マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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「椿山課長の七日間」を観て

2007-09-16 17:09:39 | 映画
 小説を映画化するのはなかなか難しいと日頃から思っています。というのも、読んでいる間、自分なりのイメージで出演者や状況をを思い描いていますし、それが読書の楽しみですものね。
 小説を映画化したものを数多く観ているわけではないのですが、浅田次郎氏の、ファンタジー性が加わる作品の映画化は特に難しいように思います(ってここで頷かれた方は、きっと私の思っている作品と一緒です:笑)。

 過去観たものとしては「博士の愛した数式」はよくできた、いい映画だと思いました。そして今回観た「椿山課長の七日間」も本当にいい映画でした。

 先に小説を読んでいますから、どうしても常に小説と照らし合わせながら観てしまっていましたが、この映画は途中からそんなことは意味のないこと、というより、映画に集中してしまいます。
 この監督さんは、本当にこの小説を愛した方だと思いました。愛したからこそ自分の中で租借され、熟成され、この映画作品が生まれたと思います。
 
 また、出演者の役者さん達がみなさん素晴らしい。主役の方々ははもちろん、主役以外の方々の、どの出演者も、涙する場面も、コミカルな場面も、すごく丁寧に作品を理解し、演じられているのが伝わりました。
 子役の2人の演技がものすごく自然、上手いな〜…(涙)。

 それにしてもどうしてこう浅田次郎氏は温かい気持ちを描くことができるのでしょうね…。その温かさが演者から、作品から伝わり、思わず観ながらヒックヒック泣いてしまいましたよ。

 あの世へ行くのも悪くないな…(笑)。ふとそんな風に思ってしまう1本です。

 写真は、家族を朝の5時過ぎにトレッキングに送り出した後に見た、朝焼けの雲。このまま起きてしまい家事を終え、留守番組はのんびりと久々にDVD鑑賞の時間を取ることができました。


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6 コメント

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心の糧 (鈴木Jin)
2007-09-16 22:48:40
映画も小説も・・涙を誘われるくらい感動できるなら、それは真っ直ぐに心の糧となっていきますね。
貴女の作るお菓子もお料理も、こうして読ませていただいてる日記もそうです。
訪れる人の心の糧となっていることでしょう。
椿課長の七日間、私も観ました。
西田さん始め、素晴らしいキャスティングでした。
小説を深いところまで読み取らないと出来ない仕上がりでしたね。

夜明けの写真もいいですね。


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Unknown (もちお)
2007-09-17 13:04:01
是非拝見したいです。
小説は未だ読んだ事はございませんが
映画「鉄道員(ぽっぽや)」は号泣しました。

映画上映の前後は定かではございませんが
“ながやす巧”さんという漫画家が
表現されていています。
本の帯に「私がイメージした“鉄道員”そのものだった―浅田次郎」とありました。

ながやすサンは背景画も描ける方で
映画「アキラ」に背景で参加されている事もあり
冒頭のカラー漫画は涙を誘うほど切ない画であります。


マリさんとしては鉄道員はどのように感じられましたか?


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心して書きます(汗) (マリ)
2007-09-17 19:41:46
鈴木Jinさん
いやいや私の駄文など、そんなたいたしたものではないです、褒めすぎです(汗)。
それでもJinさんのように楽しいと感じてくださる方がいてくださるのですから、これから心して書きたいと思います。

この映画ご覧になりましたか!
おっしゃるとおり、映画での変更というか小説には無かった演出など、小説の神髄を理解していないと作れない作品だと思いました。
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映画はまだ… (マリ)
2007-09-17 19:46:24
もちおさん
鉄道員の映画はまだ観ていませんが、小説は泣きました〜…(涙・涙・涙)。
鉄道員は短編集の中の一作品で、鉄道員はもちろん、ここに収められているこれ以外の作品も、本当に泣かせるんですよ。
可愛そうな設定だからとかではなく、人の持つ温かい心根が描かれていて、じんわり泣いちゃうんですよ。
映画もいずれ借りて観ようかと思います。
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ぽっぽや (鈴木Jin)
2007-09-17 20:33:55
私も観ました!
広末の役がいじらしくてたまらなかった。
高倉健の作品はあまり観たことが無かったのですが、大竹しのぶとともに配役も素晴らしくて、とても感動的な映画でした。
私からもぜひお薦めします!

お時間のあるときにでも・・ご覧になってみてくださいね。
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借りてきます(笑)。 (マリ)
2007-09-17 22:19:47
鈴木Jinさん
そうですか。
観てみたくなりますね。
ではハンカチ(タオルの方がいいか?)の用意をして、借りに行きます(笑)。
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