傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
写真、ゴルフを楽しみながら地域社会に溶け込む一応元気な傘寿越えの爺さんです。

平成28年大相撲5月場所の感想

2016-05-26 11:13:40 | 日記
                                大相撲平成28年夏場所感想
1)概況
 今場所は白鵬と稀勢の里の優勝争いで盛り上がった場所だった。終盤に白鵬が稀勢の里を倒し翌日稀勢の里が鶴竜に負けて14日目に白鵬の優勝が決まりかなり興味は冷めたが、千秋楽に白鵬が全勝を成し遂げ、稀勢の里が日馬富士を破って來場所横綱昇進の権利を保ったので多くのファンは一応満足したと言うことだろう。
 今回は、何人か関心のあった力士についてのコメントを記して感想とする。
2)白鵬の強さ
 今場所の白鵬は終盤まで殆ど危なげがなかった。安定感と言うものだろう。場所後本人は足指の怪我を庇いながら頑張ったと言っていたが、見ていたものにはその感じはなかった。数年前のような相手を圧倒する強さと言うよりも相撲感というか、ここ一番での立会いの鋭さ、変わり身の早さ、技を仕掛けるタイミング、巻き返しの巧みさ、など重ね技など職人肌の強さを感じた。ただ、終盤の3日間、稀勢の里、日馬富士、鶴竜との相撲は彼として全力で競り合った感じがした。全勝をかけた鶴竜との相撲は恐らく最近見られなかった打っちゃりでの勝利だった(TVでみていたが余裕のある典型的な打っちゃりだったが)。
 これで優勝37回、全勝優勝12回は立派と言うしかない。一頃噂された力の衰えを否定した結果だった。重複するが、体力は歳の関係で落ちているかもしれないが総合的な相撲力ではベストコンディションを維持していると見る。40回優勝は今年中に達成するだろう。No.2との格差が大きまま、長年その位置を保つことは大変な努力だと思う。
3)変身した稀勢の里
 先場所に続き13勝2敗で準優勝。何度か本欄でメンタルの弱さを指摘し非難してきたが、連続2場所取りこぼしがなく好成績を収められたのは大きな進歩だ。何が原因だか分らないが喜ばしいことだ。この状態を維持すれば横綱の目が出てくるだろう。ただ、この2場所、大関以下の全力士に勝ったが横綱とは2勝4敗だったことは大関以下には差をつけたが、横綱にもう一歩ということを示している。今場所残念だったのは14日目にこれまで分がよかった鶴竜に相撲とならないで完敗したことだった。タラレバになるが若し13日目の白鵬との熱戦(負けたが)、千秋楽に日馬富士に圧勝したような相撲を取れば実力的に勝てたのに。そして仮に優勝しなくても14勝1敗なら横綱推挙と言う声もあったというが残念だった。
 嘗て元理事長だった佐田の山は優勝しなくても12勝3敗を続けられれば横綱になってもいいじゃないかと言ったらしいがそういう考えもあろう。鶴竜のように「ある2-3場所だけ絶好調なら横綱に駆け上がれる」今のシステムにも欠点があると思う。又、年間に一定の白星の数(例えば75勝)を越したら11月に横綱に推挙すると言う案もあろう。
 現理事長はあくまでも優勝が条件と言うが、甘いかもしれないが来場所仮に白鵬に負けて14勝1敗でも横綱にしていいではないかと思う。
柏鵬時代と言われた片方の柏戸は3場所前10勝、2場所前11勝、先場所は14勝で同点決勝で敗れ準優勝で横綱になったが、その他も横綱昇進2場所前で準優勝、優勝と言う条件を満たさない昇格例は何件もある。ただ殆どはその前にどこかで1度優勝していて、全く優勝なしで横綱になったのは双羽黒独り。兎に角実力はあるのだから何とか力を発揮して日本人横綱になってほしいものだ。
 白鵬が優勝の夜NHKの番組で「稀勢の里が横綱になるには何が必要か」との問いに「土俵上の勝負だけでなく地元との触れあいなど社会貢献が必要。彼の場合腰高が気になる」と言った。いい意見と思った。背が高い力士の腰高をなくすには人一倍低く構えなければならない。力の入れ方も変わるだろう。稀勢の里の工夫努力に期待する。
4)日馬富士・鶴竜
 残念ながら今の実力をそのまま発揮したと言えよう。日馬富士はあまりにも軽く、又、どうしても怪我が多い上に既に歳の影響が出てきているように感じる。鶴竜はもう一度花を咲かせる能力はあると思うのだが停滞している。何か欠けている。
5)照ノ富士
 怪我のまま出て2勝13敗と言う大関の新記録を作ったが、むしろ休んで完全に怪我を治して再起を図るべきではないか。手術をするかどうかで悩んでいるが、手術で長期間休んで仮に十両に下がっても、まだ若いし、1年に6場所あるのだから必ずカムバックできると思う。それだけの力はある。その決断の時機ではないか。中途半端のまま相撲を続ければアブハチ取らずで彼の相撲人生は終わってしまう。
6)琴奨菊・豪栄道
 この両力士も残念ながら実力相当の成績。琴奨菊の先々場所の優勝は一体何だったろう。特殊な筋トレの成果と書いたがそうでなかったということか。人間としてメンタル面で作用すれば特殊なアドレナリンがでてあの成績に繋がるのだろうか。
7)その他の力士について
 ①勢・隠岐の島
  両力士とも3役から落ちる。豊ノ島と同様で負がこんで気分が乗らないとこうなる。気分の問題は全ての力士に共通のようだ人間だから仕方がないと いうべきか。嘗て千代の富士とか栃錦は7連敗後に8連勝で勝ち越したことがあったがやはり気が強かった証しだ。
 ②琴勇輝・嘉風
  両者とも負け越したが現在の実力と思う。嘉風の今後の躍進は歳を考えればかなり厳しいが、琴勇輝は四つ相撲を覚えれば上位を狙えるだろう。まだ 単調すぎるように思う。
 ③魁聖・宝富士
 この両力士は地道に力を増してきた。魁皇は小結で8勝し来場所新関脇だろう。宝富士は負け越したが前頭筆頭と言う難しい番付で7勝だから立派と言 える。
 ④御嶽海・正代・遠藤
  若手3羽烏と見ている。御嶽海は11勝で敢闘賞、遠藤は11勝でも賞なしだったが協会としては更なる健闘を期待したのだろう。正代は負け越し  た。前半横綱大関に圧倒されたが経験不足だから仕方がないとして後半は彼本来の相撲を出していた。遠藤は怪我も殆ど回復したようで体が一周り大き くなったし、立会いの厳しさが出てきた。土俵際での逆転負けが何度かあったと記憶するが詰めの甘さがあるのだろう。この3力士は近い将来大関取り を競うだろう。楽しみだ。
 ⑤逸ノ城
  期待を裏切った。がっちり組んで時間をかける相撲になったら力を出せるが、立会いから激しく動く近代相撲には追いつけない。大柄でも、もう少し スピード感覚を身に着けないと上位には通用しない。基本的な訓練が必要。普通の稽古のほかにスピードをつける特別な訓練が必要ではないか。
 ⑥妙義龍
  負け越しは意外。まだ怪我の後遺症らしい。数年前に大関候補と考えていたが、ここ迄怪我が長引くとその間に若手が出てくるので振り落とされかね ない。その瀬戸際に来ている。
 ⑦栃煌山
  怪我の影響らしいが、まだ往年の力を出せない。やっと勝ち越ししたが本人も不満だろう。ただ既に峠を越した感じで大関を狙うまでには回復は無理 ではなかろうか
 ⑧豊ノ島
  精一杯の成績。気持が出れば好成績となるが今場所は逆だった。この辺りを上下する力だろう。
 ⑨千代大龍
  明月院時代から大関候補と期待していたが病気持ちとなって精彩がない。幕尻で負け越したので十両に落ちるが、今の状態ではなかなか復活できそう もなさそうだ。再入幕はあるだろうが、なかなか上位には上がれないと見る。
 ⑩臥牙丸
  あの巨体で負けると泣き顔をするがよほど優しい人なのだろうか。気の毒に思えるときがある。幕尻で6勝しかしてないから来場所は十両に落ちるだ ろう。
 ⑪十両
  新十両の佐藤と宇良の健闘が印象に残る。佐藤は終盤まで優勝に絡んだが惜しくも逃した。今年中に二人とも入幕するだろう。何番か宇良のシブトイ 技が放映されていた。幕内でどこまで通用するか楽しみだ。
 優勝した千代の国について筆者は余り知らないので調べたら、怪我が多く厳しい経験をしてきた力士と分った。新入幕は2012年初場所だから6年前 となる。十両と幕内の間の上がり下がりを4回繰り返したがそのうちに十両で一度優勝している。しかしその後幕下に落ち、2015年の3月には3段 目目まで下がった。流石にそこで優勝して再び上進し幕下を経て2016年初場所に十両に復帰した。その3場所目の今場所12勝3敗で優勝。3枚目 だから幕内の中位まで上がるだろう。まだ25歳、苦労人の意地を示して頑張るだろうから応援したい。ただ怪我が多いようなので注意してほしいと  思っている。
8)おわりに
 千秋楽に安倍首相が国技館に来て白鵬に総理大臣杯を渡した。40kgある賜杯を問題なく抱きかかえた安倍さんの体力に驚いた。
 白鵬は稀勢の里との決戦を前にしてに記者から「楽しみですね。」と問われて「真剣勝負だ。俺は楽しいと言う言葉は嫌いだ」と言ったが、筆者も何度か書いたが最近のスポーツ選手が「勝負を楽しみたい」と言うセリフを吐くことに違和感を覚えていたのでさっぱりした。
 今場所は15日間満員御礼だったようだ。優勝争いの激しさがファンの気持ちをかきたてたと思う。大相撲も完全に復活したようだ。

コメント

五輪招致送金に関する疑問

2016-05-15 11:08:03 | 日記
            五輪招致の送金についての疑問(補充文あり)
東京五輪招致を巡る送金について招致委(既に解散)の関係者は12日に「そんな事実はない」と否定していたが、13日には当時の竹田恒和招致委理事長が正当なコンサルタント料として認め送金の正当性を訴えた。立場を考えてか「その会社の経営者に会ってないし会社も知らないが、事務局が必要と言うので契約した」と言った。しかし、約2億円の税金の支払いがそれでよかったのだろうか。実際は当然組織で検討され採決されたものと思う。
招致委関係者はこの会社について「大変実績のある会社でアジア中東の情報分析のエキスパート」と評したが、14日の朝日新聞によると、その会社は、前国際陸連会長ラミン・ディアック氏の息子パパマッサタ氏(ドーピング揉消しで永久資格停止中)と関係が深いらしい。金を受領した翌年に閉鎖されていることも何か匂うのだ。16日に竹田氏は衆院予算委に出て、「現在その会社の現状について把握してない」(前述したが既に閉鎖されたと報道がある)と述べたし、そのカネの使途については「確認してない」と答弁した。相手方がどう使ったかは相手側の問題と思うが、支払ったコンサルタント料に対する報告書があるはずで、その内容が社会的に2億円に相当するものか、疑われるような単なる票集め料でなかったどうか、専門家が見れば直ぐ判断できよう。
兎に角招致委を引き継いだ組織が自ら調査を尽くして公表し国民の疑問を消してほしい。
スポーツ評論家玉木氏が言うように、「五輪招致にはまだ、海外コンサルタントとの契約が必須」のようだが、今回は、何故問題のあるディアック氏に近い会社を選択したのだろうか。脇の甘さを叱りたい。
結局、長野冬季五輪招致時に問題になったカネに関する慣習が今も存在していることを示したこととなった。五輪という華やかな「光」が映す「影」をあらため知ったが、スポーツに関する国際舞台で是非慣習の改革を図ってほしいものだ。

                         
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