今回の佐渡行きは、めずらしくただの「とき」でした。
前までは「とき」だけだったから、その窓の位置から見る景色が普通だと思っていたのよ。ところが、「MAXとき」二階席に乗るようになったら、高いところから俯瞰してみるのが普通になったわけ。
家の庭にどんな花が咲いているか、家の中の様子とか、屋根とか、川の流れとか稲を刈り取った後の田んぼのパッチワーク模様とか、十分楽しめるのよ。
それに比べて、「とき」は電車と同じ位置の景色を見ることになるからつまらない。あれま、その前までは、MAXは座席が3人掛けで狭いから、天井は低いから嫌だと思っていたのにね、今はすっかりそちらのファン。
で、私が乗車する車両と座席は、ほぼ決まっている、何しろ頭固いから、一回決めたら変えようという気がないのだ。
2号車というのは変わらない。自由席4号車は、階段が近いから混むの。座席は、下りは右側、上りは左側、大体真ん中付近。
今回は、上りは右側になってしまった、混んでいたからね。長岡の駅を過ぎた途端、駅前の広い広い場所に、工事現場のプレハブのような建物がずらっと並んでいた。それはそれは殺風景で高いところから見ているから荒涼としているというくらいの淋しさで胸を衝かれた。とても人が住む感じがしない。
でも、そこが中越地震の仮設住宅だったのだ。地震から2年もたつというのに、私はほぼ毎月のように新幹線を利用するというのに、始めてみた光景。こんな住宅で、地震の被害者の方たちは厳しい冬を過ごしたのかと、のんべんだらりと過ごしている自分の無知なことを恥じる・・・・(全てにいい加減な私でも、ごくたまにそういう感情になることもあるわけで)