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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

世界でたった一枚のお皿

2015年11月19日 | 日々のこと

曇り,24度、90%

 息子が小学に上がる前の事ですから,昭和50年代の後半だったでしょうか,「キン肉マン」という漫画が流行りました。漫画の内容はよく覚えていませんが、息子のまわりはキン肉マン一色。ぐるぐる回して出て来るゴムの人形など山のように持ち歩いていました。電車に乗っている時,広告の「死」という漢字を息子が読みます。ひらがなもまだ教えていませんでした。どうして知ってるのと聞くと,「キン肉マン」に書いてあったと言います。息子の頭の中はキン肉マンで一杯だったようです。

 幼稚園で焼き物をする時間がありました。出来上がって持ち帰ったものがこのお皿。角の生えた人はキン肉マンではありません。バッファローマンです。漫画のバッファローマンはもっと怖い顔をしていたように思いますが,可愛いバッファローマンです。

 ちょっと変形で重みのあるこの皿は,日本を発つ時実家に置いて行きました。実家の後始末をしている時に出て来たこの皿,残す荷物に入れました。日本にいる頃、もちろんこの皿で息子にご飯を出したこともありますが、フライもののパン粉を付けるのによく使っていました。幼稚園の頃の息子の指跡が残るお皿です。きっとご本人,こんなものを作った事も忘れていると思います。

 今では女の子の父親になった息子,娘が作ったものや書いたものをこうして大事に取って置くようになるのだろうと思います。順ぐり順ぐり。

 日本の家の食器棚に仕舞ってあるこのお皿,孫娘が訪ねて来てくれたとき、小さなお菓子を盛って出そうと思います。お菓子の下から出て来るのは,バッファローマン。孫娘がどんな顔をしてこの絵を見てくれるやら,想像するだけ顔がほころんでしてしまいます。