チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

イチジクは不思議な植物です。

2020年04月12日 | 庭仕事

雨、9度、90% 

 イチジクが好きです。小学校に通う道筋の家に初夏、実をつけたイチジクの木がありました。美味しいそうだなあと見上げて通った記憶があります。

 イチジクは「無花果」と書くように花を咲かせることなく実を結びます。それだけでも不思議な植物です。冬の間はすっかり葉を落として丸裸の見栄えの悪い木です。空気が緩む頃になるとまずその小さなイチジクの赤ちゃんを裸の枝につけます。 三月の終わりの頃の様子です。新芽のように見えますがこれがイチジクの実の赤ちゃんです。そのうち、 新芽が吹き始めます。先に芽生えたイチジクの実はすっかりイチジクらしい形に育っています。ここ数日の暖かさで、葉も大きく開き始めました。 

 イチジクの木を育てるのは3本目です。香港の時は出窓に大きな鉢を置いて育てました。鉢ですからそんなに大きな木にはなりません。丸裸の冬が過ぎ春先になっても実をつけないまま2本とも2、3年で枯れました。元気なうちは小粒な甘い実をつけてくれました。帰国が決まった時からイチジクの木を持っている友人に「分けてください。」とお願いしました。

 帰国後すぐに送られて来た挿し木された50センチほどのイチジクの木を二月の寒い中、庭の片隅に植えました。その木が今では見上げるほどに育っています。昨年は晩秋までたくさん実をつけてくれました。地植えしたこのイチジクはまだまだ大きくなると思います。

 もうしばらくすると切り込みの入った葉をいっぱいに広げます。この葉の形が好きで葉っぱのお皿に使います。今まだ淡い緑ですが真夏ともなれば深い暑さに負けない緑色になります。

 「無花果」、花を咲かせることなく実をつけ、春一番、裸の木にまずその小さな実を見せてくれます。幾春も思うイチジクの不思議です。

 友人が挿し木してくれたこのイチジクが私の最後のイチジクの木になりました。気の早い私は小さなイチジクの数を数えます。今年はいくつ私の口に入るかな。


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