明生 9勝。 怪我が完全に治れば更に上に上がるだろう。
  炎鵬 3勝。 彼の戦法は既に相手に知られてしまった。十両に落ちるが対策を立て
         ないと先が見えない。
  千代大龍 9勝。 何とかなったが、昔の期待からすると残念な結果。既に32歳.
        この程度で上下を繰り返すのだろうか。
  逸ノ城 8勝。なぜか後半6連勝で8勝。怪我のためでこの辺にいるのだろうが。怪
          我の程度はどの程度なのか。既に27歳になってしまった。
  豊昇龍 (朝昇龍の甥)勝。まだ将来性は分らない。
  志摩ノ海  幕尻で11勝4敗。但し終盤の2敗は優勝が絡んで貴景勝と照の富士。
        どちらも負けたが力の差から仕方がない。千秋楽の相手は同格の明生だった
        が負け。優勝がなくなって気が抜けたのだろう。
 十両陥落は炎鵬と全休の琴勇輝だろう。
7) 十両以下
   琴奨菊 1勝6敗で引退。ここまで大関から落ちてまでもよく頑張った。天晴れ。
   翠富士  10勝5敗で優勝。
   宇良  9勝。 まだ本調子ではないが先ず先ずだった。来々場所再入幕を期待する。
       「いぞり」と言う奇抜な白星を出した。
   貴源治  6勝。何とか幕下陥落は免れたが余りパットしない。相撲に特徴がない。
   勢 5勝。怪我が未完治なのだろうか。何とか幕下陥落は避けられるだろう。

   納谷 大鵬の孫。幕下筆頭で6勝1敗。来場所新十両確実だろう。今後数場所で新入
       幕か。楽しみな独り。
8) おわりに
   今場所は、終盤の貴景勝と照の富士の優勝争いで何とか持ちこたえたが、来年は是非両横綱や前大関が
  出て華やかな場所にしてほしいものだ。そして照の富士の大関復帰の頑張りも見もの。
  何度か書いたが、行事木村庄之助は何故作らないのだろう。今のメンバーに人材がいないということだろうか。



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