memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

金継ぎで器を直す

2015-11-03 08:18:18 | ART
2015年11月2日の夕刊に、耳より情報が。
高価な茶器やうつわの修復に使われる、「金継ぎ」を、一般の思い入れのある食器にも施すことができる、という記事。

カルチャーセンターなどで、「金継ぎ」の講座を見るたびに行ってみたいけれど・・そこまで本格的な道具を揃えて・・・というほど、点数もないし・・と思っていたら、世田谷区のインテリア雑貨店ディアンドデパートメント東京店で、2カ月ごとに金継ぎの修理受け付け窓口を開いているとか。

相談しながら修理期間や仕上げ方法を検討できるとあって、プレゼントでもらって大事に使っていたポットや記念の備前焼の茶碗などが持ち込まれている。

 金継ぎは日本に古くから伝わる修理方法。金継ぎ師の持永かおりさんによると、壊れた器をつなぎあわせ、継ぎ目に漆を流し込み、まず接着する。その後、1か月ほど乾燥させる。
 次に「中塗り」をほどこす。漆が固まると継ぎ目の表面が凸凹になる。固まった漆をやすりで研いで漆を上塗りし、滑らかにする。最後に細い筆で金を塗れば完成だ。継ぎ目を金で華麗に仕上げることから「金継ぎ」の名がついた。
 修理の期間は2~3カ月。合成接着剤を使わないので、食器としても安心して使い続けられる。バラバラになってしまった器や壊れたガラス製品でも、壊れ具合によっては修理できるという。費用の目安は5cm程度のひび割れだと約5500円、バラバラになった器だと2万円ほどという。
 費用も手間もかかるので、かつてはもっぱら高価な器を修復するために使われてきた。骨董品好きの「ぜいたくなたしなみ」とも言われた。
 だが、「最近では、高価でなくても、愛着のある器を修理する手法として注目を集めている」と持永さん。ディアンドデパートメントが9月に修理を受け付けた器は70個ほど。受け付けを始めた3年前と比べて、倍以上に増えた。
 金継ぎは、きちんと学べば経験のない人でも習得できる。東京都台東区で一般向けの金継ぎ教室を開く「播与漆行(はりよしっこう)」の箕浦薫取締役は「数年前からブームになっている。東日本大震災以降、ものを大事にしたいと考える人が多くなり、教室の受講者も増えている」と話している。


*ディアンドデパートメント東京店が次に金継ぎを受け付けるのは11月28日の予定。昼、夕方の2部制で先着各12名まで。電話03・5752・0120か、店頭で予約が必要。1人3点まで相談できる。自分で金継ぎに挑戦してみたい人には、作業工程の解説書が入った東急ハンズの「金継初心者セット」(税込8208円)などもある。




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