たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

益子の栃木百名山3山歩き…雨巻山、高館山、芳賀富士

2012年04月15日 | 近所じゃない栃木県の山
◎2012年4月15日(日)

【雨巻山】
<駐車場(6:40)……足尾山(7:18)……御嶽山(7:28)……雨巻山(8:21~8:34)……三登谷山(9:11)……駐車場(9:35)>

 今回も引き続き、ハイトス氏の後追いである。とりあえず、メインは雨巻山。余力次第で高館山と芳賀富士である。益子町も茂木町の山も、いずれは歩くつもりでいたが、自宅から地理的にかなり遠い感じがして、なかなか足が向かなかった。ハイトス氏の記事を拝見したのを契機に行ってみることにした次第。

(あの中のどれかが雨巻山だろうか)

(足尾山)


 昨日は小山に用事があり、そのまま泊まった。小山からだと1時間程度で益子に行ける。昨日の雨のせいか、新4号の濃霧はひどく、これが上三川まで続き、益子に入った途端に霧は上がった。ほっとした。霧の中、濡れながら手探りで歩くような歩きはしんどいなと思っていた。大川戸に向かう途中、正面に山並みが見えた。あの中のいずれかが雨巻山だろうか。登山専用駐車場には既に3台の車があった。そのうちの1台から、茶髪のニイチャンが降りて林道の方に歩き出した。当初、ハイトス氏ルートとは違えて、せめて、反時計回りにしようと思っていたが、ニイチャンにくっついて行くようになるのも何だからと、結局、時計回りに行くことになった。早速、歩き出したが、地面がかなり濡れていて滑りそうだ。車に戻り、ゴム長に履き替えて再スタート。

(整備された道標。随所に置かれている)


 まずは足尾山。整備された道を、登山口に置かれていた「雨巻山登山イラストマップ」を見ながら歩く。裏を返すと、歩く予定のコースは「お勧めコース案内」の周遊コースにもなっている。正面に足尾山が見え、ウグイスが鳴いている。いい気分だ。数分歩くと、尾根コースと沢コースに分かれる。マップを確認する。尾根コースでは足尾山に戻らないといけない。沢コースに行けば、無駄なことをせずに済みそうだ。ついでに清滝を見物しよう。この分岐には、<②>のマークがあった。これは、マップに記載されたポイントナンバーに合致している。ナンテンのような赤い実を付けたのが群生している。

(清滝)

(標高は低いが雲海が広がっている)

(足尾山)


 チョロチョロの水を流した清滝に到着。見上げると、上に向かう踏み跡がある。尾根コースに出るのだろうか。余計な歩きをして、迷ったり、時間がかかっているのではしょうがない。そのまま戻って、沢コースを辿る。こんどはツバキのような花が固まっていた。花の名前はからきし分からない。きれいだったらそれでいい口だ。大分散っている。沢を登って稜線に出た。何だか、桐生の山あたりの、整備されたハイキングコースを歩いているような気分。ちょっとした雲海を見ながら足尾山に到着。展望はあまりよろしくない。雑木越しに御嶽山が見える程度だ。立ち休みだけで御嶽山に向かう。

(岩場)

(御嶽山)


 左手奥・南東の先に見える山は何というのだろう。高峯だろうか。岩場やらロープが現れ、一登りすると御嶽山に到着。ベンチがあった。ここからは東側の展望がいい。まだ、雲海が残っている。一息つける。ここは地形図上の433mピークだろう。下って行くと、すぐに尾根コースと合流。ここは標識が整備されて、親切な山だ。感心する。394.5mの図根点を通過し、⑧に至る。「峠」の標識が置かれていた。マップを広げると、林道からの峠コースが合流している。下る。この尾根歩き、たいしたアップダウンではないが、最後まで上り下りが続く尾根である。短時間ながら、意外と体力が消耗するかも。向こうから下って来る方がいる。よく見ると、茶髪のオニイチャンだった。どんなコースを回ったのか知らないが、軽快な足取りをしている。

(猪転げ坂)

(なかなかいい気分)


 猪転げ坂はクネクネしていた。足元は木枠が据えられ、滑ることはない。確かに急だ。尾根を直登してみようとしたが、こちらはさらに急で滑った。そして、クネクネに合流する。無駄な体力は使うまいと、後は、クネクネをずっと歩いた。途中で、単独のオッサンを抜く。坂を登りきると、雑木の中の一本道といった風情の気分のいい歩きが続く。この辺、盛りの時はツツジがきれいだろうな。残念ながらまだ蕾。最低2週間待ちだろうか。⑨でまた下から来る道に合流。雨巻山沢コースとなった。マップをよく見ると、いろんなコースがある。他に、雨巻山尾根コース、メインコース、大戸川・三登谷山尾根コース。その他、茂木町側にもコースが。全部歩いてみるのもおもしろいかもしれない。それだけ、地元の方にとっては、整備も大変だろう。

(雨巻山山頂)

(展望塔)

(展望塔からの眺め)


 雨巻山に到着。時間が早いせいか、まだだれもいない。山頂は広く、ベンチがいくつも置かれている。だれもいないからと、セルフで写真を撮り、展望塔に行ってみる。ここをずっと行くと、高峯に至るようだ。展望塔は木製で、水をたっぷりと吸っていた。こういう階段を登るのは、折れはしまいかと少々恐いところがある。南側の展望は良かったが、山の名前が皆目分からない。せいぜい筑波山くらいしか知らないが、遠くにぼんやり見えるのがその筑波山だろうか。

(また岩場が出てきた)

(三登谷山からの眺め。山頂写真を撮ろうとしたが、どうしても人が映ってしまう)


 雨巻山山頂に戻り、休んでいると、さっき追い越したオッサンが上がってきた。三登谷山に向かって下る。先に行くと、「岩の道」「階段の道」の分岐があった。岩の道はロープが垂れていた。これではハイトス氏もガクッとなるわ。確かにご愛嬌かも。いくつか大川戸に下る道が分岐する。⑳のポイントで、岩場を眺めながらしばらく休憩する。ここから栗生・三登谷山展望コースが合流する。あの岩尾根はおもしろそうだな。また歩くことがあったら、このコースだな。この岩尾根の延長か、この先、岩場になっていて、ほどなく三登谷山に到着。オッサンが休んでいた。ベンチが1つあるだけの狭い山頂。休みたいところだが、ラジオの音も聞こえ、何となく落ち着かない。さっさと先に行く。振り返ると、雨巻山が見えていた。

(ここの下りもなかなかいい雰囲気だった)

(駐車場に到着)


 この先、ハイカー6人くらいと出会った。やはり、人気の山なんだ。こっち側のコースは、たいして人も歩かないように思えるが、それでも会うのだから、雨巻山に入る方は随分と多いのではなかろうか。また図根点を見て下る。やがて、林の中を通って、林道に出た。この林道をずっと先に行っても雨巻山に行けるようだが、これでは味気ない気がする。左に満開の桜を見て駐車場に到着。やはり、かなりの車が入っていた。茶髪のニイチャンの車はもうなくなっていた。

【高館山】
<駐車場(10:00)……高館山(10:05)……駐車場(10:12)>

(あの階段から入る)


西明寺から歩くつもりでいたが、途中で、高館山直下の駐車場を目にしてしまい、安易にもここから歩くことにしてしまった。他に車はない。関東ふれあいの道の標識があった。西明寺までは0.5kmとある。階段の下には、解説板があり、それを読むと、この山は西明寺城跡になっていて、その城は平安時代に建てられた砦らしく、南北朝の頃には拠点にもなっていたようだ。いつ廃城になったかは記されていない。益子氏の居城だったとすれば、秀吉の頃までは続いたのであろう。

(コブを付けた木)

(高館山山頂)

(芳賀富士が見えた)

(いうまでもなく桜)


 階段を登っていくと、おかしなコブの付いた木を目にした。猿がしがみついているような感じ。すぐに公園のようなところに出て、小高いところに上がると山頂だった。あまりにもあっけない。やはり、西明寺から入って、寺の施設を見ながら登って来るべきであった。展望はないが、ここも桜は満開。反対側に出て、一回りした。キャンプ場のようなところがあり、行ってみると、芳賀富士が見えた。空身のグループが上がってきたので、ちょっとうるさくなり、さっさと下った。

【芳賀富士】
<駐車地(10:50)……芳賀富士(10:59~11:10)……駐車地(11:16)>

(正面に芳賀富士)

(熊野神社)

(ふれあい道標)


 移動でちょっと道に迷ってしまった。強引に山側に向かったら、正面に芳賀富士が見えてきた。上の方がところどころ白くなっている。あれは桜だろうか。駐車地に車を置いて、神社に向かう。車が1台あった。すぐに鳥居が見えてくるが、夜来たら、さぞ怖そうな感じがする。ここにも関東ふれあいの道標があった。

 神社を物色して上に向かう。上から、4人のオバチャンが下りて来た。「上は桜が満開だよ」と言われた。クーラーボックスのようなものを持っていたから、花見ででも来たのか。途中にあった「夫婦桜」、花は咲いていない。弱りかけているのか夫婦らしく見えない。脇に新道があった。「山頂へ近道」の札。帰りはこれを下ってみたが、さしてショートカットにはならないようだ。

(芳賀富士山頂)

(山頂から雨巻山)

(視界が良ければ富士山が見えるらしい)

(山頂の桜)


 ここもあっという間に山頂に到着した。桜が満開だった。だれもいない。別名・大平山とのこと。確かに、麓の地区の名称が大平だった。しばらく休んだ。ここはいい山だ。苦労して登れば、もっといい感慨が残るだろう。雑記帳があったので落書きさせていただく。

(駐車場)


 さて、まだこんな時間。10時を過ぎたばかりだ。茂木町の山に行ってみようかなと思いもしたが、ガツガツしても仕方がない。今日はこの辺にしておこう。いずれハイトス氏が茂木の山シリーズを効率良く歩いてくれるだろう。その後追いで十分だ。下る。5人くらい上がって来た。いずれもリュックサックなんか背負ってはいない。やはり、山の桜としては名所なのだろうか。車で帰り支度をしていたら、またどんどん上がって来た。帰り道で気づいたが、今日は、栃木の桜も満開だ。

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6 コメント

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ぶなじろうさん (たそがれオヤジ)
2012-04-16 22:39:23
雨巻山も、足腰が弱くなってから行く山としては、少々きつく感じるかもしれませんよ。アップダウンも、里山としてはある方ですから。
ハイトスさん宛てのコメントにも記しましたが、今回、初めて歩いてみて、失礼ながら、どうも、あの山の魅力が今一つつかめなかった次第です。でも、あんなに多くの方々が歩かれている様子には驚きました。信仰がからんだ山でもなかったし。
改めて、別の時期にでも行ってみれば、また別の感慨もわくでしょうが。
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Unknown (ぶなじろう)
2012-04-16 22:28:29
今晩は。
いつもながらの早い行動に感心してしまいます。
雨巻山は未踏です。随分人気の山なのですね。道もよさそうです。雰囲気もよさそうに見えます。もう少し足が弱ったら行ってみますよ。案外近い将来だと思います。
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みー猫さん (たそがれオヤジ)
2012-04-16 12:48:25
みー猫さんのブログは拝見しました。どうして、東側の益子の山では桜ばかりで、ツツジを見ることはなかったのでしょうかね。
南北の稜線を歩いている際に見たツツジの蕾からすると、5月の上旬でしょうね。
次回は真岡周辺の山ですか。魅力有りなら後追いさせていただきますよ。
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ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2012-04-16 12:40:20
このたびは、いつもながらの貴重な情報、ありがとうございました。
さて、なんで日付にこだわりなのかなと思っておりましたが、曜日が間違っていましたね。ありがとうございます。早速、訂正いたしました。
昨日は棒振りでしたか。何とも、あんな天気にもったいない。こうやって、山に行く回数も減っていくのでしょうね。寂しい限りですよ。
雨巻山って、不思議な山ですね。正直のところ、その辺の里山とどう違うのか、自分にはなかなか分かりませんでしたが、あんなに、いつもハイカーが絶えないというのもまた、それなりの魅力があるからなのでしょうね。その魅力がどこにあるのか知りたいところです。
花だとしたら、ちょと早すぎたようですが。
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雨巻山 (みー猫)
2012-04-16 00:49:15
こんばんわ。
やはり雨巻山のツツジはまだでしたか?5月初めには、帰路に、ぽつりぽつりあったように記憶しています。自分は気の迷いか雨天の土曜日に強行してしましたが、なんだか似たようなことしてたような気がします。来週土曜は、用事で真岡にいくことになりそうなので時間がとれれば、付近を歩ければいいなと思ってます。
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桜見物 (ハイトス)
2012-04-16 00:20:12
小山に泊まりの用事があるなどとはそれはまた好都合でした。
記事中に昨日の雨云々ですので行かれたのは15日の日曜日ですね。
今回桜の画像が綺麗ですので花見を兼ねた山歩きができたと言うことでしょうか。
4月の頭はあまり彩りは無かったような気がします。
雨巻山は相変わらずの人気のようで、戻りの駐車場も10時ちょっと前で半分くらいは埋まっているように見えますね。
自分は今日は1日棒振り大会でしたが、やはりコース内の桜が綺麗でした。
そう言う訳で今週は歩けませんでした。
土曜日は雨が上がれば西場富士に出かける予定だったのですが、結局一日中雨でいけずじまいで残念でした。
それにしてもたそがれさんはちゃんと硬軟取り混ぜて歩いておられますね。
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