傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
写真、ゴルフを楽しみながら地域社会に溶け込む一応元気な傘寿越えの爺さんです。

平成30年大相撲秋場所感想

2018-09-28 14:44:09 | 日記
                               大相撲平成30年秋場所所感
1)はじめに
 稀勢の里の復活と御嶽海の大関昇進が場所前の話題だったが、前者は先ずクリア、後者は「振り出しに戻る」と言うこととなった。白鵬が全勝優勝を飾ったが大関・横綱が中盤まで優勝争いしたので相撲ファンを喜ばせたと思う。
2)稀勢の里の復活にホッとした
 今回は優勝力士よりも稀勢の里を先に取り上げよう。5日目までは全く綱渡りの危なさで奇跡的に勝ちを拾い続け連勝したことが彼の土俵人生を左右したといえる。全敗もありえた相撲っプリだった。多くのファンはホッとしただろう。相撲の神が稀勢の里に微笑んだと言える。
 そして6日目に千代大龍の1発で負け。7日目に又危なげな勝ったものの8日目にまた玉鷲の1発で完敗。このままずるずると負け続けると心配したが、何と9日目に手負いといえカド番で燃える栃ノ心に力相撲で勝った。次ぎの日の遠藤には初めて完勝。この2勝は彼に自信を持たせたかもしれない。しかもこれで8勝。横綱としては勿論不満足だが、8場所連休のハンデを考えれば「引退しなくてもいいじゃん」との声が出たように思う。
 次ぎの9日目はまた不調の逸ノ城の一押しで完敗。しかし、12日目は調子を落とし始めたとはいえ御嶽海に力相撲で勝ち、14日目は横綱鶴竜にも完勝。稀勢の里の復活を喜んだものだった。ただ白鵬と豪栄道には歯が立たなかった。
 場所前に引退回避の関門と言われていた10勝し、その中に横綱大関への勝ち星も含まれたのだから兎に角「よかった」と言うのが日本人ファンの共通の気持ちだろう。いろいろ苦しみと緊張もあっただろうがよく耐えて頑張ったと思う。
 今場所の相撲を見る限りジックリ構える相撲になれば充分勝負になるが激しい立会い(千代大龍・玉鷲・逸ノ城に負け)に対しての応対と言うか相撲感がまだ回復していないし、白鵬とか豪栄道のスピードについていけない感じがした。その対応を修復させれば来場所星を大きく伸ばせると期待している。
3)白鵬の"復活“
 彼には失礼だが今年まだ優勝してなかったし休場明けだったのだから復活と書かせてもらった。
初日から凄い迫力があった。1-2回アッと思う相撲があったが、殆ど全く危なげない取り口で終盤には「これは全勝する」とファンに予感させていた。
本人も歳を考えて稽古のやり方とか相撲の取り方を考えているといっていたが、力を頭脳と技術で補完するやり方に円熟さを感じる。
 印象に残るのは御嶽海との相撲だった。棒立ちとなった危機状態から足をあしらいながら相手に体勢を崩して投げを仕掛けた上手さにさすがだと感じた。
 41回目の優勝を全勝で飾ったし幕の内1000勝、横綱で800勝という記録を達成したことは天晴れと言いたい。33歳だが、まだ2-3年はやれるだろうし、本人も東京五輪の年まではやるといっている。少なくともあと5回は優勝するだろう。
4)鶴竜の実力は?
 先場所は途中休場したがその前2場所連続優勝して復活振りを示した。今場所も10日目までは全勝だったが、11日目に手負いの栃ノ心に敗れが影響したのかそれから千秋楽まで連敗。と言うことは長い休場明けの稀勢の里を含め横綱大関戦に全敗と言うこと。彼の実力とは思えない。精神的な弱さがあるのだろうか。同じ5敗でも稀勢の里の5敗と違うように問題含みを感じる。
5)大関について
・豪栄道 初日に不覚を取ったが先ず先ずの12勝。実力は高安と互角と見る。しかし白鵬とは差がある。要するに彼の力どおりの成績を残したといえ     る。
・高安 不満だろうが休場明けだから仕方がなかろう。千秋楽の負けは前日の御嶽海との負けが、尾を退いたと見る。
・栃ノ心 まだ怪我が完治しないままの休場明けでまだ充分相撲が取れないらしい。カド番なので無理して出たのだろう。しかし苦しかったが、鶴竜と高   安に勝ったことは褒めたい。怪我が完治すれば又優勝に絡んでくるだろう。
6)他の3役
・御嶽海 大関を狙う場所だった。5日目に栃ノ心を破って5連勝したが、翌日豪栄道に負けたことが影響したか、8日目に格下に負けてから更に彼の悪    い癖の4連敗。9勝どまりで大関問題を振り出しにもどしてしまった。
     先場所優勝は大関・横綱不在の幸運に恵まれたためという理由を裏書したことになり彼にとって悔いのある場所だった。大関昇進の3場所33    勝と言うことを考えれば来場所11勝で到達するが、今場所の印象が悪いのでそれでは無理で恐らく13勝以上でないと話題にならないだろう。
    後半の連敗をなくすことは精神面の鍛錬が必要と言うことか。
・逸ノ城 やっと8勝で関脇を守った。10日目まで3勝7敗だったがその後5連勝した。
    9人の3役と対戦したが、稀勢の里と玉鷲に勝った2勝と前頭の6人に勝った8勝。他の横綱大関7人に負けて7敗。言い換えれば上に弱く下に    強い典型的な星だった。あの体格なのだからもう少し、スピードをつけるとかスピードに対抗する技術を磨けば上が見えるのだが、余り進歩して    いいない。もったいない。
・玉鷲
    暫く3役と幕内上位を行き来していたがどういうわけか大負け。力は7-8勝するレベルと思うのでまたカムバックすると思う。
・貴景勝
    9日までは上位戦が多く3勝6敗だったが、その後6連勝で9勝とした。しかし大関以上では栃ノ心に勝っただけなので今場所は大物食いの声は    出なかった。まだ若い。将来角界を背負う一人であると期待したい。それには4つ相撲を身につけることが必要だろう。
7)前頭について
・遠藤 折角3役を狙える地位に戻ったのに怪我のためか3勝で全く冴えなかったし、今場所は批評する以前のレベルの完敗負が多かった。また出直しと   なる。怪我が多いが、怪我しないことも実力の一つと考え体調管理について工夫をしてほしい。・魁聖 あの体力を生かして何とか8勝。来場所小   結となろう。脆さがあるのでこれ以上の伸びは疑問。この辺り位置を維持すればOKではないか。
・勢 怪我のためか大負け。彼も怪我が多い。
・千代大龍 何年か前に将来の大関と予測したが、眼の病の影響か幕内の上下を行き来している。立会いの一発だけが勝負とあっては大きな期待は無理     か。
・豊山 彼も怪我で大負け。動きは激しく、将来有望と見ている。数場所で又この地位に戻るだろう。
・正代 素質はあるはずだが伸び悩んでいる。今場所も負け越し。性格的に大人しいのだろうか。
・妙義龍 長い怪我との戦いが終わったのか。この地位で8勝。但し終盤の3連敗は痛かった。何年か前には大関候補だったが有力な後輩に追い越されて    いる。今の力では大関は届かないのではないか。
・阿炎 長い手のツッパリが有名だが、相手に研究されたのか9日目までは6勝とよかったものの終盤6連敗で負け越し。いずれ出てくる有望力士と見て    いる。
・朝乃山 豊山と類型の有望力士と見ている。だが、今場所は終盤5連敗で8敗。
・阿武咲 怪我が完治していないのか4勝どまり。将来に期待している。
・北海富士 7連勝後、躓いて9勝どまり。上位の経験もあり御嶽海のライバル。来場所に期待。
・琴奨菊 34歳の元大関。よく頑張った。
・貴ノ岩 10勝。ほぼ回復と見る。来場所上位に戻ってからが楽しみだ。
・嘉風 11勝。この位置なら当然の成績。先場所が悪過ぎだった。来場所は幕内中位までだろうから来来場所また上位での活躍が楽しみだ。
8)十両以下について
・安美錦 筆頭で11日目まで6勝5敗だったが、3連敗で負け越し幕内カムバックはならなかった。だんだん歳をとるので今後どこまでやれるか心配      だ。
・豪風 6勝どまり。歳のせいとはいえ残念。この位置ではまだまだ勝ち越す力はあると思うが。
・荒鷲 11日目まで6勝したが安美錦同様その後3連敗で負け越し。残念だった。
・貴源治 5枚目で8勝。まだ入幕には届かない。何か皮が剥けないというか相撲をかえないと上に上がれない。 特徴がない相撲だ。
・臥牙丸 6勝したので何とか幕下陥落はなかろうが、そろそろ限界なのだろう
・常幸龍 幕内の有望力士だったが十両のドンゲツに落ち、ようやく9勝。怪我だったのだろうが、復活を期待する。
・徳勝龍 優勝おめでとう。来場所は無理だろうが来来場所又幕内で頑張ってほしい。
・豊ノ島 幕下筆頭で6勝1杯。久し振りに来場所十両カムバック。来来場所かその次に再入幕すると期待。ただ歳もとるのでどうなるか心配。
・貴公俊 例の暴力事件で幕下21枚目まで落ちたが今回5勝2肺。来場所頑張れば来来場所十両にもどれる。反省して頑張ってほしい。
9)おわりに
今場所は上位が頑張ったので幕内上位の星が悪く3賞がなかった。制度が出来た昭和22年以来始めての事と言う。
幕下の優勝は全て7戦全勝だった。彼らの飛躍的な躍進が何年か後にヒーローを生み出すのだろうか。
行司のトップ立行司木村庄之助と式守伊之助は何時出現するのだろう。協会もそろそろ考えていいのではないか。現役の行司の上層たちの力量にまだだ 問 題ありと言うのだろうか。
  協会の努力と力士たちの頑張りで大相撲ファンが盛り上がり今年は初場所から5場所連日満員御礼と言う。結構な話だ。若手の成長(星は必ずしも伸 びないが相撲っぷりはいい)が、何かやらかすのではないかとの期待がこの盛大さを支えていると思う。
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あまりにも哀れな結愛ちゃん虐待事件

2018-06-29 10:10:51 | 日記
                   余りにも痛ましい結愛ちゃん虐待致死事件
 又しても痛ましい幼児虐待事件が報じられた。親は彼女をモデルに育てるという口実でまともな食事を与えず、体重も平均の6割しかなかったという。いろいろな理由で殴打を繰り返されたり戸外に放り出されていたらしい。灯りも付けてもらえない部屋で、毎朝ひらがなで親に謝罪文をどんな気持ちで綴っていたのだろう。5歳であのシッカリした文章を書けた知能はかなり高かったのだろう。それだけに一層哀れさで思わず涙してしまう。連れ子のある女性の再婚で、度々起きてきた児童虐待のパターンだが、何故なくせないのだろう。
 今回は転居も絡んで両自治体の児童相談所の連絡の悪さもあるが、それよりも結愛ちゃん虐待の経歴を知りながら、「子供の救済、保護よりも前歴のある両親との信頼維持を優先させた」行政感覚が一人の児童の命を失ったということと思う。児童との面会を拒否する前科のある両親の態度を跳ね除けて結愛ちゃんを救い出す発想が何故浮かばなかったのだろう。両親への怒りは当然だが、関係者の職務怠慢でその甘さを厳しく糾弾したい。
 もう一つ、晴れの小学校入学説明会も結愛ちゃん一人で参加したという。殆どの児童は親か保護者同伴なのに一人ぼっちでさぞ淋しかっただろう。彼女の気持ちを察すると又目頭が熱くなる。学校の先生方のほか教育関係者や来賓も、更に言えば参列した父兄も、多くの資料を独りで持たされていたはずの結愛ちゃんの異常さに気付かず、或いは気付いても見過ごしたの何故だろうその場で何かアクションがとられていたらと残念でならない。彼らの児童保護感覚をも責めたい気持ちで一杯だ。
        

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平成30年大相撲5月場所感想

2018-06-07 18:20:57 | 日記
                           平成30年大相撲夏場所所感
1)まえがき
 稀勢の里・高安の休場や白鵬休場明けで力の低下が予想されて最高グループの権威がアヤフヤでやや興味が低下したので何時もより字数が減ることをご容赦ください。
今場所は栃ノ心の大関昇進と優勝、それと鶴竜の連覇、白鵬の復活が焦点となった。白鵬は冒頭に記したように力を出し切れなかった(実力の低下か?)が鶴竜と栃ノ心は予想通りの優勝争いを演じファンを湧かせた。それ以外は有望力士は伸び悩みで印象は薄かった。
2)栃ノ心の実績はホンモノ
 12日目には1敗だった白鵬を堂々の四つ相撲で破り全勝を続けて、大関昇進を確実とした。が、13日目に正代に不覚を取り、14日目に鶴竜の上手さに敗れて2敗となり優勝を逃したが力強い相撲ぷりでファンをうならせたし専門家たちも彼の力を認識しただろう。直前3場所37勝で場所中に大関昇進が決まったが、当然だろう。今の状態が数場所続けば横綱もありえよう。天晴れだ。彼の場合大怪我で幕下下位まで転落後の復活だから特にその精神力も褒め称えたい。今後怪我に中止して横綱を目指してほしい。彼の力はホンモノと思う。
3)鶴竜は完全復活
 連覇で完全復活をしたことは立派だ。先々場所からの状況からは考えられない。力士にとって怪我の影響の大きさを痛感させる。控えめな正確だが実直に精進して今の力を保てば今後も何度か優勝もありえよう。
4)白鵬の衰えは?
 白鵬も休場明けとは思えないくらい好調で星を伸ばしたが6日目に新鋭阿炎に不覚をと手1敗となった。しかし鶴竜と共に1敗で栃ノ心を追ったが12日目に栃ノ心に敗れた。この1敗はただの1敗でなく白鵬にとっても相撲界にとっても重要な意味を持つ。過去25回負けたことのない栃ノ心にガップリ4つになって堂々と寄りきられたという負けは
栃ノ心のレベルアップもさることながら休場明けと言う理由はあれ白鵬の力の低下を如実に物語ったように思う。これで気落ちしたのか逸ノ城にも組んで負けたし鶴竜にも完敗。4敗で今場所を終わった。栃ノ心戦が全てだったように思う。しかしまだ力の絶対値では決して栃ノ心や鶴竜に劣らないと思う。格差が縮まったと言うことと思っている。怪我を完治させ来場所3力士で優勝争いを演じてくれるのが楽しみだ。
5)淋しかった大関陣
 高安は始め怪我で途中出場と報じられたが結局全休、豪栄道も不調で3勝5敗で9日目から休んで2人ともカド番となった。高安は怪我が治れば心配はなかろうが豪栄道はこのまま衰えていくのだろうか。特別の怪我もなさそうなのに?この成績の連続では先が心配。
6)他の3役について
 逸ノ城 4日目まで白星が続き関脇の好調な場所は面白いと期待されたがそこまでで、結局8勝どまり。まだ速い激しい相撲に対応が出来ない。一頃よ  りも改善されたがまだまだ不十分。重いからある程度やむをえないが彼自身の戦法を考えなければ路は開けない。白鵬に組んで勝てたことは良いが、  前述通り白鵬本来の状態でなかったと考えるべきだろう。ただ将来大化けはあると思う。
遠藤はまた怪我で大負け。怪我しやすいということはその力士の欠点。何か根本的な対策が要ろう。来場所下位に下がるから又で直しと言うこと。
御嶽海は大関候補といわれながら1度も10勝できない。今場所も9勝。壁に突き当たっているといえよう。自分の形がなくてただ我武者羅にやっている ように思えるがそれでは伸びない。

7)前頭展望
玉鷲 筆頭で終盤5連勝で8勝となり来場所小結に復帰となろう。  ただ数場所前の10勝レベルに戻れるかどうかは何ともいえない。
正代 大物と評判だったが、最近あまり振るわない。今場所はようやく9勝したが来場所を見たい。性格どおり相撲が優しいためか。
阿炎 10勝したいと豪語していたが、7勝で負け越し。白鵬に勝った金星が光る。確かに奇抜な動きで上位を脅かすが戦法を知られた後どうするか二の 矢3の矢を考えるべきだろう。楽しみのある力士
豊山 動きはいいが星に繋がらなかったという感じ。力から言えばこの位置に居てもよさそうだが一度下がってまた上がってくるだろう。
千代大龍 体当たりだけではこの星6勝程度が限界か。
琴奨菊 この歳でここで8勝したことは立派。大関時代より充実している。怪我がないとこうなるのか。しかし力の限界に近いと思う。
嘉風8枚目で8勝はファンなら不満だろうが、ここ数場所低迷している。歳の影響が出ているのだろうか。
北海富士怪我も絡んで4勝どまり。陥落の恐れあり。いずれはカムバックする力士と期待している。
妙義龍 幕尻で10勝。嘗ての大関候補と思えば不満だろうが、体調がよくなれば上位に戻っても戦える。但し若手の成長でこの調子では大関までは難し かろう。
豪風・安美錦 年配者として頑張ったが無理だった。安美錦は又十両に戻ろうが、引退も近いのではなかろうか。
栃煌山 幕尻で何とか8勝したが嘗ての大関候補としては淋しい。しかし既に峠を越しているようなので今後も厳しかろう。 
貴景勝中盤以降連勝して10勝した。来場所上位に戻るから楽しみだ。
千代の国12勝は失礼だが突然変異。何を変えたのだろう。もともと激しい動きをする力士だが、来場所上位に通じるかどうか
8)十両以下展望
阿武咲12勝で優勝。幕内上位で闘えた力士だからこの位置では当然の成績。来来場所が楽しみ。
貴ノ岩。11勝は本来の姿にかなり戻ったことを示す。来来場所再入幕することを期待。
貴源治郷土力士。10勝。来来場所入幕を期待。
何人か若手有望力士がいるがまだあまり関心がない。
豊ノ島幕下14枚目で5勝2敗。来場所頑張って十両に復帰を期待。ただ栃ノ心のような馬力はないので昇進後も厳しいかもしれない。
9)おわりに
 連日満員だったようで大相撲もようやく本格的に復活した。横審は「完治して彼出ろ」と更なる休場も是認しているが、あの怪我は本質的に治らないレベルの重症ではないかと心配している。左を充分使えない相撲をこれから考えるのでは横綱相撲にするのは難しいと思うのだが。
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平成30年大阪場所所感

2018-04-10 09:10:59 | 日記
平成30年大相撲大阪場所感想
1)はじめに
 白鵬・稀勢の里両横綱の休場決定の時に鶴竜の体調も危ぶまれ横綱不在の場所とも揶揄されたが、鶴竜が責任を感じて出ることとなり協会も「やれやれ」だっただろう。その鶴竜も手負いだから心配されていたが、場所が進むに連れて見事13勝で優勝した。彼の復活を確認できた意義ある場所だった。
2)鶴竜天晴れ!!
 大方の予想に反し安定した相撲で白星を稼いだ。「優勝にはつきがある」と言うジンクスがあるが、土俵上で縺れてバラバラに飛び出す相撲や土俵際の鬩ぎあいでの微妙な勝負、いずれも鶴竜に勝利の女神は微笑んでくれた。ともあれ横綱の責任をよく果たしてくれたと思うし、彼自身も復活について自信を得ただろう。その意味で強力なライバル白鵬の欠場も彼にとっては幸運だったと思う。来場所白鵬の横綱決戦で彼の真価が試されよう。
以下、印象のある力士についてのみコメントする。
3)大関について
 高安は出だしに2連敗。前場所も出だしに躓いた。悪い癖から早く脱却しなければなるまい。その後は千秋楽に鶴竜に勝つし、実力を出して12勝で一  応準優勝となった。尤も千秋楽の鶴竜は優勝を決めた後なので少し気が緩んでいたと思うので必ずしも実力戦とはいえないと思う。12日目の千代丸  戦で不覚の黒星となったが、相手を甘く見たのだろうか。要するに来場所、出だしを気をつければ優勝の目はあると思うので頑張ってほしい。
 豪栄道は12日目までは実力並みの成績だったが、終盤に高安・鶴竜・御嶽海に3連敗。
  これが実力といえばそれまでだが、いただけない黒星。この程度かなと思わせてしまう。
4)他の3役について
御嶽海 負け越しとは意外。何か壁に突き当たっているのかも知れない。次期大関の
 一番手といわれていたが今場所は特に脆さを感じた。
栃ノ心 10勝とは先ず先ずの成績だが、先場所の強さから考えれば物足りない。鶴竜とガップリ4つ相撲で勝つ力があるのだからジックリ戦えばあと2 番は勝てると思う。今場所も貴景勝・正代に負けたのは予想外だった。依然として大関候補と思う。
逸ノ城 序盤に高安を破り10日目まで8勝2敗で「これはこれは」と期待していたが終盤に失速して9勝どまり。ここ数場所相撲に重さを使った安定さ がまし、ジックリ組めば強いが、まだ速い激しい相撲についていけない。そういう相手と稽古を積むしかなかろう。
千代大龍、立会いの1発は立派だが、相手に引かれると足が付いていかずに前に落ちる相撲が多い。又、突進が止められて4つに組んだらまだ脆い。今回 は大負したが、今の力では3役になっても安定しないと思う。
5)前頭展望
遠藤 9勝は立派。2大関1関脇1小結に勝っている。怪我も治ったようで本格的な相撲を取る力士で期待したい。東筆頭だったから来場所は初3役だろ  う。
玉鷲 数場所前までは大関候補といわれていたがここのところその勢いはない。歳を考えると大関は厳しいかな。折角西筆頭で9勝したが席がなく東筆頭 で済まされよう。
魁聖 9日目まで全勝で予想外の活躍だった。アレだけの体力があるのだから怪我がなければこの程度の力はあるということだろうか。怪我前も必ずしも ピリッとしなかった記憶だが、怪我で何か吹っ切れたということだろうか。ただ終盤上位には通じなかったことはまだ現在の力の限界を示したものだろ うか。来場所注視したい。
琴奨菊 頑張って突進するが引かれると足が付いていかない。まあこんな所か。
正代 有望といわれながらまだ実績を示せない。性格的に甘いのだろうか。一皮剥けないと上にあがらないだろう。
北の富士 彼も有望力士だが足踏み状態。今場所は負け越した(6勝)
嘉風 相変わらず激しい相撲を繰り広げたが星に結びつかず、やっと終盤に本領を発揮して7勝8敗で留まった。本来ならこの位置なら9-10勝しても おかしくない。来場所は戻るだろう。
阿炎 まだ特徴が分らない。7枚目で10勝は立派で来場所幕内上位に上がるから観察したい。
栃煌山 往年の大関候補の面影はない。このまま落ちていくのだろうか。栄枯盛衰。
豊山 有望力士の一人。今場所は10勝。来場所上位に上がってどこまで活躍するか。
勢 14枚目に落ちると怪我さえなければ流石に好成績となる。11勝したから来場所本来の位置で活躍を期待する。怪我が多いのも実力的の面でマイナ  ス点。
妙義龍 15枚目で6勝だから十両陥落か17枚目に残るか微妙な成績。彼も往年は大関候補だったがその面影はない。怪我が多い。体力・年齢を考える と大関は無理と思う。
琴勇輝 一頃上位で突進型で目立ったが、元気がない。来場所又十両で出直し。
十両陥落は琴勇輝・英乃海・蒼国来は確実で妙義龍がどうなるかだ。
6)十両以下は
豪風 西筆頭で9勝だから幕内にカムバックだろう。
安美錦 2枚目で8勝だが、他の力士の成績関係で入幕有力と見る。歳を考えるとよく頑張っている。
佐田の海 4枚目で11勝の優勝だから入幕だろう。彼も有望といわれた時期があったが来場所以降復活するのだろうか。注視したい一人だ。
東筆頭の旭大星が8勝だから入幕とすると入幕候補は4人。とすると妙義龍は陥落已むなしか。
貴ノ岩 12枚目で何とか8勝。稽古不十分でよく頑張った。来場所に期待。
貴源治・貴公俊双子の力士として有名だが、弟の貴源治は何とか8勝したが兄の貴公俊は暴力事件を起こして途中から出場停止となった。来場所も出場停 止だから恐らく幕下下位に戻るだろう。気分を新たに再出発するしかない。
豊ノ島 幕下35枚目で6勝1敗。来場所幕下上位に戻り、来場所の成績で来来場所には十両にカムバックすることを期待した。まだ幕内の力はあるはず だ。
宇良 平成29年9月場所の3日目から休場し、その後3場所目の今場所も幕下10枚目で全休。来場所は幕下下位に落ちるだろう。早く完治してあの相 撲技術を目にしたいものだ。
7)おわりに
 貴公俊の暴力事件で、親方貴乃花は弟子の指導の至らなさを反省し一連の協会に対する反旗を降ろして謝罪した。確かに理想は高かったが現実面で協会の責任者としての考えは間違っていたと思う。平の親方まで降格されたが、新しい気持ちで再出発することを期待する。
 貴公俊事件は考えようによっては貴乃花にとっても協会にとっても貴乃花反乱事件をすっきり解決に結びつけた「相撲神の仕掛け」だったように思う。
大相撲は毎日満員御礼で興業的には復活したことは喜ばしいが、舞鶴巡業での出来事も何か協会幹部の管理能力と言うか管理センスの欠如を示した。協会として幹部たちの社会人としてのセンスの涵養に努力してほしい。


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平成30年大相撲初場所感想

2018-02-05 09:47:36 | 日記
                               平成30年大相撲初場所所感
1)はじめに
 平幕栃ノ心の優勝、白鵬の途中休場など誰も予想しなかった場所だった。幾つかの不祥時の後だったが一応ファンに支えられ満員御礼の連続で協会はホッとしただろう。
関心を持っている力士についてのコメントを綴る。
2)栃ノ心に天晴れ
 平幕優勝ではあるが前頭3枚目で横綱大関陣と対戦した14勝だから文句のない優勝といえる。鶴竜に負けた相撲のほかは殆ど危なげなかったように記憶している。もともと力持ちだから膝の故障がなくなれば力を出せた力士だが大怪我の後却って安定感が出てきたように思う。30歳だがこの状態が続くなら大関も可能だろう。優勝後のインタビューで「大怪我で幕下55枚目まで落ちて何度か止めようか」と思ったと語ったが、よくここ迄カムバックできたと思う。その精神力は素晴らしい。多くの陥落力士に勇気を与えただろう。再起について励ました親方とか家族にも恵まれたと思う。予想外に優勝した力士の次の場所は大抵あまり芳しい成績は出せない。他の力士に研究されるからと思う。彼の場合どうなるだろう。来場所が楽しみだ。
3)鶴竜は良く頑張った
 場所前は「2場所連続休場後なので10勝すれば合格」といわれていたが、7日目に全勝同士で栃ノ心を破ったし、10連勝し優勝戦線の単独トップとなり持て囃された。しかし、その後悪い引き癖が出て4連敗。今度は一転、非難されたが元々休場明けでそんなに期待していなかったのだからアソコまで非難しなくてもいいと思っていた。千秋楽に何とか押されながらも逆転勝利で11勝したのだから「良くやった」と労いたい。少なくとも引退勧告はされないだろう。来場所まで更に回復を完成させ、更なる活躍を期待したい。
4)白鵬は冴えなかった。立会いの修正を指摘された影響もあろうが足指の怪我が意外に響いているようだ。彼だから来場所は復活するだろう。
5)稀勢の里は又も途中休場。
 稀勢の里がまた途中休場した。初日には惜敗、2日目に勝ったが3日目以降急速に萎えてしまった。場所前の稽古では上位陣と数十番こなせたらしく期待したが、本番では力が出せなかった。若し初日に勝っていたら違った姿になったかもしれない。解説者によると長期に本番から離れたためか相撲感が欠如し足腰の脆さもあるという。
来場所の成績如何では進退問題が話題になるかもしれないが、横綱審議会はまだ彼に同情的で激励の決議を出すかもしれないという程度だからもう少し時間は許されるかもしれない。しかし、怪我後既に1年過ぎている。彼の場合、現在の稽古の延長でなく、既に実施しているかも知れないが、足腰の強化と特にメンタル面について何か異質な対策が必要と思えてならない。若し、まだまだ昨年の左肩の古傷が基本的な原因なら、この際は怪我の治療を優先させて完治してから強い横綱として出場することを望みたい。それがファンに対するサービスと思う

6)高安は合格
 前半4勝3敗と崩れて優勝戦線から離脱したのはいただけないが終盤復活して鶴竜に勝ち12勝したので一応大関として面目を施したといえる。来場所こそ優勝を狙ってほしい。
7)豪栄道には不満
 序盤素晴らしい動きで、全勝の4日までは解説者も今場所は優勝候補とほめていたが、中盤以降崩れて8勝どまり。実力といえばそれまでだがよく分からない。負けだすと連敗するということはメンタル面の弱点もあるのだろうか。
8)3役について
 玉鷲は折角3役にカムバックしたのだが振るわなかった。一頃は大関候補と言う声もあったが、ここ数場所よくない。どうしてかわからない。来場所も  悪かったら大関の目は難しかろう。
 御嶽海は評判倒れ。毎回2桁勝利期待で第1の大関候補と言われるが達成できない。何か戦法を変えないと上に上がれまい。
 阿武咲は怪我だから仕方がない。貴景勝は不調。一度上位の厳しさを味わったがまた復活してくるだろう。ただ、押すだけでなく四つ相撲の勉強をしな  いと上に上がれない。
9)来場所の3役候補
 玉鷲・阿武咲・貴景勝の3名が平幕に落ちる。優勝した栃ノ心が関脇、前頭筆頭の逸ノ城と千代大龍が小結になるだろう。栃ノ心については前に触れた  とおりだ。
 逸ノ城は一頃体重をもてあましていたが、今場所はその体重を有効に生かしてどっしりした相撲で安定性をました。立会いの鋭さを身につけたら更に上  が望めよう。来場所が楽しみで今の傾向で向上するなら上位陣にとって脅威となろう。
 千代大龍は序盤は連敗で駄目かと思ったら中盤以降は昔の突進を思い出したように頑張った。その突進が受け止められた時の対応がもう少しよければい  いが、本人の検討と研究に期待しよう。嘗ては大関横綱候補と期待されたが、目の病気で調子を崩していたが、この復活はホンモノ?まだ不安はあ   る。
11)前頭について
・遠藤 怪我が治ったのか安定してきた。もう1番勝っていれば千代大龍でなく彼が来場所新3役になれたと思う。更に鋭さを増し、土俵際の脆さを抑えれ    ばいいと思う。
・琴奨菊 徐々に衰えて負がこむと思っていたら意外に強かった。千秋楽に負けて7勝に留まったが、健闘を称えたい。大関時代より足腰の粘りがいいと    感じた。再び大関と言うことは無理だろうが前頭上位で当分頑張れそう。
・正代 素質はあると思うのだがどうもパットしない。立会いに甘さがある。性格かもしれないが何とか改善しないと上に上がれまい。
・嘉風 見たところでは動きは以前と変わらないが、負が混んでしまった。負け続けてメンタル面の影響も出たかもしれない。
・北海富士 意外に不調だった。しかし有望力士であることは変わらない。来場所復活すると思う。
・勢・隠岐の海・栃煌山
    ベテラン力士だが振るわなかった。勢いは怪我が多いし、後の二人は前頭上中くらいを何回も往復している。いずれも限界なのだろうか。
・宝富士・松鳳山・魁聖3力士は勝ち越したが彼らも前頭上中くらいを往復。実力がそのあたりと言うことか。(魁聖は怪我で下がっていたが元の戻ると   いうことだろう。)
・荒鷲・大栄翔・輝・朝乃山・豊山・千代丸・千代翔馬・千代の国
   力が均衡しており今後数場所で誰がと飛びだすかに興味がある。特に荒鷲のレベルアップを感じた。
・阿炎・龍電 二人とも新入幕で10勝は立派だった。来場所どの程度上位に通ずるかが楽しみ。
12)十両に陥落候補
  照の富士 怪我は余程の重傷と言うことか。益々力が出せなくなっている。休場を含んで全敗は惨めだ。糖尿とかインフルエンザとか言われたが自己   管理にも問題があるのだろうか。栃ノ心の例がある。この際は完全に休んで落ちる所まで落ちてもまだ若いのだから充分復活できる。兎に角怪我を   完全に治すことを第1に考えるべきではないか。
 安美錦 怪我の関係もあり休みを入れて大負け。又十両で頑張って再入幕を狙ってほしい。しかし、歳の影響で限界に近いと思う。
 豪風 そろそろ年齢の影響が出てきたのだろうか。来場所十両での相撲を見てから評価したい。彼も限界が近いと思う。
13)十両以下について
・妙義龍 筆頭で優勝した。来場所はまた幕内のいいところまで上がろう。嘗て大関候補だったのだから決して満足はしていまい。歳もとったし多くの有  望な若手が出てきたのでこれから上に行っても厳しいだろう。
・豊ノ島 幕下におちて何場所かになる。今場所の成績次第では3月場所に十両に上がれると期待したが怪我で休みを入れて全敗だったからまた大きく下  がろう。栃ノ心の例があるといっても彼以上に歳だし体力もないから最悪引退に繋がりかねないと心配している。
13)おわりに
 場所後の理事選で貴乃花が落選した。理事を解任されたばかりなので仮に当選しても貴乃花に厳しい池の坊評議委員長から不適格と拒否される恐れもあると考えて一門から阿武松を出馬、当選させたとも考えられる。
確かに、彼自身の暴行事件の際の協会に対する態度は幹部役員としていただけないし、そう感じた親方も多かったのだろう。理事選で彼自身以外1票しか入らなかったことはそれを示している。
 彼はHPなどで協会の改革(古いよき伝統を生かす)について述べているが、内容は立派だと思う。ただやや抽象的でまだ具体性がかけている。その段階なのだろう。当面は立派な弟子を育てながら時間をかけて彼の考えを協会内で浸透させる努力を続ければ教会内に支援者も増えるだろうが、元々体質の古い組織だから時間はかかると思う。但し、、今のような頑なな態度を続けるなら中々路は険しいのではなかろうか。


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