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愛国とは 安倍よ、タメされるのはお前だ(「日本死ね」こそ 母親の切なる愛国心の叫びだ)

2016-12-13 | Weblog

管理人:今年の流行語大賞に選ばれた「日本死ね」。民進党議員山尾志桜里が2月の衆院予算委員会で取り上げ、世のお母さんたちの共鳴を呼び起こし、その結果、女性の社会進出のための環境づくりをぶち上げる安倍政権の矛盾ぶりを象徴する標語として流行した。だから、安倍自民にぶっ蹴られた「死ね」だった。これに、ケチをつけたのがアベ自民の広報紙フジ産経だ。世のお母さんたちを敵にまわすのを避けるために、直接的な批判を避け、タレントの呟きを利用する形で記事にとりあげ、保守の似非(エセ)愛国者を煽る戦法にでた。 

「こんな汚い言葉に国会議員が満面の笑みで登壇、授与って。なんだか日本人としても親としても僕はとても悲しい気持ちになりました」

つるの剛士さん「保育園落ちた日本死ね、が流行語大賞なんて…」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161202-00000530-san-pol

山尾議員「保育園落ちた―」受賞に「待機児童問題を政治のど真ん中に移動できた」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161201-00000120-sph-soci

ところが、これでおしまいかと思ったら、今度は流行語大賞の選考委員・俵万智本人が自身の呟きで、「日本死ね」の選考理由に触れると、待ってたとばかりに、保守の似非(エセ)愛国者が一斉に攻撃をはじめた。

たかが流行語大賞だ。自由国民社という新語辞典の出版社が毎年発表している賞にすぎない。それだけの賞に愛国の云々まで持ち出してくるとは、ほんとうに日本は異常だ。であれば、「日本死ね」を選考した審査委員らは全員、「売国奴」か「裏切り者」ということになる。

先ごろ、次期米大統領トランプは、「米国旗を燃やすことは誰にも許されるべきではない。燃やした場合には報いを受けるべきだ。それはおそらく市民権の喪失か禁錮刑だ」とツイートした。

だが米国ですら、愛国が疑われる、もしくは、それこそ、売国奴か裏切り者とみなされる、自国の星条旗を燃やす行為、これを法律で禁止することはできない。禁止は憲法で認める個人の「表現の自由、思想信条の自由」を侵害するものとして違憲とされている。過去に最高裁で違憲の判断が下されているためだ。

だから米国を見習ってはいかがだ。安倍政権に向けられた「日本(安倍政権)死ね」は、個人の「表現の自由、思想信条の自由」であり、批判されたり、愛国心の有無を問われるものではない。

管理人としては、むしろ、アホ安倍がはなった「私は立法府の長」こそが、2016年流行語大賞に相応しいと思っている。

「日本を愛しています」と語った俵万智さんに集まる「反日」批判 愛国とは何なのか

流行語大賞にノミネートされ、トップ10入りをした「保育園落ちた日本死ね」。「反日的だ」などとバッシングの矛先が向いた歌人がいる。

「サラダ記念日」などで知られる俵万智さんだ。俵さんは流行語大賞の選考委員を務めており、Twitterなどに批判の声が集まった。

産経新聞がこの騒動を「『日本死ね』トップテン入りで、審査委員の俵万智さんに「残念で仕方ない』と批判・炎上 」と報じるなど、波紋は広がった。

俵さんは12月10日、「ちょっと見ないうちに、何か書かないと次に進めない雰囲気になっていました。だから一回だけ、その件について、私の思いを書きますね。お騒がせ&ご心配おかけしました」とつぶやき、下記のように思いを綴った。

“「死ね」が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。世の中を動かした。そこには言葉の力がありました。お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしいし、日本という国も日本語も、心から愛しています“

ただ、このつぶやきに対しても、「反日的な活動」「言い訳」などとのリプライが殺到し、炎上は再び拡大している。
 
(中略)

「日本を愛しています」と書いた俵さんは、ネットで批判されるように「反日」なのだろうか。

同じように「反国家的」だと指摘され、「私たちは愛国者だ」と反論した人がいる。
英メディア「ガーディアン」のアラン・ラスブリッジャー編集長だ。

2013年、アメリカやイギリスの国家機密に迫る報道を続けていたガーディアンは、英国会で批判に晒された。そして、ラスブリッジャー編集長はこう質問を受けた。

「あなたは国を愛しているのか?」

 ラスブリッジャー編集長はこう答えた。

「そういう質問を受けることにちょっと驚いています」と前置きをしてから、編集長が語ったのは次のようなことだった。

「私たちは愛国者です。そして、私たちが愛国的であるためには、この国に民主主義の本質と言論の自由の本質が必要なのです。それを議論し、報じることができることも」

さらに、こうも繰り返した。

「私がこの国を愛するのは、書くこと、報じること、考えることに対して自由であるからなのです。 BuzzFeed Japan、元朝日記者 籏智広太(はたちこうた)


愛国者の「おきれいごと」(漫画家小林よしのり)

曽野綾子が産経新聞で「欧米の反『PC』潮流」を皮肉り、「おきれいごと」に愛想尽かした民衆、という文章を書いていて笑った。

ならば「保育園落ちた、日本死ね」だって、愛国者の「おきれいごと」を破壊する本音ではないか!

 保育園が見つからなければ働けない、働けなければ食っていけない、追い詰められた子を持つ母の悲鳴が「日本死ね」である。

言葉狩りすれば愛国心が育つわけではない。「日本死ね」は下品だと「おきれいごと」を言ったところで少子化は進む一方だ。

結局、愛国心があるのは「日本死ね」と絶叫する子育て中の母親にあるのであって、「日本死ね」は許さぬという「言葉狩り」する連中にはない。

曽野綾子も「日本死ね」を批判していたが、自称保守や政権は、女性活躍社会と言ってみたり、専業主婦が伝統だと言ってみたり、何が少子化を食い止める政策であり、言葉なのか、真面目に考えてみたことがないのだろう。

「おきれいごと」はリベラルの専売特許でもない。自称保守、自称愛国者の専売特許でもあることに気づけ!


安倍晋三首相のアホ発言が炸裂した今年…「私は立法府の長」は流行語大賞レベルだった!(作家・哲学者 適菜収)

 三権分立について 二〇一六年五月一六日 安倍晋三の国会答弁

 「議会の運営について少し勉強していただいたほうがいい。議会については、私は『立法府の長』。」

二〇一六年五月一六日、安倍は国会で民進党の山尾志桜里を「勉強不足」と決めつけた上で、自分は「立法府の長」と発言。

翌一七日にも「立法府の私」と繰り返した。

つまり安倍は、自分の役職も権限も知らずに、総理大臣をやっていたわけだ。

念のため説明すれば、立法府の長は形式的には衆議院と参議院の議長であり、総理大臣は行政府の長である。

この安倍の発言について、「言い間違い」だと自民党側は主張したが、過去(二〇〇七年五月一一日)にも同様の間違いをしており、行政(内閣)、立法(国会)、司法(裁判所)という三権分立を理解していないことは明らかだ。

小中学校で習う政治の基礎の基礎でしょう。議会の運営について少し勉強していただいたほうがいい。

なお、山尾は安倍と議論した印象について次のように述べている。

「自分の庇護の下にある女性には紳士だけれど、自分の範疇を超えてくると、ものすごく不安になるんだなということがよくわかりました」「いざ対等になってくると不安になる。その不安がニヤニヤしたり、言い訳をひたすら続けたり、批判してかぶせてきたり、尋常じゃない対応になって表れるんだなと思いました」(『日刊ゲンダイDIGITAL』二〇一六年三月二二日)

さらに、安倍は次のような発言をした。

失言について 二〇一六年五月二三日 安倍晋三の国会答弁

「もしかしたら言い間違えていたかもしれない。基本的には行政府の長とお答えしている。」

二〇一六年五月二三日、安倍は国会で「立法府の長」発言について「もしかしたら言い間違えていたかもしれない。基本的には行政府の長とお答えしている」と釈明。

「もしかしたら」ってなに? 

「基本的には」ってなに? 

基本的ではないケースは存在するのか? 

さらに安倍の発言は議事録で「行政府の長」に修正されていた。

民進党の山尾志桜里は、「議事録を書き換えることは、歴史を改竄することだ」と批判。また、「学校に忍び込んでテストの答案を書き換えるようなもの」と喩えた。

ホラ吹きがどれだけホラを吹いても記録自体が修正される。

昔、そんな小説を読んだことがある。

ジョージ・オーウェル(一九〇三~五〇年)の『一九八四年』の主人公である役人ウィンストンの仕事は、歴史の改竄である。「党」にとって都合が悪い過去の事実を抹消し、新たに歴史を捏造する。そこでは、言葉の破壊活動が継続的に行われている。

「ニュースピーク」は、「党」が英語をもとに作成した架空の言語であり、その目的は「党」に反する思想を考えられないようにすることだ。

語彙の削減、意味の反転、略語の作成、イメージの置き換え……。たとえば強制収容所を「歓喜キャンプ」と言い換える。平和省は戦争を維持し、豊富省は国民から搾取し、真理省は歴史を改竄し、愛情省は尋問と拷問を行う。

もちろんこれらは全体主義国家のパロディである。フランス革命後の政治状況においては、自由の名の下に自由の抑圧が、社会正義と人権の名の下に大量殺戮が行われた。ナチスやソ連の独裁体制下においても、戦略的に言葉の言い換えが行われている。

わが国でも、移民は「外国人材」、家族制度の破壊は「女性の活用」、惨禍を招くグローバリズムは「積極的平和主義」、秩序破壊のための実験は「国家戦略特区」、不平等条約TPPは「国家百年の計」、南スーダンの戦闘は「衝突」といった言葉で誤魔化されているが、事実そのものが抹消・捏造されるなら、やがて歴史の解釈すら不可能になる。近い将来、わが国から「失言」は消滅するのかもしれない。(※話題の新刊『安倍でもわかる政治思想入門』重版出来記念。本文一部抜粋)

 

 
 
 
 
 
 

 


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