昨日、太極拳から帰ってくると、父が椅子で新聞を読んでいた。
「コーヒー、飲む?」疲れているにもかかわらず聞く優しい娘。
二人でコーヒーを飲みながら父に、「お茶沸かしてくれた?」とさりげなく。あの様子では沸かしてないことが分かっているけれど、一応聞く意地悪な娘。お茶を沸かし直しをする仕事は父の役目なんだからね。あれっってな顔をするけれど、鬼娘は容赦しません。
「そんなにこき使うと、倒れるよ。」と脅迫する。
干してある洗濯物を取り入れて、2階から下りてくると台所で物音が。お茶を沸かしているんだろうなと見ると、父がガス台をしこしこ掃除しているではないか。これから夕飯の支度をするところで、チョイ邪魔だったけれど、ま、気持ちをありがたく頂いて・・・ね。
で、太極拳での話。
太極拳友が花を上手に育てるといううわさを聞いて、早速、今何が見ごろか聞いた。
「バラとクレマチスかな。」
「バラはさし木したのを新潟の家に持って行って植えたら、家より見事に咲いとるが。ほら。」と携帯の写真を見せてくれる。ほんとだわ、堂々と咲いている。でも私は言ったね。
「今日テレビ見てたらさ、バラはさし木は駄目だって言うとったわよ。」
いやいやそんな私の助言なんか無視して、友はどんどん見せる。
「これが一番最初に植えた花だや。」とか、「この色いいでしょ。」とかどんどん話を進める。その合間に再度言ったわ。
「ばら協会の高木さんとかいう人がさ、さし木はあんまり良くないって言ってたよ。」
ようやく彼女、
「そんなことないわよ、丈夫にそだっとるが。」その話を聞いていたお隣さんも、
「私もさし木でどんどん増やしとるや。」と、さし木談義。
そうか、バラはさし木でも大丈夫なのか。実際にどんどん増やしている人や丈夫に立派に育てている人がいるんだものな。
育てていない私が、テレビの受け売りで頭でっかちなことを言っても、耳を貸してもらえないよな。しかと納得した次第で・・・
佐渡は今、バラがまっ盛りです。写真は、春先に話を聞いたお宅のバラです。