たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

くたびれて残念だらけの中ノ岳

2008年08月23日 | 新潟県の山
◎2008年8月23日(土)─1人

 こんな登山口の写真しか掲示出来ないのが情けない。カメラの具合が途中から悪くなり、5枚目あたりから、シャッター後の取り込み画像に横シマが現れるようになり、この現象が次第に悪化し、最後は真白な画像だらけになってしまった。パソコンに入れればしっかりした画像が現れるかと思って、かまわずに続けて撮ったが、後で確認した結果は何とそのままだった。本体メモリーに入れて撮った画像もまったく同じ。せっかくの越後駒も八海山もダメになってしまった。残念でならない。もう一回行って撮って来るには、いささかハードな山。もう行くこともないだろう。カメラそのものを忘れていた方が、むしろあきらめもついただろうに。

 金曜日の夜に出かけた。十字峡登山口の近くに着いたのは10時半。売店の上だが、駐めてあった車はわずか1台。関東の土曜日は雨だということは分かっていたから、新潟方面に逃げる登山者が多いかなと思ったら、ちょっと甘かった。いつものように寝ては起きの繰り返し。見たくもない仕事の夢を見てしまい、浅い眠りだからと、夢を払拭するために無理に目を覚ますのだが、夢の続編は続く。目を覚ますこと自体が夢の中の出来事だったかもしれないが。何とも、すっきりしないままに3時45分に起きる。当然、まだ暗い。日の出と同時に出発予定だから、また寝るわけにもいかない。時間かせぎに、車のエンジンをかけ、ダムに下って、トイレに入る。食べ合わせが悪かったような結果が出たが、出さないよりはまし。駐車場にまた戻る。だが、まだまだ暗い。しばらく、車でボーッとしていた。何とか薄暗くなり、5時に出発。

 事前に調べてはいたが、確かに、いきなりの急登。これが山頂まで続く。コースタイムは上り6時間少々。標高差ざっと1,500~1,600mか。久しぶりのきつい山だ。気温は15度と、涼しいものだが、もう背中が汗だくになっている。今日は用心して長ソデにしたが、そのせいかもしれない。1合着5時25分。一合ごとにこんな時間をかかっていたら、先が思いやられてげんなりする。一合に30分かけたとして、ざっと300分。5時間だ。5合目からいきなり登る富士山はいかに楽な山だろう。立ったまま休憩して先を急ぐ。ここから2合の千本松原までまた急登。空が明るくなってきたが、どんよりしている。気になるのは、兎岳方面が、すっぽりと雲で隠れていること。帰路はあの綾線を丹後山経由で下山するつもりでいる。だから、車で寝て5時に出た。かなえられなかったら、楽しみも半減する。あの綾線は群馬県に接してもいるから、前線の影響で、天候が好転するのは期待薄かもしれない。

 千本松原(2合)6時。何やら浜辺の風光明媚な名称だが、松が数本あるだけ。風が何となく冷たく感じる。風音も晩秋の秋風そのもの。しばらく休む。朝食休憩。出がけに食べたバナナ1本のスタミナもここまで。オニギリを2個。十字峡を見降ろせる。紅葉は見事だろう。ずっと、あきらめて下山する理由を考えていた。正直、ここまでもきつかった。これからも見上げればきついことは分かっている。天気が急転する様子はない。ずっとこのままどんよりだろう。ここまで来たら仕方ない。下る理由は見つからない。ここからはいよいよ日向山に向かう。あの山を越えないと、中ノ岳も拝めない。だらだらときつい上りが続く。しかし、残暑厳しき折、今日はこんな涼しい山歩きが出来てラッキーだ。日照りだったら、完全に音を上げていた。その分、すこぶる体調も良く、足も軽快だ。変な表現だが、身体が重いのに、足だけはさっさと先に進みたがるといった感じ。

 日向山7時40分。ここに5合表示があるから、ようやく半分。ここまで2時間40分。コースタイムに比べると1時間の貯金が出来た。眼前に中ノ岳。まだまだ遠い。東の兎岳尾根はまだ雲。さっきよりも裾に下りてきている。左には八海山が立派に見える。そして阿寺山。中ノ岳の踏み跡を目で追う。次の目標は兎岳からの合流ポイント・池ノ段。何合目になるかは知らないが、今まで以上に急登が続きそう。ウンザリ。普通の山なら、ここらでそろそろ緩斜面となっても不思議ではないが、この山は容赦なし。一旦下って池塘。この、中ノ岳の取りつきまでの区間が、一番、のんびりと歩けた。秋ならススキが原だろうか。池塘が3つ程続く。多少のアップダウンはあるものの、歩くには快適。これを過ぎれば、ひたすら、中ノ岳への上りとなる。振り返れば、しゃくなげ湖と日向山から続くルートがつぶさに見える。そのまま、南を仰げば、巻機山が見えるはずだが、雲がかかって何となく見えるだけ。中ノ岳を正面に見ながら、絶えず、兎岳からの綾線だけは確認している。もう、無理かな。

 9時30分、池ノ段着。もう歩き始めてから4時間半経過。貯金も1時間半に増えた。この貯金を下山の兎岳ルートに回したかったが、もう意味のないものだろう。日差しが出てきた。やはり、まだ8月。かっと暑くなる。しかし、今日は陽もさっと隠れてしまう。あともう少し。岩場を通って、9時50分、山頂。だれもいない。静かな山頂。設置された方位盤と周囲を見回すが、確認出来るのは、駒が岳、八海山、荒沢岳のみ。富士山も記されていたが、見えることもあるのだろうか。気温は15度。避難小屋に寄ってみる。きれいな小屋。つい、下着のシャツを着替えてしまった。この下着のシャツは、地元のベイシアで野良作業用として500円で売っていたもので、汗がさっと外に出るからいつも爽快というキャッチで販売していて、つい衝動買いしたものだが、下山しながら、絶えず不快だった。汗が引くどころか、シャツの中に汗がたまって、居心地が悪い気分がずっとした。山向きではないようだ。

 しばらく小屋を観察。天水も自由に使える。掃除も行き届き、トイレも室内にあって、使うにはいい避難小屋だ。利用者ノートを読んだら、20日に「1人でさびしい」という記載の後は、何も記されていなかった。景色を写真に収め、ついでに、セルフで証拠写真も撮る。雪渓も撮ったのに、結局、これらの写真もダメ。20分程、山頂でフラフラして、下山にかかる。もう、兎岳経由は断念していた。そこに、今日初めての登山者と行き違う。オッサンは丹後山の避難小屋に泊まって来たのだそうだ。ここで我はオッサンが来たルートの天候を問う。雲の中のようだけど、どうなのか?と。しかし、返ってくる返事は笹が1mあって大変だったという。そんなことは事前調査で分かっている。笹が刈り払われていないことぐらいは。そうじゃなくて、具体的に「雨は降っていましたか?」と尋ねたら、小兎から先は笹の露がすごくて、合羽を上下着たと。これじゃ話がかみ合わない。こっちは気象情報を聞きたいのに、ルート情報の話になってしまう。もういいや。どうせあきらめたのだから。

 下山は延々と急坂を降りる形。だれにも会わなかった。どこの山の下山でもそうだが、沢音を聞くと安心はするものの、そこからが長い。登山口に着いたのは13時15分。しめて8時間15分。まずまずか。かんかん照りだったら、10時間はかかったかな。3合あたりから、風が強くなり、東風に乗って、雨がポツリとあたったが、風がやんでもポツリポツリと来る。幸い、合羽を着る程ではなかったが、明らかに新潟も今夜半からは雨だろう。身体を冷やしたせいだろうか、頭がガンガンしている。あいにく、常備薬の頭痛薬は持っていなかった。しかしお腹は空いていて、越後湯沢で坦々麺を食べた。これがすこぶるからくて、しばらく、涙と咳が止まらなかった。しかしながら、ラーメンといえば、昨夜も塩沢町のラーメン店に入ったが、そこはトラック運転手の食堂のようで、大型が随分駐まっていた。驚いたことに、店内に入ったら、ほとんど皆んなアルコールを飲んでいる。中には、クダを巻いているのもいた。そのまま車内で一泊だろうが、ちょっと信じられない光景。

 この中ノ岳で、気になっていた越後三山はクリア。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 黒坂石から地蔵岳 | トップ | 池山尾根往復・空木岳 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
パソコン故障 (俺だ)
2008-08-31 12:36:08
北海道から戻ったら、パソコンが死んでいた。
やっと、回復したところだ。買い替えを検討中だ。
返信する
そりゃあ、お気の毒に (mailaddress-1234)
2008-09-01 21:45:39
今、無責任政権放棄の記者会見やっている。見てられねぇな、聞いてられねぇな。さて、オタクのパソコンだけど、餌不足だよ。毎日、ネットでダウンロードしていた卑猥画像がエネルギー源だったんじゃないのか。3~4日、ご主人さまが外出していたんじゃメシも食わずだったろうに。気の毒に。どこだっけ?パソコン持って行ったことあったよな。H画像をまめにダウンロードしていたよな。これからは、カミさんといっしょでもパソコン必携だな。もしくは、育て方を変えるかだな。
返信する

コメントを投稿

新潟県の山」カテゴリの最新記事