宇宙人の独り言

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アメリカで民衆の抗議デモ拡大

2011年10月05日 | 日記
 いよいよアメリカの民衆による抗議デモが、マスメディアにも報道されるようになり、世界中に注目されている。

 ウォール街の金融機関などに対する抗議デモが、10月1日ニューヨーク市内のブルックリン橋までに広がり、交通を妨げたなどとしてデモ参加者700人以上が警察によって逮捕された。
 この抗議デモは、「ウォール街を占拠しよう」をスローガンに2週間以上前からウォール街近くにあるズコッティ公園を本拠地として行われており、金融界の「強欲と腐敗」への抗議などが目的だとしている。アメリカは高い失業率に苦しんでおり、その矛先が「富の象徴」とも言えるウォール街にむけられた形だ。1%に過ぎない富裕層が富を独占しているとして、「我々は99%だ」とするプラカードを掲げて批判を展開している。10月3日抗議デモはさらにボストン、シカゴ、ロサンゼルスなど全米に拡大している。

 デモを支持する著名人も少なくない。例えば「華氏911」などの作品で知られる映画監督のマイケル・ムーア氏は9月30日、「名門」として知られるジョージタウン大学の講堂で演説した。ムーア氏は、「問題なのは債権ではない。仕事が必要だ!仕事!仕事!」などと叫び、現在米国に降りかかっている災難は「21世紀の資本主義」が根本の原因だと主張。参加者から喝采を浴びた。

 10月2日夜には、2001年のノーベル経済学賞を受賞したコロンビア大学のジョセフ・スティグリッツ教授も参加。2008年の「リーマン・ショック」の際には、市場を十分に監視していなかったとして、米政府の対応を批判したことでも知られており、参加者を前に、2500万人がフルタイムの職に就けずにいる現状を訴えた。

 実際に、米国内での格差は広がっている。米国では、家族4人で年収2万2314ドル(171万円)以下、または単身で1万1139ドル(約85万円)以下の層を「貧困層」と定義しているが、9月13日に発表された国勢調査の結果によると、2010年の貧困者の数は前年より260万人多い4620万人で、統計を初めて公表した1959年以降最悪を記録した。人口に占める割合(貧困率)は前年比0.8ポイント増の15.1%で、1993年以来最悪となった。また、世帯年収を物価上昇分を調整した上で比較すると、中間層は最近30年間で11%しか増えていないのに対して、人口の5%を占めるに過ぎない富裕層の世帯年収は42%も増加している。

 抗議デモの中心となっているのは若者で、インターネットを通してデモ参加を全米に呼びかけているという。東京もデモ参加を呼びかけられている。「ウォール街を占拠しよう」をスローガンに始まったこの米国国民による抗議デモは、今後どう発展するのか予断を許さない。

以上
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