彼岸花
2020年09月19日 | 花
曇、18度、84%
数日降り続いた雨のせいですっかり気温が低くなった福岡です。お彼岸に入る前日の昨日、いつものようにお墓の掃除に出かけました。街中の古い寺の広い墓地にも人影がぽつぽつ見られます。この墓地の空気も秋の気配です。「銀杏」も落ち始めています。いつもなら所々に見られる「彼岸花」は今年はやっと芽を出したところです。このお寺を後にして町外れの小高い山の主人に実家の霊園に向かいました。
街の中心から車で30分、稲穂が金色に見える田んぼが広がり始めます。 例年ならこの田んぼのあぜ道に彩り良く「彼岸花」が咲いています。ところが全く赤い花が見えません。そう思って後ろを振り返ると、数カ所やっと咲き始めた「彼岸花」を見つけました。咲き始めのか細い「彼岸花」です。
園芸用の品種開発で「彼岸花」も色数が増えています。白、ピンク、オレンジ、黄色。3年前の帰国以来、草花のこうした品種改良には驚かされることばかりです。我が家も頂き物の「白い彼岸花」が数本芽を出しました。芝の片隅で咲く「白い彼岸花」は品のある佇まいです。あぜ道の「赤い彼岸花」の大胆な野性味はありません。田んぼを見ながら思います。「やっぱり田んぼには赤い彼岸花よね。」群れて咲く「赤い彼岸花」は秋の訪れを告げてくれます。
小雨の降る中の墓参り、目を山にやると夏の緑は影を薄めています。 耳を澄ませば山を流れ落ちる小川の水音が聞こえて来ました。暑い夏のせいで今年の「彼岸花」の開花が遅れているようです。我が家の庭にも来週には「白い彼岸花」が咲きます。秋本番に向かいます。