この間の三線教室に続き、またも絶版本を手に入れました
金井喜久子さんがお書きになった「琉球の民謡」という本です。
この本は、初版が1954年。2006年に復刻版が発売になりましたが、今は絶版となっています。
書店には置いていないし、ネットで探しても殆どが取り扱いなし。
あったとしても、某書店では8,000円という高値がついていたりしていました。
(ちなみにこの本の定価は本体2,400円+税です…)
沖縄の図書館には置いてありそうだけど、地元の図書館にはなかったし
8,000円は高いけど、それでも買いたいなぁ…なんて思ってしまうくらい、私にとっては価値ある1冊
値段に悩みつつも引き続き探していたら、楽器屋さんのオンラインショップにあったんです
中古品ではなく新品で、しかも税込2,520円(つまり、定価です)
他で8,000円という値段を見ていた私は、本当に定価で買えるのか半信半疑でした
注文後しばらくして商品発送のメールが届いた時は、なんだかホッとしました
それにしても、まさかこの本が定価で買えるとは
この本でしっかり学びなさいね~ということですね、きっと
この本は、観賞編と楽譜編の2つに分かれています。
観賞編では琉球民謡の起源と変遷、そして琉球音楽の特質、琉球音楽史年表など、詳細に書かれています。
楽譜編では沖縄本島、伊江島、宮古島、八重山島の民謡79曲の歌詞解説と楽譜(ローマ字におこした歌詞付き)が掲載されています
楽譜は工工四(いわゆる楽譜にあたるものですが、合乙老四上中尺工という表記)ではなく、金井さんが生演奏などをもとに五線譜に採譜したもの
五線譜は唄と三線部分に分かれていますし、テンポも書かれているのでメトロノームを使っての練習もしやすいです
(自分ひとりで唄いながら三線を弾くと、気がつかないうちに早くなっちゃったりするんですよね~だから独習時は、メトロノームを使っています。)
声楽譜なしの工工四の曲は、この本があると助かりますね
観賞編もなかなか読みごたえがありました。
きっと縁あって私の手元にやってきた本だと思いますこの本を存分に活用していきたいと思います