曇、28度、82%
香港に来た初めの頃のことです。普通に売られている大根の首はみどりで大根にしては小さなものでした。人参といえばその逆、こんな大きな人参!と声を上げたほどです。土地が違えば野菜も変わります。そんな軽い気持ちで、地元の野菜にも慣れて行きました。ところがしばらくすると、日本の大根のような立派な白い大根が売られるようになりました。
香港島のマカオフェリー乗り場の前には来た当初から、種の卸の店が2軒ありました。バジルの種を買いに、春になると少なくとも一度は足を運びます。日本のような大根が市場に並ぶようになった頃、その種の卸屋には、日本の大根の大きな缶入りの種が並ぶようになりました。これは小売りではありません。農業をやる人が買って行きます。こうして、日本のキュウリや人参の種も小売りではありませんが、香港にやって来ます。おいしい大根やキュウリが食べられるようになったのも、こうした背景があったのです。
私が買うバジルの種は、30年近くオーストラリアからの輸入物です。春になると大葉の種も蒔きます。この大葉の種は日本で買って来ます。それに主人が出張すると、その先々で、野菜やハーブの種をお土産に持って帰ってくれます。そんなふうなので、私の種入れにはオランダ語、英語、ドイツ語、日本語の種の袋がごっちゃに入っています。
2、3年前からどうも腑に落ちないことがあります。蒔かないで取って置いたバジルの種は、翌春まいても芽が出て育ちます。ところが、同じように取ってあった大葉の種は芽が出ません。そこで、初めて、種の使用期限に気が付きました。袋裏、下の方にどの国の種も書かれています。
オランダのルッコラ。この使用期限に、発芽率まで書かれているのは、日本だけです。ところが、日本以外の種の使用期限は、種の取れた年から3年から5年後までの期間です。日本の種は総べて1年後が使用期限となっています。そして、確かに一年過ぎると芽が出ません。
私は日本の種は優秀だから、3年先でも芽が出そうだと思うのに、なぜ1年後には芽が出なくなるのかな?
先日、主人がオランダから買って来てくれたハーブの種。 3年、4年先が使用期限です。10月になったら蒔くつもりです。この種の使用期限、気になって仕方がありません。
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