宇宙人の独り言

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原爆を盗め!

2015年08月12日 | 日記
原爆を盗め!
スティーヴ・シャンキン 著
梶山あゆみ 訳
紀伊國屋書店


史上最も恐ろしい爆弾はこうしてつくられた
本書は読みだすと止まらなくなる本です。物語はフィクションではなくノンフィクションです。ナチスとアメリカの原爆開発競争の裏側を、旧ソ連のスパイも絡まって小説のように読ませるユニークな本です。訳者あとがきでも書いているように、主人公は政治家ではなく、アメリカで原爆を製造しようとする科学者とその情報を盗もうとするソ連側のスパイと、ドイツの原爆を阻止しようとする破壊工作員が主役となっている歴史ノンフィクションです。

原爆の悲惨さは語るまでもく、日本人は身をもって体験しました。そもそも人間が森羅万象の最小単位である原子を操作して、エネルギーを得ること自体に疑問があります。まさに神の領域を犯してしまったとかいいようがありません。そのカルマを誰れが刈り取ることになるのでしょうか。
宇宙からのメッセージでは、人間の魂は原子核の集合体でできているといいます。電子が伴っていませんから目には見えません。放射能は5次元世界にも悪い影響を与えるのです。ですから宇宙人も重大な関心をもって監視しています。

たまたま新聞を読んでいると、広島で被爆体験されたOさんの記事がありました。一部引用します。

……広島に着いてびっくりしました。街は全部野原のよう。人も通っていない。家は見えず、コンクリートの建物がいくつか残っている程度。火が燃えている場所もありましたが、誰も消す人はいませんでした。道路の脇には、たくさんの遺体がありました。首がなくなったり、腕がなくなったり、胴体だけだったり。水を飲みたくて飲みたくて河原に入ったものの、飲む前に亡くなった人が何百、何千といた。これが地獄だなと、同僚と話をしながら進みました。お骨を素手で拾って一斗樽に入れました。私たちもみんな被爆していたので、どこか体がおかしくなり、全員下痢状態になりました。広島では最終的に原爆で14万人が亡くなったとされますが、そのど真ん中に私たちはいました。……

2010年の『サイエンティフィック・アメリカン』誌に掲載された研究によりますと、「小規模」な核戦争が起きた場合を想定し、どんな影響が生じるかを調べているそうです。それによると「一連の核爆発によって巨大な火災旋風が発生し、途方もない量の塵と煙が大気圏中に放出される。地表に届く日光の量が減り、地球は暗く寒くなる。その状態はおよそ10年続く。農業は壊滅的な打撃を受け、世界中で大勢の人々が餓死する。」 この悲惨な未来は、現在地球上にある核爆弾のわずか0.5%を使用するだけでもたらされると結論づけています。

広島と長崎の被爆の惨状を知るにしたがって、原爆の開発に携わったロバート・オッペンハイマー等物理学者及び関係者は皆一様に良心の呵責に苦しんでいることが本書から読み取れます。

次回以降、原爆に関する書籍をあと2冊を紹介する予定でいます。

以上


原爆を盗め!: 史上最も恐ろしい爆弾はこうしてつくられた
Steve Sheinkin,梶山 あゆみ
紀伊國屋書店
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