チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

MUNIのチェアーラグ

2016年02月06日 | 日々のこと

晴れ、12度、36%

 布張りや革張りでない椅子、つまり木の椅子の座面に敷く物を探していました。小さなお座布団のような物です。日本家の椅子は座面が木かもしくはラッシと呼ばれる植物を編んだ物です。椅子の姿としては何も敷かない方がきれいですが、座り心地を考えます。ネットも含めて探してみました。あんまりピッと来る物がありません。母が使っていた頃は、花柄の物が置いてありました。花柄は私の好みではなかったので捨てました。これと思う物が見つかるまでは、気長に探します。

 椅子の敷物ばかりか、床のセンターラグも何かないかなと探します。10年以上前に何かの雑誌で見つけたMUNIという絨毯屋さんのことを思い出しました。中国の柄を模しています。自然由来の染料、上質なウールを使って織り上げられる絨毯です。雑誌のグラビア写真のその藍の色に惹かれて、切り抜きを幾度も幾度も見返していました。

  MUNIのウェッブのサイトを開けると、いいお仕事を続けていることが分かります。ウェッブのカタログをめくっていると、チェアーラグという字に目が留ります。35センチ正方の小さな絨毯です。「これよこれよ。」と大喜びする私です。椅子の座面の敷物に今回の帰国に合わせて送ってもらいました。注文する時、家のそれぞれの椅子を思い浮かべます。置いている場所も思い浮かべます。

 ウィンザーチェアーと呼ばれるこのタイプの椅子は、何も敷かないと冬は寒々とみえます。  蓮の花が織り込まれたまろやかな白地のラグ。

 同じラグを ロッキングチェアーにも。

 リビングの食卓の椅子はラッシで編まれた座面です。 こちらも蓮の花ですがややデザイン化されています。この藍の色が好きです。

 キッチンに入れた主人と私用の椅子には、 藍の無地。藍の色が好きなばかりでなく、藍一色にしたのには理由があります。主人の食べこぼしです。この色一色なら、少々の食べこぼしも目立つまいとの私の配慮です。

 玄関に並ぶこの椅子、 椅子の形は私が一番好きな物です。お玄関で立ち話ではと置かれているこの椅子、明るさと遊び心をラグに表してもらいました。

 注文する前に私が描いたイメージ通り。どの椅子にも座って、坐り心地を確かめます。毛足の長いしっかりと織り込まれたラグです。

 白地の色も真っ白ではありません。優しい包み込むような白い色です。上質なウール、染料が天然の物、赤ちゃんをこの上に寝かせても安心なのだそうです。

 このMUNIのように、永年私が思い続けて胸に抱いていた物にこうして出会えたこと、とても幸せだと思います。ここ数年来のいい買い物でした。

コメント
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