うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

いけそうで、いけない?

2022年03月18日 | カズコさんの事

今日は、

雨が降るらしい。

 

おはようございます。

母かずこさんの通院日だというのに。

 

今日は、あの巨大病院へ心臓の経過を診てもらう日だ。

当のかずこさんは、退院して以来、少しずつ弱って行っている気がする。

よくしゃべるのは相変わらずだけれど、

食欲は、ますます減退していく。

心筋梗塞のせいで、心臓の機能が落ちたからだろう。

とはいえ、かずこさんは、

「ビールは、ようけ飲めるけどな。」と笑っている・・・。

まあ、いいじゃないか!いいことだ!!

 

「わし、なんで食いたないんやろな?」と、

不安げな顔で問う母に、私は、

「そりゃ、歳を取って弱って行かんと死ねないだろ?

元気なまんまだったら、いつどうやって死んだらええんや?」

と笑って見せる。

そう言うと、かずこさんはいたく納得するらしく、

安堵したような微笑みを見せる。

 

かずこさんは、若い頃から死にたがっていた。

言い方を替えれば、生きづらさを抱えて生きて来たんだろう。

しっちゃかめっちゃかになりながらも、

自分を貫いて生きることしか、かずこさんは知らない。

それがいかに苦しく、いかに難しく、いかに凄いことなのか、

今なら、私でも、ほんの少し分かる。

こんな破天荒、私にはできない。

だからせめて、かずこさんくらい、

「大いにやれやれ!やっちゃえ~!」って

応援したくなるのだから、我ながら呆れちゃう。

 

さて、

今日は巨大病院を、かずこさん自身の足で闊歩できるだろうか。

もし、軽々歩き回れたら、

病院帰りに、ドミーにでも寄って、100均で爆買いしよう!

そうしよう!

 

支度するぞ。

おい、おたまは何してんの?

おたま「毛繕いの支度してるだ」

毛繕いの前の支度って?

 

おたま「こうして」

 

おたま「こうしてからに」

 

おたま「・・・」

あっ、止まった。終わりか?

 

おたま「こうするだー」

これで、いけるんか?

ようやく、毛繕いできるんか?

たれ蔵が、心配してるぞ。

 

おたま「フーッ」

いや、溜息ついてるけども

 

たれ蔵「で、いつ毛繕いするのですか?」

そそ、それな!