宇宙人の独り言

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ぶり返す世界恐慌

2013年02月01日 | 日記
最近、世界恐慌が来ると主張する2冊の本を読みました。
1冊目は、副島隆彦著『ぶり返す世界恐慌と軍事衝突』(祥伝社刊)、2冊目は、松藤民輔著『恐慌前夜』(朝日出版刊)です。

副島氏は、「まえがき」でこう書いています。
『尖閣諸島の領有をめぐる中国での反日デモ(9月15、16日)で、日本国内の空気が一変した。中国からの企業撤退まで言いだす人々が出てきた。そんなことができるはずがない。中国との戦争を扇動している人々のほうが、何となくビクついている。これで日本は、景気回復どころか、さらにアメリカに仕組まれて騙されてやらされる戦争の時代へと突入した。(略)』

『FRB(米連邦準備制度理事会)のベンジャミン・バーナキン議長が、ついにQE3(Quantitative Easing 量的緩和)の実施を発表した(9月13日)。直近までやる予定がなかった、この金融緩和の「ジャブジャブ・マネー」で、アメリカは破れかぶれのインフレ政策に舵を切った。2012年の年内は、これでアメリカの景気は何とか維持できる。この資金の大放出で、ドル資金が世界中に拡散するので、各国の金融市場や鉱物・穀物市場などの商品市場(コモディティ・マーケット)も上がる。
 だが来年の3月には効き目が切れる。そのころ、4年前の゛リーマン・ショック゛(2008年9月)並みの激しい金融崩れが世界を襲うだろう。またしても戦争゛刺激゛経済(war ekonomy ウォー・エコノミー)で、アメリカは、この荒波を乗り越える気である。』

『ヨーロッパ中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁が、夏休み明けの9月6日に「南ヨーロッパ諸国のボロクズ国債の無制限の買い取り」を発表した。3回目の「ドラギ大砲」である。前回の資金供給(2011年11月と2012年2月の合計1兆ユーロ、100兆円)は、″ドラギ・マジック″とか″LTRO砲″、ビッグ・バーサ(第一次世界大戦の時の巨砲の名)と呼ばれて歓迎された。今回は「ドラギ・バズーカ」と呼ばれている。
 いったいそんな金が、ヨーロッパのどこにあるのだ。アメリカの真似をして、ついに欧州人も無節操のじゃぶじゃぶマネーをやるのである。潰れかかっているヨーロッパの大銀行が持つボロ国債をどれだけでも買う、というのだ。これが2015年から襲いかかる激しいインフレ(通過膨張)の原因となるだろう。もう誰も止めることはできない。(略)』

本書の要旨は、これです。
大災害と金融恐慌と戦争は、80年周期で襲う。これが歴史の法則だ、と。

松藤民輔氏は、今度こそリーマン・ショックを超える破局がやってくる、といいます。
本書のP206以降には、こう書かれています。
『(略)ニューヨーク株式市場が世界の金融の中心であり、この市場の金融崩壊が世界を連鎖させます。当初のニューヨーク株式市場の5~10パーセントの下落、その後、この暴落の性格が決まります。が、しかし恐慌は20年連続することになります。恐慌を定義すれば失業率20%超の時代到来です。
 金融恐慌といえば、銀行倒産の多発する時代です。1720年、1772年、1825年、1873年、1929年から数えれば6度目の恐慌は始まりも終わりも同じような光景です。またこの時代に覇権が移り、技術革新が起きています。失業率が20パーセント以上、銀行倒産、国の債務不履行(デフォルト)、そして金が大上昇することになります。(略)』

『(略)さて、21世紀の進む方向は日本化であり大衆化です。これから200年か300年ほどの時代、世界は日本の真似をする時代になります。(略)
 失業率と金価格の上昇、それに日本人気、これがこれから20年のトレンドであることを断言したいと思います。日本の時代になるための世界経済崩壊の始まりです。』


松藤さんは、こう言います。左脳教育の進化は、目前の危機を「想定外」と読んでしまいます。よく考えてみれば、人生は想定外の連続です。一本道などだれも経験していません。人生には上り坂、下り坂、そして「まさか」という坂があります。まさかが当り前。だから人生はおもしろい。まさかは読めます。歴史パターンで読めば怖くありません、と。

なるほど、そのとおりだと思います。

以上

コメント
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