やめない勇気

2011-03-19 18:21:00 | ひとりごと
九州では、特に何の支障もなく、日常生活を送れています。
今朝(19日)、ディスカウントストアのカップラーメンコーナーはガラガラでしたが(すっからかんではない)、それ以外はミネラルウォーターとかもふつーにあり、GSの販売制限も、少なくともうちの近所は見当たりませんでした。

HSRは4月までのレースやイベントを全て中止にしました。
オートポリスやSPA直入は義援金活動とともに予定どおり開催するようです。(19日現在)

このブログは主にバイク関係の忘備録を兼ねた記録帳と思っているので、できるだけ個人的な主義主張は書かないようにしていましたが、ここ数日、もやもやとした思いがあり、個人的な考えを書きます。あくまでもへなちょこの個人的な考えです。他人に押し付けるつもりは全くありません。こういう考え方もあるんだ、という紹介です。気分を害される方もいると思います。そういう方は読まないでください。ご了承いただける方だけ続きを読んでください。


「被災地の人が生きるか死ぬかで大変な時に自分たちだけが楽しんじゃいけない」とイベントを自粛する考え方。

「今は日本全体が大変なとき。これから復興にもお金がかかる。物理的に開催が可能な西日本で、しっかり経済活動して日本を支えよう」とイベントを開催する考え方。

HSRは前者、APとSPA直入は後者で、どちらも正しいし、どちらも間違ってない、と思います。ただ共感できるかできないかだけ。

でも、今の日本は圧倒的に前者の雰囲気が強くて、しかも攻撃的で、他者に強要します。後者の考え方をしていてもそれを表明するのは難しいし、怖い状況です。

16年前の阪神大震災のとき、へなちょこは福岡の高校2年生でした。震災の2週間後には修学旅行で長野にスキーに行きました。行きは名古屋まで飛行機、帰りは新幹線の予定でしたが、震災で新幹線が使えなくなったので帰りは羽田便に変更になった以外はほぼ予定どおりで、おかげでスキーのおもしろさにハマり、大学1年以降、連れが骨を折る数年前までは毎年北海道や東北、信州、広島方面のスキー場に繰り出しておりました。スキー関連産業に消費をしておりました。

今回は、阪神のときより人数も範囲も規模もずっと大きいのは確かです。今は修学旅行シーズンではないけど、仮にそうだったとして、旅行を強行したことが報道されれば、その学校の電話はパンクしてしまうのではないでしょうか。

ここ数年、「右へ倣え」の雰囲気が大きくないですか?

自粛することが被災者への「支援」になるのですか?

イベントやレースを開催し、その収益から寄付する。収益から税金を納めて、被災地の道路になる。

ホンダは栃木の研究所で1名亡くなっていますし、HSRの判断も正しいと思います。

でも個人的に共感できるのは、カワサキの判断です。カワサキの勇気を、尊敬します。


亡くなった方々のご冥福と、被災者の方々の一刻も早い復興を、心からお祈り申し上げております。