goo blog サービス終了のお知らせ 

チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

上賀茂神社「フタバアオイ」

2023年03月26日 | 

雨、11度、92%

 上賀茂神社の「フタバアオイ」をお預かりしてふた春目が回って来ました。「フタバアオイ」の葉の形、色の美しさに育ててみたいと漏らしたことがきっかけでした。友人が上賀茂神社が一般人に苗を貸し出して、育てた苗を返納するというプロジェクトを紹介してくれました。送られて来た2年前は、幼い苗でした。

 初めの年は恐る恐る、用心深く見守りました。冬に葉は全くなくなります。死んだのかと危惧していると翌春にはきれいな葉を広げました。美しいと見惚れる気持ちと安堵の気持ちが入り乱れます。そしてこんもりと広がった葉を持ち上げてびっくりしました。葉の下には桃色の花が咲いていたのです。 色も形も独特、決して葉陰から出ずに秋には種となりました。葉が芽吹いて、花が咲くまでひと月とかからなかったことも驚きでした。

 今年は余裕で「フタバアオイ」をみています。葉が広がりました。「そろそろかな」

持ち上げた葉の下には可愛い丸い桃色の花を見つけました。こんな花があること、植物の生き様は様々です。昨日は帰国中の主人にお披露目しました。葉を上げたとき、主人の表情が変わったのは言うでもありません。

 五月のお祭りに返納してくださいとお手紙が来る時期です。別れの時期が来ています。増えた株は残しても良いと聞いていますが、とこで株が分かれているのかよくわかりません。美しい葉と不思議な花、楽しい2年間でした。


ムスカリ

2023年03月25日 | 

雨、12度、88%

 夏中、実を沢山つける「イチジク」は冬になると葉を全部落とします。表の道に面した庭に植えています。この裸木を見ると寂しく思います。そこで、昨年の秋に「イチジク」に根元に「ムスカリ」の球根を植えました。

 「ムスカリ」も好きな花の一つです。大きな花弁こそありませんが群生していると景観を作ります。ブルー一色にするか濃い紫、白も足すか、球根を買うときに迷いました。数多く植えたいので、ミックスの球根を選びました。大袋に入ってお安いのです。

 球根は植えると間違いなく芽出し、開花するもが多くあります。「ムスカリ」もその一つです。しかも、植えっぱなしで来年も咲きます。管理が非常に簡単です。地面から芽が顔を出したのは一月でした。でも植えた数よりはるかに少なく、球根が溶けたのかと心配していました。気温が上がり始めると、芽の数も増え、葉っぱが出て来ました。「心配かけるわね。」

 ブルーの花は咲き揃いました。同じ植物でも開花時期が色によって若干違います。ブルーの次は紫、白はいまだに蕾です。色によって葉の大きさも違います。一つの植物をじっと見てるとそんなことを教えてくれます。寂しかった「イチジク」の木の根元、青く染まって賑やかです。昨夕、所用で香港から帰宅した主人が、車から降りるなり目敏く「ムスカリ」を見つけました。「綺麗だね。」

 足元ばかり見て過ごした、ふた月、目の前の「イチジク」の枝にも芽吹きが始まっています。 花の咲かない「イチジク」、ご覧のように芽吹きの横にすでに実が形成されています。私はニンマリと夏のおやつ「イチジク」を思い浮かべました。

 植えっぱなしで分球してくれたら、来春の「ムスカリ」は見応えが出るはずです。だから、庭仕事は面白い。


「フリチラリア ベルシカ」 瓔珞百合

2023年03月23日 | 

雨、19度、92%

 バイモ属のフリチラリア は数たくさんの品種があります。下向きに咲くベル状の花、一輪咲くのもあれば、数たくさん花をつける品種もあります。花数が多いものはインドの首飾り「瓔珞」に似ていることから「瓔珞百合」とも呼ばれます。洋名は「フリチラリア 」です。

 球根を植え付けて育てます。球根管理が難しく、寒さ、暑さに弱く、大きな球根は驚く程のお値段でした。昨年、は黄色の「瓔珞百合」が小さく咲きました。掘り上げて保管しましたが、発芽しませんでした。新たに買い植えた2球から芽がで始めたのは12月でした。芽が寒さに当たるのを心配しましたが、4本の茎に花が咲きました。

 上手に咲かせる方はもっと花付きがいいはずです。私の「瓔珞百合」はまばらです。紫色の花弁のこの花は「ベルシカ」と名前を持ちます。バイモ系の花は匂いがありません。下から覗くと、 花芯の黄色が紫の花弁に映えます。昨年と違い50センチほどにまで成長しました。

 「ターシャチューダの庭」の本を主人が日本からの土産で香港の持ち帰ってくれたのは、20年ほど前です。その本の中、背の高い、オレンジや黄色の豪華な花が「瓔珞百合」でした。その前から憧れていた虫のような花「フリチラリア  メレアグリス」と同じバイモ属だと知った時は驚きました。もちろん帰国後すぐに植えたものの花を見たのは昨年が初めて、この花の難しさを知りました。

 育ててみたかった花、育ててみたかった木、庭にはそんなものがいっぱいです。雨が降り出す前の庭を回ります。今から新芽を吹くツタの仲間「パッションフラワー 」や「クレマチス」のツタの整理、もう終わりかと思っていたら返り咲きの花芽がついた「クリスマスローズ」の葉の始末、大事に育てていた大きな「マーガレット」が続く雨で蒸れから腐れ始めた処置、半袖一枚で昨日は庭仕事で一日過ぎました。

 日が落ちてライトアップされた庭を見ながら、庭も私の「宝箱」だわと湿り気を感じる空気を大きく吸い込みました。庭からの花便り、まだまだ続きます。


ミツマタの花

2023年03月21日 | 

雨、13度、92%

 「ミツマタ」、小学生の頃だったか、和紙の原料として「コウゾ、ミツマタ、ガンピ」と覚えたのことを思い出します。和紙に限らず、世界の手漉きの紙の魅力は使われる素材の違いが直に出て来るところです。日本も地方地方によってたくさんの手漉き和紙があります。燻んだ真っ白でない紙の手触り、墨を使った時の映り具合、紙の奥深さを感じます。最近では万年筆でも滲まない和紙もあります。日本の和紙、中国の手漉き紙、インドの手漉きのレター紙、私の机の中に仕舞われています。

 昨年の今頃、「植物市」に行きました。「ミツマタ」と書かれた裸木が売られていました。庭には植え付ける場所はもうありません。おじさんにどのくらいの大きさに育つのか?どんな花をつけるのか?尋ねた後、買ってしまいました。座敷に面した庭の一角、造園屋が植えた「ネズミモチ」がありました。見栄えのよくない木です。2本並んで植えられていました。可哀想だけどその1本を掘り起こしてそこに「ミツマタ」を植えました。

 植えてすぐ、枝先に小さな朱色の花を咲かせた「ミツマタ」です。花のすぐ後から緑の葉が吹きました。名前の通り、枝も葉も3つに分かれています。 花は小さな花の集合体、微かに香りがします。いい香りです。何の匂いにか似ています。思い出せず幾度も匂いました。花が落ち、葉が吹くと花芽が付くまで一年中緑の木となります。この朱に似た花色は神社の鳥居の色に似ています。懐かしさを覚える色合いです。

 この座敷に面した庭は、「白椿」「沈丁花」「ミツマタ」「つつじ」の順で春の花を咲かせます。昔からある蹲の石の横、草も木も日本らしい物を集めています。当たり前ですが、「ミツマタ」の影もやはり3つ股に分かれています。 地面に映った影まで可愛い。枝の成長がゆっくりなので、切り花にせず今年も切らずに置くつもりです。

 パーティションの向こう、居間に面した庭には昨日、チューリップ1号が咲きました。 香港にいる主人に庭の花便りを送ります。主人の昨日の返事、「長女の咲子さんですね。」と命名してくれました。雨が降り続くそうです。桜も蕾を膨らませています。花の季節、到来です。


「コバンユリ」 フリチラリア メレアグリス

2023年03月15日 | 

晴、10度、74%

 アメリカの雑誌で奇妙な花を見たのはいつのことだったか?花なのか?虫のような花です。 その花の写真をページを切り取りました。そしてずっと目に付くところに置きました。20年以上こうしてこの一枚の切り抜きを持っています。説明文には「フリチラリア メレアグリス」と書かれています。長い覚え辛い名前を幾度も口にしました。

 私が「この花が見てみたい。」と思うのは「育ててみたい。」と同じ意味のようです。白ぽい「バイモ」は日本ではよく見かけます。帰国後この白っぽい「バイモ」はすぐに庭に植えました。でも探し求めているのは、黒っぽい「コバンユリ」です。毎年秋には「コバンユリ」の球根を探しました。昨年やっと見つけた小さな球根から芽が出たのはひと月前、花が咲きました。 網状の模様が入った花弁は虫がぶら下がっているようにも見えます。近づいて見ると綺麗な濃い紫に緑の線状模様です。「コバンユリ」を植えた場所はあまり足が向かない庭です。でも発芽を見て以来、日に幾度も様子を見に行きます。3つ、花芽がつきました。か細い茎はかすかな風に揺れます。

 この花を手に入れるまで、20年。恋い焦がれ、思い続けました。群生させるより一本一本、すっと咲かせた方が「コバンユリ」らしいと思います。帰国後7年目の庭です。ずっと思い続けた植物たちが集まっています。どうしても咲かせることのできない高山植物もあります。植物はやはり土地柄、気候気温に大きく左右されます。

 「コバンユリ」がウクライナ原産だと知ったのはつい最近でした。風に揺れる「コバンユリ」に戦地の国を重ね合わせています。戦いが終わって欲しい、平和になったウクライナに「フリチラリア メレアグリス」が咲きますように。


アネモネ

2023年03月12日 | 

曇、15度、80%

 今日まで暖かだと天気予報です。家にいる間は庭で過ごす時間が増えました。花が次々に咲き始めています。ああ嬉しいと眺めていると、足元には雑草たちが元気よく、急成長を始めています。冬中、枯れ草の山だっような「布袋草」も夏の繁殖に向けて株分け、根切りをします。そして、適度に雨が降ってくれます。この雨が大事です。

 球根を秋に植え付けたものは覚えているのですが、植えっ放しにしているものは要注意、芽が出始めて「何だったけ?」挙句にそのすぐ横に別の球根を植えてしまっていることもあります。梅の花が散ったその木の元には「アネモネ」が咲き始めました。

 「アネモネ」は特徴ある葉なのですぐにそれとわかります。球根の間隔など考えずにぎゅうぎゅうに植えています。早春から初夏まで咲き続けます。他の花は同じ色をまとめてて植えるのですが「アネモネ」だけは色とりどりに植えています。

 一番咲きは、濃いピンクでした。柔らかな薄い花弁、これは品種改良型だと思います.昔の「アネモネ」はもう少し重い感じの花でした。つぼみも可愛く、花開くとパッと辺りが明るくなります。

 しゃがんで見つめます。「キンポウゲ科」の花が好きなんだと気付いたのは昨年でした。「キンポウゲ科」の「オキナグサ」に憧れてやっと庭に咲かせました。いく株もある「クリスマスローズ」も「キンポウゲ科」です。なぜこんなに好きなんかしら?好きに理由はありません。じっと見ていると、花が話しかけてくれるような明るさを持っています。

 「アネモネ」は小さな球根です。しかも奇妙な形です。根側と芽側を間違えて植えると芽が出ないそうです。今年は数年越し待った変わった球根が花芽をつけています。チューリップも育ち始めました。昨年、手抜きで全部掘り上げなかったので思わぬところからもチューリップが咲きそうです。庭の花便りは続きます。


匂いスミレ

2023年03月06日 | 

晴、6度、80%

 庭に朝出ると、新しい芽が地面からのぞいていたり、長く蕾だったものが花開いていたり、季節が動いています。「沈丁花」は満開で下の道を行く人が見上げてくれます。香りのある花が好きです。見ること、匂いを嗅ぐこと、楽しみが一つ増えます。

 小さな昔からある「スミレ」も好きな花の一つです。大きく改良された「パンジー」、ひとまわり小さな「ビオラ」、「スミレ」は春を連れてきてくれます。最近では「パンジー」「ビオラ」は春よりふた足早く年末には花開きます。原種に近い「スミレ」は生態系を変えず春になるのを待っての開花です。香港でも山に入るとこの時期に「スミレ」を足元に見ます。「タチツボスミレ」でした。紫のこともあれば白が混ざっていることもある、その花を見ると香港にも短い春が来たと思いました。

 今年も「匂いスミレ」が咲き始めました。花数は少ないながら、香ります。紫ばかりだったはずですが年を重ねると、花色に「あれ?」と思うものが出てきます。ピンクに近いものが今年は混じってきました。 花姿は原種に近く、香りも変わりません。一方紫は単衣でなく、八重咲きに変わっています。自然交配で「スミレ」の遺伝子に変化がおきています。小さな花です、地面に花を近付けて香りを嗅ぎます。

 一回り大きな「ビオラ」も色が様々、八重咲きまで作られています。シックな色の  八重で紫は「ビオラ」とは思えない見応えある花です。

 人口交配で花姿、花色が多様化しています。「プリムラ」はかわいい花だと思っていましたが、 こんなクラシカルな色の花まで作られています。

 

 昨日咲い花たち、大好きな「アネモネ」 次々に4月まで咲き続けます。長く蕾だった「クリスマスローズ」も咲きました。 単衣の「クリスマスローズ」、どの株も色合いが違います。めしべがツンと突き出ていて、品のある姿です。

 さあ、今日はどの花が咲いているかな?庭で過ごす時間が長くなりました。


クリスマスローズたち

2023年03月02日 | 

晴、9度、52%

 クリスマスローズが次々と咲き始めています。一つ一つ素敵な名前を持つクリスマスローズですが、私は忘れています。4年ほど経った株たちは大きく育ちました。株が充実してくると花付きが違います。植え付けて2年も花がつかなかった株もありました。葉を落とし地上部分は何もなくなる種類もあります。今から新芽を吹き、花を咲かせるので我が家のクリスマスローズは夏ごろまで咲きます。今がいちばんの盛りでしょうか。八重あり、一重あり、紫も黒も花色も様々。 

  秘蔵っ子の黒の単衣です。 花芯と花びらの色の対照が美しく、小ぶりな花です。

  複雑な花びらですがこれで咲ききった状態です。

  これは花びらにシボ、「絞り染」のような紋紋が出ています。このタイプは花数が少ないように思います。

 モモのアーチの横、 黄色と紫が群生しています。初夏になると一番遅咲きがこの奥に花を咲かせます。

  ピンクと言っても複雑な色合いです。

 私は単衣のクリスマスローズが好きなようです。なぜかしら?秘蔵っ子の黒に始まり、 いくつか単衣があります。単衣でも開き切らない鈴状のものはまた趣が違います。 中でも「原種クリスマスローズ」だと聞いて求めた、 このグリーンのものは一年中この色です。今年はたくさん花を咲かせています。日本の「セツブンソウ」が起源だそうですが、「セツブンソウ」よりはるかに大きな株に育っています。

 まだ蕾の株が2つ、「どんな色だったかな?」名前も色もうろ覚え、咲いてくれるとしゃがみこんで花を見つめます。

 「クリスマスローズ」にのめり込む方が多いのもウンウン、と頷けます。庭には草木がたくさん、帰国後植えたものはまだ手がかかります。「クリスマスローズ」ばかり見ていられない季節になりました。朝起きて庭に出ると、いろんな花が開いているのに気づきます。足元の草花、見上げて木の花。昨日も雨がたくさん降りました。庭土が喜んでいるのを感じます。土のおかげで、草木が育ち花を楽しませてもらいます。

 


ミモザ、花桃、沈丁花

2023年02月24日 | 

雨、8度、79%

 ミモザがぱっと咲きました。蕾の時期が長い花もあります。かと思うと「あれ、急に咲いたわ!」と驚く花もあります。もうすでに数ヶ月蕾の花すらある中で、ミモザはぱっと咲きました。黄色い色、花姿は冬の重さを吹き飛ばしてくれそうです。私の60歳の誕生祝いに友人が送ってくれた「ミモザ」です。香港の「ミモザ」のように香りはありませんが、この花姿は長く住んだ土地の春を思い出させます。

 座敷の雨戸を開けるのが日に日に楽しみになります。夜明けが早くなりました。日が昇り出す朝焼けの空を見ながら鼻をかすめるのは、「沈丁花」の香りです。空気の緩みを感じます。 家のここそこに「沈丁花」を挿しています。ふっと匂うその甘い香りは古い家にも春を運んで来てくれました。

 「椿」は日に日に花を咲かせます。 石を置いた座敷の庭に数本、「白椿」、「赤椿」があります。この花は石との相性がいいようです。力強い赤いい色、こんな赤い色の服を着てみたいと思うのですが、私には一番遠い色です。それだからこそ好きな色かもしれません。

 数ヶ月蕾のままなのはこちら、 「ミツマタ」です。年が明けて少しずつ葉を落としました。葉がなくなって裸木に蕾だけが残ります。そして花を咲かせ、新しい葉が芽吹きます。木々の持つ特性はそれぞれ違って面白い。

 もうすぐ「桃のお節句」です。庭の「花桃」がお雛様を飾ってくれそうです。日毎膨らむ「花桃」の蕾です。 モモの記念樹に友人から送られました。大きくなりました。「花桃」を見上げてモモを心に思います。

 花木にそれぞれ思い出があります。苗木をいただいた思い出、苗木を買った時の思い出、それを植えるために穴を自分で掘った思い出、年々成長を願う花木たちです。私の想いがどの木にもに通じているようです。


クリスマスローズ

2023年02月17日 | 

曇、4度、60%

 この一週間、毎日出ることが多く天気のいい日ですら庭に出る余裕がありません。梅の開花は「メジロ」が知らせてくれました。庭には今、蕾を持った花たちがいくつかあります。今から咲き続ける「椿」、香り出す「沈丁花」、「ミツマタ」はもう数ヶ月蕾のままです。下向き加減に咲く「クリスマスローズ」も蕾の時期が長い花です。

 昨日の昼下がり、家に戻って日差しの中ココと庭に出ました。裏庭のパーティションで区切られた裏に「クリスマスローズ」の一角があります。 蕾が開いていました。 八重咲き、次第に色はピンクに変わります。花弁の縁には小さなレースのような模様が入っています。豪華な花姿です。年々株が充実して来ています。その奥には、 紫の「クリスマスローズ」、もう一株横にありますが、この株は冬に葉を落とすタイプです。今から葉を出し、夏過ぎまで花を咲かせます。 鈴なりの蕾にココも興味津々です。

 「クリスマスローズ」は白とばかり思っていました。人工授粉が容易で新品種が毎年出て来ます。色も花姿も様々なものが紹介されます。株分けでも種でも増えると聞きます。一株買うとなればいいお値段します。

 もう一箇所、「クリスマスローズ」を植えています。まだ3年ほどの株ですが私の秘蔵っ子が花開いていました。見出し写真です。黒の単衣と聞くと地味に思いがちですが、いかがですか?何とも愛らしいそれでいて品のある姿です。その横に4株、開いているのは花色がミックスのタイプです。 こういうニュアンスカラーのものが新品種です。あと3株はまだ固い蕾です。

 少し花を持ち上げて、じっと見つめます。思わず頬が緩みます。「クリスマスローズ」を育てたいと思ったのは庭もない香港に住んでいた時、数十年前のことです。初めて地植えの「クリスマスローズ」を見たのは小雪の舞うアムステルダムでした。クリスマス用の花が並んだ一角に置かれた「クリスマスローズ」を見た時の嬉しかったこと。「クリスマスローズ」を知ったのはデンマークのクロスステッチからです。その花の刺繍額は部屋を飾り、花たちは今庭を飾ってくれています。私にとって大事な花の一つです。