曇、16度、88%
一昨日の夕飯は長くお付き合いいただいている年上のご夫妻との外食でした。ワンピースを着るのにモタモタしていましたが、お約束の時間には間に合いました。ホテルのフレンチです。席に着くと既にお料理は注文されており、シャンパンがボトルで運ばれてきました。私、??奥様のお誕生日だったのです。以前香港にいらしていた時も奥様のお誕生日をお祝いしたのに、すっかり私は失念していました。困った話です。
いつもはお客様とご一緒の時は料理の写真を撮りません。ところが今回この席の準備をしてくださったお嬢様に見せたいと奥様が写真を撮り始めました。そこで私も厚かましく便乗して写真を撮りました。
見出し写真のオードブルは「宮崎産のサーモン」をジュレで固めたもの、ジュレのお味がよくディルが香ります。グリーンのソースはグリーンピースです。
2皿目は暖かなオードブル、手長海老のソテーです。ソースはひよこ豆のペースト。
続く魚介のメインは、 地元の鯛の焼いたものにハマグリのオーブン焼きです。今時期の福岡の鯛はとても美味しく皮目を香ばしく焼き上げています。ハマグリの火の通し加減が絶妙で甘みを感じるお刺身に近いものでした。
お肉のメインとともにシャンパンが赤ワインに変わりました。佐賀牛の霜降り、若竹と新ごぼう、新じゃがが添えられています。こちらもレアに近い火加減です。
ここで口直し、 ゆずのシャーベットに薄い薄い金柑のパリパリスライスが乗ってきました。ほんのスプーンでふた口の量でしたがお肉の脂をさっぱりとしてくれました。
その後デザート、 柔らかなクッキーにクリームシャンティが添えられたものとあまおうのアイスクリームです。
そしてお誕生日だというので、 ケーキが出てきました。これはコースには含まれていません。全部食べあげて
軽いセックが出てきました。
フレンチと言いますが懐石のような軽いお料理です。最後の甘いものまですっかりとお腹に収まりました。とりたてて難しいフレンチではありません。食べていて素材もわかります。変に凝り固まったフレンチよりこんな素直なお料理が一番だと思う歳になりました。
3時間近く、ご一緒に旅した先での思い出話などで楽しい時間でした。ホテルからのお祝いの赤いバラを一輪、奥様が別れ際に「一輪挿しに飾って。」と手渡してくださいました。この20年以上、私はこの奥様から学ぶことがたくさんありました。 お誕生日の失念がありましたが、思い出に残る夕でした。