まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

思い出の上司

2024-08-13 08:00:50 | くらし

昨日が係長の思い出エピソードなら、今日は支店長、副支店長の思い出。
遥か遥か昔、私の独身時代。その支店は開店したばかりだったから支店長の心労はいかに。
部下といえば20代の跳ねっかえりばかり、右も左も分からないがむしゃらな若者たちよ。
あああ、小柄などこから見てもいい人の支店長の面影が浮かぶわ。

そんなころ、先輩と私の二人が対外的な仕事を任された。先輩はベテラン私は新任。
仕事は年齢に関係ない、やったわ、なにがなんだか分からないままやり終えたわ。
そしたらね、支店長がご苦労さんと二人を関内のウナギや「わかな」でご馳走してくれたの。
人生初ウナギ、美味しかったのなんの。はい、今でもよおく覚えています。

その頃ってそんな時代だったのかしら、父が私の下宿に泊まりに来て。
ついでと言ってはなんだけれど、支店を訪ね、支店長に挨拶に行ったのね。娘が世話になってると。
忙しい中会ってくれたらしく、二人とも海軍出身と分かって意気投合したらしい。盛り上がって。
休みに支店長、佐渡観光に来て実家に泊まったらしいのよ、私は何も知らなかったけど。
大分たってから支店長「あの時は魚攻めにあって、後で便秘になって困ったよ」なんて。
知らないっつーの。
父は父でお土産にもらったせっかくのお茶なのに「うちはほうじ茶しか飲まないんだ」と
言ったとか言わないとか。ぜーんぶ、後から聞いた話。
ご自宅へ遊びに行ったこともある、懐かしい。

名前から支店長と「忠孝」コンビと呼ばれていたのが副支店長。
支店長がどこから見ても穏やかな人格者ならば、副支店長はどこから見ても癖がある人。
ま、個性的ともいう。

「スリッパをきちんと揃えないと気が済まない人は病気だ」なんてことを言うの。
他にも副支店長席から我ら部下の様子をじっと見てて、たとえば席に着くのを見てて、
「あの人はいつもはそっちを通って席に着くのに、今日は別の方から席に着いた、
何か気にかかることがあったのかもしれない」とか。けっこうめんどくさい。
私もいつも書いていたタイトルを変えたら、どういうつもりでこのタイトルに変えたのか、
なんて聞かれて困てしまった。無意識の行動に意味を見い出だしていたのかもしれない。
私たちが井上陽水のLP「氷の世界」の話をしていたら、興味を持ったらしく購入して
感想を延々と話してくれた、そんな面も見せてくれた。
お母様の麻雀相手に仲間共々ご自宅にもおじゃましたわ。
深く濃い関係を持つことができたよき時代。

忠孝コンビとはよく言ったものだ。まったくタイプの違うお二人が支店運営をうまあく回して
いって支店は軌道に乗ったのだから。

今日からお盆、とっくに鬼籍に入っているお二人は「勝手なことを書いているね」と
苦笑していることだろうが、許してもらおう。

 


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