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[子どもの虐待] 児童の叫び届かず(児童相談所の相次ぐ失態)

2013-03-17 | Weblog

「おねがい たすけて」虐待被害8歳、友達に手紙:

事件は1月23日に起きた。義父の無職松田和幸は、堺市堺区の自宅で1時間半にわたって内縁の妻の小6長女(12)に暴行。ヘアアイロンなどで殴り、タンスにたたきつけるなどし、両目に重傷を負わせた。この時、次女も殴られたが、大きなけがはなかった。

小2次女(8)は事件直前、手紙を友達に託していた。友達の保護者が朝日新聞に証言した。

 保護者によると、手紙を受け取ったのは事件3日前の20日。次女は小学校で、友達に「はい、手紙。読んでね」と、折りたたんだ緑色の折り紙を手渡した。友達は帰宅後、保護者と一緒に読んだ。SOSの言葉が鉛筆で書かれていた。

 「おねがい ガッツ(義父の愛称)から たすけて」

 だが、保護者が堺署に通報したのは10日後の30日。通報が遅れたのは「すぐに動いてくれない」との思いがあったからだという。

 実は、複数の保護者が昨夏には異変に気付き、小学校や警察、児童相談所(児相)に計20回ほど連絡していた。

ある保護者は昨年8月、家に遊びに来た次女から「朝ご飯を食べさせてもらっていない」「(義父に)お皿で殴られた」と打ち明けられていた。同じ頃、別の保護者は、次女の背中にこぶし大のあざが4カ所あるのを見つけた。2人の保護者は昨秋以降、虐待を疑って堺署などに通報したという。 

こうした通報に対して、堺署は昨年12月、家庭訪問で長女と次女、母親(32)と面会し、児相に「また虐待を受けるおそれがある」と通告した。

だが児相は、虐待は常習的ではないと判断し、義父を口頭で指導するにとどめていた。児相は「その当時に考えられる最善の対策をした。しかし、重大な結果に自責の念がある。より良い対処法を検討する」としている。

結局、事件を防げず、堺署が義父を逮捕したのは今月14日だった。(ASAHI)


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