今日からまた新しいエンジンをバラしていてご覧の通りCD90のエンジンだ。
この子は既にJUNさんのキットでボアアップはされていたからフルオーバーホールのみで、
一緒に少し前に購入したリターン化ドラムを使ってカブと同じシフトパターンからリターンに変更する。
CD90のエンジンで他に出来る事と言えばミッションのトップのギアが逆に近すぎるため、
ウチで販売しているカブ4速用トップクロスギアを使いギア比を適正化してみたり、
クランク右側のオイルフィルターローターを軽量の物にしてみたりは可能で、
ただトップクロス化に関してはデヤンの23丁ギアが使えずカブ100の物を使ったから、
もしかしたらカウンター側のギアも交換しなきゃダメかもしんない。
ちなみにCD90の1速から3速までのギア比はカブ100やSPD100、LIFAN125の遠心クラッチエンジンやデヤンの4速と同じで、
4速はどれもギア比0.958となっているんだが、
CD90は1.043となっていてクロスし過ぎているため、
これをギア比1にして適正にしてあげようって事で、
何回も書いているがトップクロスにしただけでカブ4速版の早矢仕クロスになる。
まぁ本物の早矢仕クロスとはギア比は違うんだが、
乗った感じの雰囲気は早矢仕クロスと似た匂いを感じていただけると思う。
ウチのカブ4速ミッション用トップクロスギアってのは23丁と23丁でギア比を1に変更する物で、
ただギア比が1になるって事はギアの同じ山がずっと当たり続けるから耐久性に不安を感じている方もおられると思うが、
このトップクロスギアを販売しているcabyさんやQ型エンヂンプロダクツさんや私なんかはあまり心配していなくて、
そもそも製作をお願いしたのはあのNECTOさんだし、
CD90の24丁ではなく23丁にモジュール変更もしていただいたから製品には自身があるし、
もっと言っちゃえばキタコさんの5速タイプ3や武川さんのスーパーストリートも5速ギア比が1だ。
ただそれでも心配って方のためにケミカルで部品を守ろうって事でルーカスのオイルスタビライザーを紹介しとく。
このケミカルは簡単に言うとオイルの粘度向上剤で、
これを塗ったギアを回すと納豆の糸みたいな物が見える程ネトネトしていて、
オイルの1割程入れると遠心力で飛び散るオイルがギアにまとわりつくようになる。
ギアにとって油膜切れは致命症になるから心配症の方は是非使っていただきたいし、
昔に私が使ってたバイクには必ず添加していたもんだわ。
オイルスタビライザーは粘度を少し上げるだけだからエンジンに悪い事は無く、
価格も350ccで1,200円だから安い保険に入ったと思えば良いんでないかな。
今日はこのエンジンをバラしただけで終わってしまったが、
私は凄く狭い室内でエンジンをバラしているからオイルとガソリンの混ざった臭いをずっと吸っていて、
気分が悪くなっちゃうから終わりにしておいた。
明日もまたもう1機エンジンをバラしたいんだが、
土曜日は本業が多忙になるから何出来るか分からんし、
今日から明後日の日曜日まで7年に1度しかない飯田お練り祭りも見に行きたい。
って事は長野県の大祭である諏訪御柱祭があるって事なんだが、
私には関係無いから仕事するだけたの話だ。