サンデー・マガジンのDNA

　次男の夏休みの宿題で、「美術館訪問新聞」みたいなのがあります。　ネットでどれに行こうか探した結果、彼が決めたのは川崎市民ミュージアムで開催中の「サンデー・マガジンのDNA」という展覧会。　100作品の原画や作品紹介があります。
　
　選んだ理由は漫画が好きだということと、ここなら自転車で行けるから安上がり。というか、足代はタダですね(笑)。

　少女漫画より断然少年漫画派、特に週間サンデーは毎週買っている時期もありましたから、その展覧会には当然私も行きたいわけで、距離を聞けば片道12.6キKm程だし、たいした坂は無いということで…。この美術館は、近い割りに電車のアクセスがメチャメチャ悪くてすごく行きづらい…。
　など色々考え合わせ「足手まといになるけれどいいかい？」と、私も必至に自転車をこぎこぎ野川と多摩川沿いを走る道をついて行くことにしました。(とはいえ、一番左上の写真の橋の消失点くらいに次男が居る引き離され様です：笑)

　いやぁ…キツいわ～…と後悔の念がよぎったのは多摩川を降りて美術館近くで道を間違え迷って武蔵中原駅まで行っちゃった辺り…。　膝の上辺りが張って来て、行き着けるだろうけど帰り同じ距離は走るんだよな～…と、至極不安な気分に見舞われましたが、なんとか着いた美術館で、懐かしい漫画の原画をたっぷり堪能してパワーをもらい、帰途も無事でした。

　そう、展覧会，ホントによかったですよ！　アナログの原画から放たれるパワーってなんてすごいんでしょう？！　キャラクターの魅力を最大に引き出す構図やポーズ、着彩の丁寧な筆致、きちっと貼られ削られたトーンからは、作品への愛を感じました…。
　漫画ってやっぱりいいなぁ～…。　自分が描いていた懐かしさもあって、時にじ～んと目頭が熱くなりました。
　新旧の作品の前で、漫画だろうがなんだろうが，タダひたすら描くことに夢中になっていた頃の自分と出会い、改めて作品に愛情を注ぐことを心に留めました。
　さて14歳の彼はどんな美術新聞を書くのかな？楽しみです。

　結構ゆっくり観ていたので、美術館を出る頃はお昼…。　行きに見つけた「博多濃麻呂」というラーメンが美味しいと、以前実の弟のような幼なじみに聞いたのを思い出し、そこまで頑張りました。
　6人程の行列を待って入りました。　濃厚だけれど油っぽさは案外少ない博多ラーメン。　コシのある細麺とスープの相性もいい美味しいラーメンでした。
　博多ラーメンパワーで、二子玉川から家までは45分程で着くことが出来ました。

　帰宅後昼寝した私とケロっとしている次男…。　これからどんどん力も体力もついて行く若者と、せいぜい現状維持が精一杯、悲しいけれど現実問題衰えて行く私…。
　息子達への迷惑も考え、どこへでも着いて行くのは適度に自重せねばと思う夏の午後でした…。