曇、24度、84%
コロナのパンデミックは世界中の人の生活をたった数ヶ月で変えたと思います。自宅にいながらにして仕事を続けられるのは今の時代のネットの力に違いありません。家から出ずとも会議をしたり、挙句は「飲み会」までネット上です。人との接触を避けることが第一の予防であれば仕方のないことです。
私は2003年の「サーズ」以来、公共の乗り物に長く乗る時は「マスク」をしていました。長距離移動の飛行機は人種も様々です。隣席の人は選べませんので自ら予防して来ました。使い捨ての不織布の「マスク」はいつもストックがあり旅行用のバックには予備があちこちに入れてあります。「マスク」は自分から出る菌も周りからの菌も防いでくれると思います。「マスク」をすること自体日本人は抵抗がなかったと思います。
「マスク」着用、手洗い敢行、人混みを避ける、私の場合大した問題もなく「新しい生活習慣」は日常になりました。ただふた月ほど前のある日から一変したことがあります。友人が手製の「マスク」を送ってくれた日からです。忙しい合間を縫って作られた布製のマスクは洗って繰り返し使うことができます。内側の布にも気を配ってかわいく作られています。この「マスク」を使うようになって、私の「生活習慣」が変わりました。
「口紅」を付けなくなりました。考えてみれば19歳からこのかた赤い「口紅」を差さなかった日はありません。ファンデーションや日焼け止めは暑くて嫌いです。素顔に赤い「口紅」だけという時代が続きました。その私が「口紅」を付けなくなりました。布の可愛いマスクの内側を汚したくないという思いからです。「口紅」は洗っても色が残ります。
「マスク」をするのは私の場合買い物に行った先の店内だけです。普段は自宅にいます。出かける時は車ですから「マスク」はしません。車を降りた途端に「マスク」着用。散歩時は人がいなければ「マスク」を外します。とっくに「口紅」は鏡の前から姿を消しています。
鏡に向かうと明るさのない自分の顔に気付きます。どうしても「口紅」必要時は使い捨ての「マスク」で出かければいいことです。友人たちから送られて来たマスクが増えました。「夏用マスク」まであります。使い捨ては気安さがありますが、医療現場でもなければ繰り返し支える物が実用的です。
コロナ騒ぎが始まって、私は自分のために「マスク」を買ったことがありません。友人たちの気持ちに守られている気がします。「さて、今日は、どのマスクにしようかな?」