曇、8度、60%
主人が帰って来ると、夜ご飯にお外に連れ出してくれます。主人も私も福岡を離れて四十年以上、どこのお店が美味しいとか皆目わかりません。香港のように行きつけのお店もまだありません。ただいま、開拓中です。
昨年末から続けて「おまかせのみ」というお鮨屋さんに行きました。予約をする私は、「おまかせのみ?」と訝しく思います。コース全部がお鮨というのも考えものです。初めに行ったお鮨屋さんは、その全部お鮨のみでした。思ったより量が少なくちょうど良いお腹の収まり具合、元気だった義母と息子も含めて4人でした。最近はこだわりを持ったお鮨屋さんも多いように思います。
先日のお鮨屋さんは、 白子の小吸い物に始まりました。こうでなくちゃと思います。旬の博多湾のお刺身が続きました。そこに出て来たのが、「穴子のお刺身」でした。松島の穴子だそうです。
穴子の上にはウニとフグの肝を卵でつないだソースが載っています。穴子好きな主人ですら初めて食べる「穴子のお刺身」です。もちろん私は初めてです。少し不安持って箸を口に運びました。噛み締めると、身の締まった穴子の脂がかすかに口に広がりました。そこに肝のソースがいい具合に絡まっています。「美味しい。」2つ目を食べるのが勿体無いと思いつつ、美味しいワインと一緒に食べました。主人は地元のお酒と合わせています。きっともっと膨らみを持ったお味だったのではないでしょうか。
福岡は今が旬のフグですが、薄造りではなく出て来たのは唐揚げでした。
この後赤だし、そしてお鮨のコースが続きます。博多ですからマグロはないかと思いきや、中とろ、赤身と出て来ます。 ご飯が光っています。締めは小さな玉でした。甘いものお野菜は一切なし。お魚を堪能しました。
こういう形のお鮨屋さん、カウンターだけで1日のお客さんの数も決まっているようです。お支払いはいつも主人なので、お外で食べたもののお値段をよく知りません。今回何気に主人が払っているのを見て、えっと思ってしまうお値段でした。私一人では決して来ることのできないお店です。珍しいもの美味しいもの、ごちそうさまでした。