まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

「生きた心地がしません」

2021-09-14 09:01:23 | くらし

何を思ったのか「今年は市の特定検診を受けるか」と案内状を眺めて。
で、交通の便がよくて検査機器も揃っているクリニックを7月末に予約。
(以前ブログに書いた記憶が)諸々の検査をして胃カメラも飲んで。
その結果を8月の末に聞きに行った。そりゃあ自信満々何の心配もしていない。

女性医師が説明してくれる。
血液検査よし、尿検査よし、心電図よし。と、最後にレントゲン写真を示して、
「肺のレントゲンですがねえ、影があるでしょ、ここに。これは精密検査したほうが
いいということになりましたから。どちらの病院にしますか予約取りますから」って。
えーっ!肺に白い影?何だそりゃあ、肺がんの疑いかもってことじゃないの。
青天のへきれきよ。ボーっとしたわ。看護師さんが予約取ってくれた日が9月3日。
31日火曜日に結果聞いて、金曜日にCT検査か。まさに劇的な展開じゃないの。

3日、地域の基幹病院でCT検査。
問診の医師に私は頼んだね「大丈夫でしたらウィンクしてくださいね」って。
「偶然お会いしたらそうします」と頼もしいお返事。

で、10日11時30分の結果拝聴予約日。いやいや待つ時間の長いこと。
「〇さん、どうぞ」と医師の声がして。私ドアを開けて開口一番、
「先生、生きた心地がしません!」って訴えたね。
「大丈夫ですよ」えっ?ほんとか!
「死ぬんじゃないかと思いました」「死にません!」きっぱりと。やれ嬉しや。

そこで女医さんは画像を見ながら縷々説明してくれる。影は二つ。
心臓のそばの白くて丸い影。これは心臓への血管が折れ曲がってそれが写りこんだ。
ぼんやりした丸い影。これは骨が出たり引っ込んだりして出た時に写りこんだもの。
正確ではないけれど、だいたいがこんな感じで覚えている。
「私も渡されたCDを家で見ましたけどさっぱりわかりませんでした」
と言ったら、当たり前だと言った顔をされて「そのための医者です」きっぱり!
このきっぱりさがすごくいいから、これからもこの医師に命預けることにする。決めた。
要するにガン以外でも、影が写ることってあるんだと。要らぬ心配はしなことだわね。

ま、結果判明までの2週間。
そりゃあ、いくらぼんくらでもいろいろな思いが頭の中を駆け巡った。
横浜友には訴える、騒ぐ。
「そりゃあガンだね」「入院したら絹のパンツ100枚買っていくよ」ってなお言葉。
夫とは大ゲンカ。私が騒ぐから「俺が暗くなる」って。なんだその言い草、頭にきた!
子どもたちには、さすがに結果も分からないのに言ったらまずいだろうとの分別は働いた。

草彅剛さんとSMAPの切り抜きは泣く泣く処分。
ハードカバーの本は20冊くらい資源ごみの日に。
使用済み通帳も要らないなと処分。(1冊だけ分からない通帳があって、いくばくか
懐に入るかと窓口へ走ったらすでに手続き完了だったわ。なんだ)
食器もおちょこなんか使わないやと処分。

それよりなにより問題は佐渡の実家だわ。
建物の方は何とかなりそうだけれど、仏壇をなんとかせねば。
やっぱり治療の合間をぬって(すっかりその気でいたの)何がなんでも一度帰ろ!

ってなことをぼちぼちと、よ。
それから4日経つけれど、なんだか、いつの誰の出来事だったんだろう、な
気分が抜けなくてぼわーっとふわふわしているわけ。もっと安堵していいのにね。
しかし青天のへきれきってな出来事って自分の身にも起きるのね。
佐野洋子さん言うところの考えたって「どうにもならん」ってあるのね。
そうかといって「人生観が変わりました、1日1日を大事に生きます」ともならないし。
いやはや持て余す。


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