晴れ、26度、77%
今月のテーブルクロスは、ソレイヤードの野の花のシリーズの布です。
久しぶりの小さな柄のクロスです。このクロスも、布を両端縫っただけのものです。ソレイヤード、今日本で売られているのは、日本で作られたソレイヤードの生地が大半です。一見は、同じように見えるのですが、微妙に色合いが違います。特に赤の色目に違いを感じます。それと、織機の幅の違いで、日本で作られた布は、幅が短めです。これは、リバティの布にも言えること。ヨーロッパと日本の織り機の規格が違うからでしょう。
このクロスは、もう20年以上使っています。テーブルクロスとして使うので、いろいろなしみが付きます。その度、漂白液と熱湯で染み抜きをしてきました。やや褪せている感がありますが、日本のソレイヤードの布は、この染み抜きで色落ちしてしまいました。もちろん、熱湯と漂白液なんて使ってはいけませんと表示してあります。フランスの布が、色落ちしなかったのでうっかりです。きっと、染料も違うのかもしれません。日本の染色技術は世界一と思っていた私ですが、ちょっとがっかりしました。
フランスのソレイヤード、元はインドの型染めがマルセイユに入って始まったものだそうです。ペズリーの使い方や花のモチーフにその影響が残っています。インドの型染めと同じように、木型を使って作られます。
月が変わって、テーブルクロスを変えます。部屋の感じが変わるのと、このひと月をどうすごそうかと気持ちが新たになります。
今月の台所の額絵は、でんでん虫です。日本はずいぶん早く梅雨入りしたみたいですね。香港は、梅雨ではありませんが雨の多い6月です。私が大好きなアフリカンマイマイも、もうすぐ大きな殻を担いでのんびりとお目見えするころです。