晴れ、15度、48%
香港島セントラル、ヒルサイドエスカレーターの両脇はSOHOと呼ばれる飲食街です。それもほんのここ15年ほどのこと、以前は普通の住宅街でした。お店の入れ替わりが激しく長続きしません。日本のラーメンや高級天ぷら、フレンチ、イタリアンはもちろん世界中の食べ物が食べれます。最近の流行はレバノン料理のようです。ちょっと目立たない場所にあるロシア料理のIVAN THE KOZAK長く続いているお店のひとつです。旧正月前のある晩、急に主人と行ってみる事にしました。
ロシア料理というと思い浮かべるのはボルシチやピロシキ。ビーツやサワークリームたっぷりの料理です。ロシアも広い土地、沢山の民族がいるのだから食べ物も私が知るより沢山あるに違いありません。テレビでロシア人の方が、ロシアの名物料理は餃子です、と言ったその一言も忘れられません。餃子らしき物は世界中にあります。
まずはその餃子、 ペリメニ、というそうです。中が豚肉、サワークリームとディルが手作りの厚めの皮の重たさとマッチしています。餃子にサワークリーム、ディル、こんな発想ありませんでした。
お次はキノコの壷焼スープかと思えば、
牛タンのクリーム煮です。クリームとチーズです。牛タンの大切りがホロッと溶けるほど柔らかい一品です。
ニシンのオイル漬け。これは我が家の大好物なのですが、やや塩気が強すぎます。薫製ではありません。半生の状態です。塩分を控えなくてはいけない主人に代わって、私がしっかり食べました。ディル、タマネギ、レモンが口の中を調えてくれます。
最後にチキンキエフ。 チキンキエフは、鶏の皮の下にハーブバターを入れて揚げるとばかり思っていましたが、鶏の胸肉を薄く切った物にハーブバターを巻いた丁寧な作りのキエフです。
これにもサワークリームのソースが添えられています。
ワインは東欧の赤ワインでしたが、ワインは今ひとつでした。
この店の面白い趣向のひとつ、 ウォッカルームです。実は私が一番好きなお酒はウォッカです。でも、ろれつが回らなくなるので、主人に禁止されています。スーッと胸が拡がるようなウォッカ。ストレートではのみませんが、口に含むと馥郁とした香りと甘みが拡がります。
珍しいウォッカが貯蔵されています。
セントラルのエスカレータ沿い、市場から少し上がった場所にあります。見出し写真のロシア人人形を目指して行ってみてください。