傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
写真、ゴルフを楽しみながら地域社会に溶け込む一応元気な傘寿越えの爺さんです。

サッカーW杯を楽しむ(1)

2010-06-28 10:39:34 | 日記
  サッカーW杯戦を楽しむ(1)
今回のサッカーのワールドカップは楽しませてくれた。4年前に比べて高まったサッカー熱が私にも影響したのかもしれない。それにしてもファンというかスポーツ評論家の批評は典型的な「勝てば官軍」式にみえる。本戦を控えて4連敗した時は「岡田監督の解任論がメディアに流れたし各選手への個人批判も相当なものだった。監督自身も協会に進退伺いをしている。しかし色々専門的な講釈混じりでいかに監督や各選手に欠陥があるかという論調に徹した同じメディアと一般のファンもが、チームが目出度くベスト16に進出が決まると掌をかえしたように監督や選手を誉めはやす。人の気持ちとはかくも単純なものかなとやや複雑な感情にうたれる。
尤もスポーツだけでなく政治の世界でも同じで政権交代以降の内閣支持率の乱高下にも類似点を感じる。この激しい変化は情報化時代の情報の影響力の大きさを示す証ともいえるが、冷静に考えると情報をキャッチする市民が情報を深く洞察せずに素直に受け入れすぎるということの裏返しではなかろうか。嘗て研究者であった筆者は自分にもそして部下たちにも常に「文献を素直に信じないで先ずは疑って読め」と指導してきた時代を思い起こしてしまった。
さて本論に戻ろう。試合をTVで生で見た感じはサッカーとは岡田監督が言うようにチームプレーが重要ということだった。勿論小野剛協会技術委員長がいうように「シュートの正確さと1対1の強さは必ず満たさなければならない世界基準」という基本思想はその通りだが個々のチームそれぞれに適したシステム構築があってしかるべきで今回の予選3試合を見た限りでは日本チームは守備優先にして少ない機会を捉えた逆襲でゴールを狙う戦法に徹したとようにみえたがそれが功を奏したと思う。
ある解説はそれは1ヶ月前までの岡田流とは逆の戦い方だしオシム元監督が指導していた方式とも2002年W杯日韓大会時代の日本チームの戦法とも違ったという。大会直前に4連敗した岡田監督が一大決心で転換したということだろうか。そして監督は同時にブランド的な中村俊輔の代わりに新鋭本田圭佑を登用した。監督自身が述懐している。「W杯前の低迷中は中心選手の不調が続き何か起用法とかシステムの変革に踏ん切りをつけないといけないと考えて変えた」と。予選直前にはこの監督の変革は「迷走か」とまで疑問視されたが結果的にはその決断が選手への刺激にもなり輝かしい成果に繋がったように思えてならない。選手たちも唐突に示された戦術に戸惑いながらもそれをよく理解して実戦で体現したものと思う。正に驚異的な消化力だった。起用法をめぐってドメネク監督に暴言を吐いた主力FWアネルカが追放されその影響かチームが崩壊した前回優勝したフランスチームとは対照的だった。そこには監督と選手たちの間の信頼関係の格差があったとしか考えられない。先の北京とバンクーバー五輪で日本チームは水泳、陸上、氷上で団体戦でメダルをとっている。個人技術でメダルに届かない場合でもリレーなど団体戦に実力を出してきている。日本人の国民性が関係することかもしれない。最後に岡田監督の言葉を紹介しておこう。「一人一人の力は小さくても1タス1を3にする。その中にリーダーの私も入ってチームをつくる。」
考えれば野球の場合にも1点を争う試合では守りの要の投手がポイントとなるがサッカーも1点を争うスポーツとすれば守備優先の方針もうなずけるのだ。名前は忘れたがブラジルやドイツなど幾つかの国に特に優れた選手がいて絶妙なドリブルでボールをキープしゴールに繋げるシーンがあったが複数のデフェンスで防げる場面が多々あった。
サッカーではどうしてもゴールのシーンが印象に残るがそれは野球の得点シーンと同様で点を競う競技だから当然だが、実際にはゴールまでにもってくるお膳立てに選手たちの個人としてあるいはチームとしての駆け引きがありその過程がファンを楽しませる。絶妙なパスワーク、ボールの保持にためのドリブル、ボール奪取のための爆走など。ある程度無理とは思っても遮二無二追っかけて相手の疲労を誘うのも一戦術というがその場合はお互いさまなので体力勝負の要因もある。適切な場面での選手交代、攻撃と防御のバランスの采配、これは監督の力量だろう。これらを2回の45分間、緊張の中で織り交ぜながらやり遂げるにはお互いの研ぎ澄まされたチームワークがものをいうわけで監督のチームプレイという言葉の重さを感じるのだ。
「予選突破の功労者は誰か」という設問には多くのファンや解説者は文句なく本田を第一に挙げる。確かに3試合での4ゴールのすべてに関わった事実はそのポジジョンにあったとしても誉めてよい。ただ他の選手の絶妙のアシストがあって彼のゴールに繋がった場合は両人の共同作業と思う。再び企業の新製品開発のケースに移るが最近のシステム商品は10年単位の長期研究を必要とするのが常識だ。そしてその過程には種をまいた人、育てた人そして最後に果実を刈り取る人がいる。先が見えない時代に厳しい批判を浴びながら執念を持って研究し始め諸々のトラブルを克服しながら完成を狙った人の苦労は多い。しかし多くの場合素人というか部外者、社内で言えば研究関係以外の人は刈り取る人を高く評価する傾向がある。サッカーはワンゴール秒単位の超短期の勝負だから研究開発と違った世界の話になるが、それでもゴールの直前に適切なパスを与えるアシストの価値を感じる場合が多々ある。カメルーン戦の本田のゴールの場合の松井、オランダ戦の3点目の岡崎のゴールの本田の場合がそれに当たる。私はこの場合のゴールに対する2人の貢献度は同レベルと思っている。
オランダ戦の2点目のフリーキックで本田のキックを装って遠藤に蹴らせた戦法は各国でやる一種のトリック戦法だ。ある記事には遠藤が「今度は俺がけるわ」とさらりと言ったとある。しかし、TVで「本田が遠藤に栄誉を譲った」と賞賛した解説者がいたし確かに本田自身のそのようなコメントを見た記憶もあるがが、短時間にお互いにどんなやりとりが合ったにせよこの際は一般的な敵を巻く作戦が二人の気持ちの流れの中で上手く組み立てられたのだろう。そして遠藤は助走を極端に短くしてデンマーク選手の防御姿勢をくらましボールは彼らの作った壁の外側を抜けて小さく曲がりゴール右端に突き刺さった。日本チームの飛び上がったガッツポーズは印象的だった。
もう一つ守備の要ゴールキーパの反射神経と勝負勘も勝敗を左右すると思った。今回の川島は初舞台だったというが立派に職責を果たしたと思う。本田に次ぐ貢献者といえるのではなかろうか。他の試合でも各国のゴールキーパーの活躍が映像で輝いていたことを思い出す。
私には中立な立場で試合を楽しむもう一つの要素もある。一つのボールを求めてグランド一杯に展開される両チーム選手の動きは、あたかも一匹の獲物を狙う豹の群れがシステム的に編隊を組みながらアフリカの草原を駆け回る映像にも見えるし、華麗な織物が強風に流されるような芸術的な映像にも思えるのだ。両チームのユニフォームが大体は反対色になっているので緑の大地を含めた3色の錦絵は鮮やかだ。
 一つの疑問は結構審判にも主観があるのかイエローカードなどの出し方やファールの判断にもばらつきがあって運不運もあったと思うがこれは審判のあるスポーツ共通のことかもしれない。恐らく各チームとも各審判の癖を読んで上手く戦っているのだろう。
 
 岡田ジャパンは明日夜日本代表として初めてベストエイト入りに挑戦することになったが対戦する南米のパラグアイもなかなかの強豪。世界ランキングも日本より上だし過去の対戦成績も1勝2敗3引き分けで分が悪い。予選の戦法に徹し全力を出し切って欲しい。
 
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「はやぶさ」の地球帰還に感動

2010-06-17 19:55:09 | 日記
                「はやぶさ」の帰還に感動
 「はやぶさ」の地球帰還は久しぶりに明るいニュースだった。地球から3億km離れた長径600mの小惑星イトカワに二回着陸し46億年前の地球の誕生の謎を秘める砂を持ち帰る可能性。月以外の天体を往復して地球に帰還したのは世界初の快挙であり事業仕分けで有名になった言葉「世界第二位」では到底成就できない技術だ。今回の航行では予想外のトラブルが頻発したが、そのつど奇抜な防御策を施していた若い技術屋達が辛抱強く対応して見事解決し結果4年の予定が7年に延びたが見事帰還を果たした。そう航行距離は何と60億kmに達しこれは世界記録という(2003年5月-2010年6月)。
 素晴らしいミッションを終えた「はやぶさ」が大気圏で燃え尽きる一条の光跡は正に感動的だった。「はやぶさ」を宇宙に運んだMVロケットの開発に関連した想い出を持つ技術者としては一入だったが、当事者たちの喜びの大きさは想像できない。 
 今回のプロジェクト成功の第一の要因は新しい推進装置のイオンエンジンの開発だったと思う。イオンエンジンとは一種の電気推進エンジンでアルゴン、キセノンなどを燃料としそれをイオン化して後方に噴出して進む(今回はキセノン使用)。化学燃料に比べて燃費がよく長時間の運転が可能で推進力は小さいが宇宙空間では徐々に蓄積されて大きな速度が出せるので惑星探査での利用が期待されている。今回宇宙空間を長期航行しその性能を実証した意義は大きい。
次に各新聞情報に報道されたトラブルを紹介しておこう。先ず着陸時に横倒しになったのは何とか上手く立ち上がれたが燃料漏れで姿勢制御が出来なくなりあの広大な宇宙空間で迷子になってしまった。換言すれば行方不明になったのだ。太陽電池に光が入れば修復するという考えで地球から電波で指令を発し続けたというが何しろ電波の往復に30分かかる距離。担当者の悩みは想像に絶するものがあったと思う。しかし奇跡的に1.5ヶ月後に「はやぶさ」からの電波が受信され、そのときの当事者の感激が多くの記事になっていた。そこで先ず姿勢制御が優先だがそれにはイオンエンジンの燃料に相当するキセノンガスを飛行目的外の使用で消費して成功した。
 2009年11月、それまでの長い航行のため予備を含めて4基あったイオンエンジンも次々に故障し2基になっていたがそのうちの1基が異常停止した。残りの1基では推進力が足りずに地球に戻れない。そこで思案の結果故障したエンジン2基から生き残った部品を組み合わせて1基のエンジンの機能を持たせることに成功した。実はこのケースを想定した若い技術者たちが予めそのための部品を装着していたという。素晴らしい感性と思う。尚この点は幹部は知らなかったという。要するに度重なるトラブルの克服は単なる神頼みでなく技術に裏付けられた高度のリスク管理の徹底だったと思う。何しろ3億km彼方のトラブル。交信に往復30分かけながら高度の技術を駆使したチームの団結と協調、「諦めない粘り強さ」も成功の要因と思う。こうして「はやぶさ」は絶望的な状況を度々乗り越え不死鳥のように飛び続けたのだった。
 しかし脚光を浴びたJAXAにも最近は予算削減の連続ばかりか解体論まであったのがわが国の科学技術政策だ。「はやぶさ」2号の予算について言えば、自民党政権時代も過去10年で20%減額されて17億円になっていたが鳩山政権になって5000億円に劇的な削減があり前回の事業仕分けで更に3000億円にまで減らされていた。今回の輝かしい成功を見て遅まきながらやっとその見直しがささやかれるようになったのはいいことだが、政府はこのような高次元の基礎研究がベースにあって初めてそれを土壌にした生活に直結する応用研究が開花するということを十分に認識すべきだし、メディアもそれに協力して市民への広報に努めるべきではなかろうか。それが技術立国のアルべき姿ではななかろうか。。また、あまり報道はされないがこの卓越した宇宙開発の技術はわが国の潜在的な軍事力を海外に示した意義も大きい。 
「はやぶさ」万歳!!。

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菅内閣は多難な船出。当面はお手並み拝見。

2010-06-10 11:47:29 | 日記
           菅内閣多難な船出。当面はお手並み拝見。
 菅内閣は支持率のV字回復を果たした。国民は「普天間の迷走で示された指導力のない首相の退陣と菅首相がツートップのカネの疑惑に絡んで特に脱小沢を決心した」と好感を抱いたからだろう。新幹部は口をそろえて「脱小沢、小沢降ろしなどありえない」と言い張るしマスコミは「小沢降ろし」でなく「小沢隠し」と揶揄するが、筆者には「隠し」でなく堂々たる「降ろし」に見える。首相がいみじくも「小沢さんは暫く静かにするのが本人にも民主党にもそして国のためにもなる」とまで明言したことは誰が考えても「小沢降ろし」だ。そこまでいえたことは首相の自信とも言える。
 しかし冷静に考えれば前回の総選挙が自民党のオウンゴールによる民主党圧勝だったと同様、今回の支持率回復も鳩山政権の急激な支持率凋落の反動に過ぎず実力はまだ全く未知数なのだ。
 普天間問題は日米合意に従うというが国防問題は民意よりも国の意志がポイントで、国の安全保障という崇高な目的を沖縄県民への援助と負担軽減を絡めどう説得するのか。沖縄では知事以下強硬な反対活動は変わらないし、早くも北沢防衛相は日米合意に盛られている八月までの滑走路の工法の決定は困難といっている。これが重要な一つの評価項目になるだろう。
 カネの問題をこれで幕切れにする考えなのか。早くも首相と幹事長は小沢氏は幹事長を退くことでけじめをつけたと議会での説明を回避する発言をしているがその考えで国民が納得すると思っているのか。
 郵政法案は有識者の指摘ばかりでなく多くの一般市民さえ明らかに国営への逆行ではないかと疑っているのにどう応えるのか。
 子供手当てや高速道路料金、福祉の経費、消費税アップを絡める財政再建のロードマップはどうなるのかなどなど難題山積みだ。 
 これらの諸問題への対応策が公表されてから始めて内閣の支持を再検討するのが道筋で今の支持率は新内閣への期待を込めた単なご祝儀に過ぎないと思う。
 更に小沢氏は菅内閣を選挙管理内閣に位置づけ、九月の代表選挙には対抗馬を立てると言うが、菅首相の小沢降ろしへ反発したい気持ちは分かるにしても党内実力者としてこの時点の発言としてはいただけない。菅内閣は党内にも「不発弾」を抱えることを示したからだ。
 民主党の若手には今回入閣を果たした人を含め人材は多い。各野党とも新内閣について批判をするのは当然だが概して前政権と違う何か斬新さを感じる。当面は若干の期待を込めてお手並みを拝見という立場をとりたい。

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鳩山前首相の退陣に思う(ポイントは小沢氏)

2010-06-03 10:58:57 | 日記
               鳩山前首相の退陣に思う
                (ポイントは小沢氏)
 鳩山前首相はやはり退陣した。党の議員総会で「国民から見放された原因は普天間の迷走とカネの問題」との自己分析をしたが妥当だった。潔白と豪語してきた小沢氏にもカネの問題ありと示唆して道ずれとし、更に首相経験者として党内や政界に影響を与えるのを避けるため次期総選挙に出ないと宣言した。これは多くの首相経験者が在籍する自民党へのあてつけにもなるがとにかく最後の演説としては評価したい。
 民主党はツートップの退陣で出直しを図る計画だが、自民党時代と同じ短命内閣に終わり政情の不安定さは国際的に国の評価を下げたし国民の気持ちや生活を混乱させた罪は重い。この責任は退陣するツートップだけでなく強かな小沢氏の仕打ちを恐れてか、度重なる軽い発言をする首相に適切な助言をせずに裸の王様にしてしまった党幹部や中堅者たち即ち党全体にあると思う。党の体質を基本から変えない限り先は見えない。
 党議員が古い体質の小沢氏にすがらないで動けるか、4日に選出される新代表が小沢氏との距離をどうつけるかが政権支持率と今後の政治を左右するだろう。

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鳩山首相は退任が常識

2010-06-02 16:55:15 | 日記
鳩山首相は6月2日に小沢幹事長ともども退任した。当然だ。以下の文章は5月30日に纏めて某新聞社に投稿したものです。記録として残しておきたいのでブログにも載せました。            

                   鳩山首相は退任が常識
 普天間基地移設について首相は昨年以来「国外か最低でも県外へ」と言い続け五月末迄に米国、沖縄、社民党と合意と公言してきた。しかし概略前政権時代の原案で米国と合意し沖縄と社民党に反対され福島大臣罷免という混乱をきたした。
 思いや理想はあったのだろうが重い約束を反故にした以上即退任に値する失態だ。今後、沖縄県民に国の安全保障について粘り強く説明し最大限の援助を与えて説得するしかないが、県民を極度に怒らせてしまったので今後の計画推進は至難だろう。ただ、移設の期限内完了困難は普天間基地固定化に繋がる。
 更に、基地の工法は首相が「自然の冒涜だ」と否定していた埋め立て案でなければ環境アセスを済ませて2014年夏に移設させることは無理と思う。
 退任で問題解決にはならないが先ず退任するのが筋だ。 
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