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カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

Indian Cups and Balls by TCC Magic

2023-09-01 23:43:00 | カップアンドボール

TCC2023年にリリースしたインディアンカップ(ヒンズーカップ)のセットです。TCCはこれまでいろいろなカップを出していますので、正直「そう来たか~」と思いました(笑)。

PVです。


TCCの商品HPを示します。

Indian Cups and Balls by TCC Magic

Your new choice on Cups and Balls: Indian Cups and Balls --- Introductions Throughout the rich history of magic, the Cups and Balls has always held the distincti...

TCC Magic

 

日本では、あまり扱っているお店が無いのですが、セオマジックさんが販売されています。

Indian Cups and Balls by TCC Magic-セオマジックネットショップ

マジックの豊かな歴史の中で、「カップ&ボール」は最も古いトリックの1つとして知られています。その起源は定かではありませんが、古代ローマの賑やかな露店にさかの...

セオマジックネットショップ

 

商品が届いて、箱を開けたとき、ちゃんと足(?)のところを保護するスポンジが入っており、そのことに気を良くしました。カップは木目が入ったきれいなカップで、アフリカンローズウッド(African rosewood)で作られています。コーティングがしっかりされているわけではないので、ピカピカというより、素朴な木の質感です。以前紹介したCollectors Workshopのヒンズーカップはチョップカップでしたが、こちらはノーマルカップ3つです。デザインもシンプルですが、きっちり個性を出していると思います。付属するウォンドも同じ素材でできています。短めで使い易いと思います。ニットボールは1インチのいたって普通のニットボールです。

サイズ情報をHPから引用します。

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マジックウォンド

  直径:1.23cm(約0.5インチ)

    長さ: 24.5 cm (9.6インチ)

    重量:23g

シングルカップ

    直径: 7.55 cm (2.97インチ)

    高さ: 7.65cm(約3.01インチ)

    重量: 50 g

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 あくまで個人的な感想ですが、ヒンズーカップによっては、非常にきれいな模様が入っていたりして、使うとそれらを傷つけたりしてしまうかもしれないと実際に使うのをためらってしまうような商品もありますが、このカップは安っぽくなく、プロが使っても十分な質感・見栄えを保ちながら、しかし、高級すぎることのない、ガンガン使えそうな現場に適したカップだと思いました。

 解説映像は約16分間あり、ヒンズーカップの基本的なムーブの解説のあと、PVにも使われている手順の解説をしています。中国語で解説をして、英語の字幕が下にでる映像なので、英語見ながらを動作を理解するのはちょっと大変かもしれません(笑)。しかし透明のヒンズーカップ(これも欲しくなってしまう(笑))を使って、映像で、これだけヒンズーカップの技法をきっちり説明しているコンテンツはなかなかないので、価値があるコンテンツだと思います。手順自体も無理のないきれいな手順だと思います。

 今回の解説では、最後は、使っていたサイズと同じボールが3つ出てくるのがエンディングとなります。普段のカップで大きなボールや果物などを出現している方には少し弱いラスト現象に感じるかもしれませんが、そのあたりは、自身で工夫をされるのも良いかと思います。これまで紹介したヒンズーカップの記事で紹介した、解説書や解説動画など参考頂ければと思います。

 普通に置いた状態でどの程度のボールが入るか確認してみたところ、真ん中に少し大きな赤いボールが映っているボールのサイズがマックスでした。厳密には少し浮くくらいで、マットで無いと目立ってしまうので使えないと思います。これが1-5/8インチです。あまり大きい感じがしませんよね(;^ω^)。一方、今回の解説ビデオでは写真のようにカップを上下に積むと中からボールが出てくるというシーケンスがあります。この形にした場合、なんとテニスボールサイズの2-5/8インチが入ります!どうやってばれずにこの形にロードするかはさておき、もしできるとちょっとインパクトありそうですね。

 普段カップ&ボールをされている方が「今日はインドで行われているカップ&ボールをご紹介したいと思います。インドではこのようなカップを使い、一般的にはテーブルではなく地面に布などを敷いて行いますが今日はテーブルの上でやってみますね」などと、このようなちょっと変わった形のカップを出すと観客は興味を持つと思いますし、ちょっと変わった雰囲気を演出できるのではないでしょうか(笑)。普段使いに適していると書きましたがもちろん飾ってもきれいだと思います。木製カップ好きの方、如何でしょう。

 以前、紹介しました、木製カップと一緒に写真を撮って見ました。このTCCのカップが一番大きく、しっかりしてますね。インドではもともと何用のカップだったんでしょうちょっと普通のカップとして使うには安定感が無いですよね(笑)


みかめくらふとのヒンズーカップ

みかめくらふとの木製ヒンズーカップ - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

前回、コレクターズワークショップのヒンズーカップを紹介したので、その流れで、今回はみかめくらふとの木製ヒンズーカップを紹介します。このカップはマジェイアさん(マ...

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Collectors WorkshopHINDU CUPS AND BALLS

Collectors Workshop: HINDU CUPS AND BALLS - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

CollectorsWorkshopのHINDUCUPSANDBALLSです。カタカナで書くと「ヒンズーカップ」ですね。INDIANCUPS&BALLSともします。こちらの呼び名の方が海外では一般的かもしれま...

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Cups and Balls by Collectors' Workshop

2023-08-16 10:48:00 | カップアンドボール

 コレクターズ・ワークショップがリリースしたカップ&ボール用のカップです。何年にリリースされたか、正確な年を見つけることができませんでしたが、90年代後半から2000年頃ごろだと思います。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示お願いします。  

 カップは真鍮製で、ショルダービードが1本のシンプルな形をしています。また、中が黒くコーティングされています。この時代でコーティングされていたのは珍しかったかもしれません。カップ1つの重さは約100gです。赤いニットボールと簡単な解説書が付いているというサイトを見たことがあるのですが、私がebayで購入したこのカップには解説書は付いていませんでした。しかも付属していたピンクのニットボールは1-1/8"で少し大きく、トップに乗せた状態でカップを完全にスタックできません。1"だとちょうど入るので、ボールを無くした出品者が適当にきれいなボールを付けたのでしょう(笑)。となると一緒に付いてたキャリーバッグも怪しいですが、きれいでゴージャスなバッグなのでこちらはあってるかもと勝手に思ってます(笑)。

 このカップは同じくCollectors' Workshopから発売された「Chuck Fayne's Instant Miracles」という商品の中にも入っていたようです。このセットではChuck Fayne氏のカップを使った手順が解説されたビデオや冊子が入っていたのでしょう。どのような手順か見てみたいです

下記サイトで紹介されていますが、何故かカップが違います(;^ω^)。ジョンソンカップのように見えないこともないです(底のマークが見えませんが

https://www.martinsmagic.com/allmagic/close-up/instant-miracles-by-collectors-workshop/

下記のサイトではちゃんとこのカップが写っているので大丈夫かと思います(笑)


Chuck Fayne's Instant Miracles: Collectors Workshop 1990's (Nick and Rich)

This is an incredible set. These cups are magnificent and only  available with this set. It is brand new and never used!  5  of chick Fayne's finest effects...

Magic Collectibles

 


この「Chuck Fayne's Instant Miracles」の広告ビデオを貼り付けます。


ここでカップの紹介を少ししてますね。中を丁寧に黒く塗ったとても美しいカップだと言ってるように聞こえます。またポールフォックスに近いが完全に一致した形でもないと言っているようにも聞こえます(少し自信ないです)。というわけでポールフォックスカップと並べた写真もとりました。高さはほぼ同じですがちょっとスリムですね。ファイナルロード用の2-3/8"が最適で、アマ―のラテックスレモンやライムも入ります。個人的に最も特徴的だと思ったのはサドルの凹み(DIMPLE)の深さです。写真にありますように、非常に深いので、ボールを1つしかトップに置くことができません(そもそもトップの面積も非常に狭いです)。最近ではあまり見ない形です。やはりそういう意味でもChuck Fayne氏の手順が気になります。

 もちろん、このカップは現在販売されていませんが、VIKING MAGICのファイナルロード用の偽物のカボチャやオレンジの商品の写真で使われてます。ちなみに下記のカボチャはハロウィンシーズンのカップ&ボールやチョップカップに最適!みたいな感じですが商品解説にあるように大きすぎて入りません(;^ω^)。本当の最後にやや強引に出す際に使うことを想定しているんでしょうね(笑)


Pumpkin Cup load

Mini Pumpkin cup load; realistic.--These are great final load pumpkins for your Cup & Ball routine and especially at Halloween season.  Large realistic m...

Viking Magic

 


 カップの紹介はこのくらいで、ちょっと脱線します。「コレクターズワークショップ」の書き方として「Collectors Workshop」「Collector's Workshop」「Collectors' Workshop」とお店や記事によって、3つの表記が結構バラバラですよねVIKING MAGICHPでは「Collectors Workshop」と書かれています。有名な(?)懐中時計の入ったロゴの中もこの表現です。

https://vikingmagic.com/collections/collectors-039-workshop-2

 しかし、私が持っている以前紹介したHINDU CUPS AND BALLSの解説書には「Viking Mfg. Co./Collectors' Workshop」と書かれています。私的にはこれを採用しました。


Collectors Workshop: HINDU CUPS AND BALLS - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

CollectorsWorkshopのHINDUCUPSANDBALLSです。カタカナで書くと「ヒンズーカップ」ですね。INDIANCUPS&BALLSともします。こちらの呼び名の方が海外では一般的かもしれま...

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 でも、下記のMagicPediaでは「Collector's Workshop」と書かれてますよね。コレクターズワークショップ自体は1980年ごろ設立しましたが、2000年にViking Mfg. Co.に買収されたのですね。いつからかVikingがコレクターズの商品を売ってるなあと思っていましたが買収したのはかなり前だったんですね

https://geniimagazine.com/wiki/index.php?title=Collector%27s_Workshop

上記ページの内容を下記引用します(セキュリティ的に問題あるとなってるかもしれませんので

Collector's Workshop

Collector's Workshop was a manufacturer of magical illusions from close-up to stage founded by Richard Bloch out of Middleburg, Virginia around 1980 with creative partner Nick Ruggiero.

Bloch established a Board of Advisers for the Workshop consisting of Dr. Robert Albo, Davey Marlin Jones (drama critic for the CBS affiliate in Washington, D.C., and Les Smith. Until his death, Orson Welles also served as an overall sounding board and artistic reviewer for the Workshop.

Collector's Workshop hosted an annual World Magic Summit in the Washington D.C. area.

On May of 2000, Viking Mfg. Co. acquired the entire assets of Collector's Workshop, moving the production facilities to Edinburg, Texas becoming the "Magic of Viking Magic Co. and Collector's Workshop".


















WONDER HOUSE'S CUPS(Brass) by Wonder House & Bluether Magic & Raphael

2023-06-22 12:30:00 | カップアンドボール

 前回紹介したTommy Wonder Cups & Balls Setを作成・販売しているメーカーのBluetherMagicから購入した「WONDER HOUSE'S CUPS」です。ちょっとややこしいですよね(笑)。WONDER HOUSEというと、TCCとコラボでの革製チョップカップ(とあのルティーン)や木製ベース&ボールで有名ですよね。

Wonder House X Bluether Magic X Raphael

という事で、恐らくWonder Houseがコンセプトを企画、独自の手順も提供、Raphaelが作ってBluether Magiが販売という感じではないかと勝手に考えていますm(_ _)m。商品ページです。

Wonder House's Cups

Bluether Magic

Bluether Magic

 

 ステンレスと真鍮製があり、ステンレスがいいかなぁ、でも高いし、、、とちょっと様子を見てブラックフライデーなどで割引があったら購入を検討しようと思っていたら、ステンレス製が売り切れとなり、BluetherMagicに「ステンレス製の再入荷はないですか?」と聞いたら、「このカップ自体、今のところ再販の予定はありません、真鍮製も残りあと1つです...」という返事が来て、反射的にぽちっと購入してしまいました(笑)。そして、現在「Sold Out」となっています。確かに最後の1個でした

 PVを示します。後ほど触れますが、このカップはもともと「Neoclassical Cups And Balls Set」という名前でキックスタータでローンチ(公開)されたプロジェクトのカップで、このPVはその時のPVです。残念ながら目標金額に達成しませんでした。


順にレビューをしていきます。

【カップ】まずは、カップの紹介をします。サイズは公開情報によると

カップの開口部 - 68mm または 2.7"

カップの高さ - 73mm または 2.9"

カップ重量(真鍮) - 約。266gまたは9.4オンス

です。

 シルエット的にはポールフォックスタイプでTCCのカップなどに近い形です。CNC加工で作られており、重量感あります。重さはTCCのカップ(コンボカップではないです。コンボカップはめちゃ重いです)とほぼ同じ(ほんの少し軽い)です。テニスボールも入ります。ジョンソンカップのような3本ショルダービードがあるのですが、そことリムのラインに削り模様を入れる(エンボスライン)ことで滑りにくく扱いやすくしていますこれまであまり見たことが無いデザイン・工夫です。また、ショルダービードとリムの間には、カップ&ボールのルーチンのプロセスを説明する古代の岩絵のようなものが彫られています。ここも滑り止め効果があると思います。DPグループさんのカップにはここにエジプトのバケト3(Baqet III)の第15墳墓の壁画の絵がデザインされていますが、こちらはオリジナルのデザインですね。なかなかチャレンジしている感がします。カップの底にはWONDER HOUSEのロゴが彫られています。



 さらに、少し変わっているのは、3つのカップのうち、2つがチョップカップ、1つがノーマルカップで構成されているところです。この組み合わせで発売されているコンボカップは珍しいのではないでしょうか。2カップルティーンを演じるのに、色々な組み合わせができるので幅が広がります。しかも、カップの中だけでなく、外からもボールが反応するため、近年チョップカップでよく行われるムーブなどもできます。欠点を挙げると、ボールとカップの磁力が強すぎます。ここまで凝るなら、そこも徹底的に凝って欲しかったです。

【ボール】ボールは1インチよりちょっと小さな22mm(私の実測では23mm)です。赤色のベースボールタイプのボールで中にゴムボール、表面に羊の革が使われています。適度な重さと引っ掛かりがあり、良いボールだと思います。触感的にはMike Rogersに近いです。このボールどこかで見た!という方もいらっしゃるかもしれません。はい、このボールは先日キックスターターを経て正式にTCCの商品としてリリースされた「Barallel Vase」のボールとして利用されているものです。どいういう繋がり何でしょうね(;^ω^)。個人的はこのボールはお勧めで、「Barallel Vase」を買わずとも単品で買える(10ドル)のはありがたいです。もし、マイケルアマ―も使っていたMike Rogersのボールが欲しかった方には良いと思います。色とサイズが気に入ればですがEl Chop Cupの革ボール(Pipo氏がつかってるやつ)より少し大きくて革の張りがあるけど、TCCのボールほど硬くツルツルしていない感じです。但しこの記事をアップした20236月現在では売り切れてます

 
【キャリーバッグ・箱】

 レザー製のしっかりしたキャリーバッグが付属します。底の部分(マチ)もありますし、バックルも付いていてしっかりした作りのバッグです。このバッグも上記ボールではありませんが、実は別のKickStarter(確かUntrammelled by Wonder House & TCCだったかと)で販売されていたのを購入済みで、同じであることを確認しました(;^ω^)。カップはこの革製キャリーバッグに入って、革ひもで箱に縛られた形で入っています。箱はマグネットで展開できるようになっており、英語と中国語でカップ&ボールについて述べられた文章やカップのイラストなどがデザインされています。






【解説動画】彼らが提供している2カップボールルティーンのサンプル映像です。少なくとも1つはチョップカップが使われています。いろいろ凝った手順で不思議だと思います。でも、TCCのレザーチョップカップの時の手順ほどの衝撃は無いんですよね(;^ω^)


 こちらは3カップを使った一つの現象の実演映像です。


これらの解説映像のURL付属しています。私の場合付いていなかったので、問い合わせてメールで送ってもらいました(;^ω^)


 最後に、先に少し述べましたが、もともとこのカップはキックスタータでローンチ(公開)されたプロジェクトのカップです。私はこのプロジェクトに気づいておらず、知ったときには目標未達で終了していました。残念ながら5人しかバッカ―が得らなかったようです。しかしプロジェクト未達なので作られなかったのかと思いきや、いくつか作られて(もしくは事前に作られていた?)BluetherMagicで販売されていました

 なかなか5人しかプレッジしてくれないプロジェクトってないですよね(;^ω^)WONDER HOUSEは前回の革製チョップカップが大成功だったので、まさかここまで躓くとは思ってなかったのではないかと思います(この後の「Untrammelled」は大成功してますよね)。下記のページを見ていると、どうも「値段が高すぎる」ということで、バッカ―が集まらず、後半値段を下げたがそれでも集まらなかったという感じのようですね。岩絵のようなカップを演じている人の絵も好みが分かれたのでは無いでしょうか?意見を見ていると袋だけ売って欲しいなんてものもありました(笑)。個人的にはカラフルな革製ボールと、カップを送ってくれればそのカップに合わせた磁力のチョップボールを作ってくれるというサービスに、それいいなぁ!と思いました(笑)

 カップ&ボールのカップは、積み上げたりするため、チョップカップに比べると形の制限がかなり厳しいですよね。しかも、特徴をだそうとして、今回のように模様などを彫り込むと、そのデザインで好き嫌いが発生し売れなくなってしまうかもしれない...難しい商品だなぁと改めて感じました。「WONDER HOUSE'S CUPS」は決して成功したカップとは言えませんが、いろいろチャレンジして、良いものを実現しようとした「拘り」を感じられるカップだと思います。

https://www.kickstarter.com/projects/bluethermagic/neoclassical-cups-and-balls-set

※リンク貼り付けができなかったのでご興味のある方はURLをコピペして下さいm(_ _)m






Raphael and Bluether MagicのTommy Wonder Cup 3種の比較

2023-06-14 22:47:00 | カップアンドボール

 前回、「Tommy Wonder Cups & Balls Set 2.0」を紹介しました。これでRaphael氏が作ったTommy Wonder Cup3種類になりましたので、3つの比較記事を投稿させて頂きます。新しい情報はあまりありませんがお付き合い頂けると幸いです。私が持っているのは真鍮製のVer.1とステンレス製のVer.2、そして同じくステンレス製のLimited Editionです。



 まず、重さですが、Ver.1Limited EditionVer.2となっています。Ver.1はスピニング加工なので、Ver.2Limited EditionCNC加工に比べて軽くなります。Ver.2Limited Editionより重いのは内側を黒くすることによるものだと思います。一番重いVer.2で約200gなので、重すぎることは無いです。個人的には少し軽いLimited Editionの方が扱いやすいです(かなり個人的な意見です)




 ちなみにスピニング加工とCNC加工の違いは、リムの部分が一番わかりやすいです。隙間があればスピニング加工です。

 V1からV2の形の変化はGINさんのHPから引用させて頂くと下記のようになり、口径は小さくなり、底径は大きくなり、高さは高くなったようです。

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2.0」ではカップのサイズが見直され、口径60mm、底径45mm、高さ82mm(各公差±1mm)、重さは約200gとなっています。

1.0」のカップサイズは口径65mm、底径40mm、高さ80mm(各公差1mm)、重さ約140gです。

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ステンレス製 Tommy Wonder Cups & Balls Set 2.0(トミーワンダーエステート公認)by Raphael and Bluether Magic-マジックショップGIN

伝説的のルーティンを演じるためのフルセットこのセットに付属するカップはステンレス製です「2.0」の改良点:・重厚感が増すようカップのサイズが見直されま...

マジックショップGIN

 

高さはVer.1の方がほんの少し低いはずなのですが、写真のようにVer.1の方が高く見えます(笑)。私の電子ノギスで測っても測り方が下手なのかVer.1の少し大きい気がします。まあもともと2㎜なのであんまり差は無いですけど


 

 次に袋の比較ですが、どのバージョンもあまり変わりありませんでした。もちろん大きさや形に微妙な差はあるのですが、意図的なものではないだろうと思います。手作りなのでしょうかEimited Editionにはピンク(?)の袋があるのでそこは、Limitedな感じでしょう(笑)。ネジの外し易さはこだわりの点ですので、やはりこのマジックを演じるにはこの袋は良いと思います。以前袋の比較を紹介した際に「外しやすいけどつけにくい」と記述したのですが、Ver.2の袋のポンポンの付け外しを行ったところ、付けるのもスムーズにできました。ネジの周りの毛糸の問題だったのかもしれません。ただこの毛糸の袋はちょっと小さいですので、自分の持っている3つのカップに使うことが難しいと思います。また、毛糸なので伸びたり、毛玉になったり、汚れやすかったりするかもしれません。その点では以前紹介したノワールさんが作成しフレンチさんが販売されていたような袋が良い気もします。もちろん、統一性を考えると毛糸の袋とポンポンの方が合ってる気もしますので、難しいところですが

 自分オリジナルの袋が作りたい、でもポンポン部分はこの袋のを使いたいとか、単に袋の予備が欲しいという方に...実は袋だけで購入できます。商品としては販売していませんがBluether Magicに問い合わせると送料込みで$65で販売してくれます。カップセットの約1/3の値段なので、ちょっと高い気もしますが、カップは自分の愛用品を使うから必要ないけど袋は欲しいという方はBluether Magicに問い合わせてみてください。ただし、下記に書きますがカップの大きさによっては袋に入りませんし、そもそもたまたま私は売ってもらえただけで、売ってないと言われる可能性ももちろんあります。その点はご了承ください。袋だけなら以前紹介したJM Craftの袋の方が出来は良いですが、値段が倍以上します

 単独で発注し、届いた袋の写真を示します。袋だけでなく、オレンジポンポンボールも3つ入っていました。やり取りのなかで「Note: new bag is little larger than the old one」と書かれていましたが、実際は全然大きくなく、逆に小さかったです(写真はLimited Editionに付いていた袋との比較)。結構伸ばしましたが、Limited Editionのカップ二つ入れて上で縛ることができませんでしたちなみに、自分のカップを入れてみようとFaul FoxType2Paul Fox VS Combo Cups)を袋に入れようとしましたが入りませんでした!Bluether MagicTommy Wonder Cupは背はちょっと高いですが、口径は小さいのです。それに合わせて作ったこの袋は、今回入らなかったFaul Foxカップが決して大きくない標準的なサイズであることから、多くのサイズのカップが入らないと思われます。メインで欲しかったのはポンポン部分なので必要なら巾着作ります(笑)。でもふと近くに置いてあったPaul Fox Mini Cupにポンポンを入れてみると、かなりギリギリですが入るではありませんか袋はさすがに大きいですが、入らないわけではない(きれいにロードできるかという問題はあります)。最近止まってますが、ミニカップの2カップルティーンを考えていたので、この袋とポンポンが使えないかと思いました。ミニカップだとこの袋で2つはもちろん3つも入るかも







 

 袋が長くなりました(笑)。最後にVer.2Limited Editionの違いですが、重さは異なりますが、恐らく普通に置いただけでは、区別は付かないと思います(;^ω^)。多分サイズ的には同じでは無いかと思います。CNCのデータは同じかもしれません(;^ω^)Ver.2は中をmatt blackにしているので底にあるRaphael氏のRのマークがプリントで、Limited Editionは金属に直接なので削っていると思われるところは違います。

 こうなるとLimited Edtionの貴重さ(良さ)というのは何か?ということになってしまいますよね。個人的には重さや内部の色でLimited Edtionの方が好みですが、何らかの模様を刻んで、Engravedバージョンくらいにしておかないと差別化できない気がします、世界25個しかない「何か」が欲しいでところです。先日フレンチさんで一品ものですが、35000円で販売されていて驚きました…Limitedなのに定価よりだいぶ安い定価で喜んで購入した私としてはちょっとショックではありました。まあ、価値とは人が決めるものなので



トミー・ワンダー・ツー・カップ・ルーティン 【世界限定25個】

世界限定25個。証明書付き。

マジックショップ フレンチドロップ

 

 3種類とも、個人的には大き過ぎず、重過ぎず、軽過ぎず、ある程度の高級感もあり、カップとしてよいと思います。いろんな演じ方ができるようにオプションで通常カップやチョップ、ソリッドカップなども作製するといいのにと思いますが、Tommy Wonder Estateをウリにしているので広げない方がいいのか...(^_^;)

--関係記事---

Tommy Wonder Cups & Balls Set by Raphael & Bluether Magic - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

Tommy Wonder Cups & Balls Set 2.0 by Raphael and Bluether Magic(Stainless-Steel) - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

The Two-Cup Routine By Tommy Wonder(Limited Edition)presented Rahael & Bluether Magic - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

Tommy Wonder 2 cups ルーティーン用バッグの比較 - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介


Tommy Wonder Cups & Balls Set 2.0 by Raphael and Bluether Magic(Stainless-Steel)

2023-06-03 21:33:00 | カップアンドボール

 以前、Raphael and Bluether Magicがリリースした、Tommy Wonder Estate(トミーワンダー氏御遺族公認)のカップを紹介しました。恐らく20214月ごろリリースだったと思います。

Tommy Wonder Cups & Balls Set by Raphael & Bluether Magic - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

世界で唯一、トミーワンダー(TommyWonder)氏の御遺族に承諾を得て作られたブレス製のレプリカセットです。カップだけではなく、例のポンポン付きの青い袋やオレンジのボー...

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 それまでポンポン袋付きの専用カップはAuke Van Dokkum氏がトミーワンダー氏に許可を得て作成・リリースした、限定的なセットくらいだったので世界的に話題になったと思います

Tommy Wonder Cups and Balls Set - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

TommyWonderCupsandBallsSetです。このカップはAukeVanDokkum氏がTommyWonder氏の許可を得てステンレスの塊から削り出して作ったカップです。ちょっとわたしには重いのです...

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 私はTCCからのメーリングリストでそれを知り、すぐに購入手続きをしましたが、数日後には売り切れになっていたと思います。日本でも多くのお店で扱うようになりましたがやはり最初のころは売り切れが続く人気でした。それだけトミーワンダー氏の手順は有名でかつ、魅力的で、ポンポンの着いた袋が待ち望まれていたかということだと思います。私と同じく買ったけど練習してない人もきっと多いと思いますが(;^ω^)

 カップのデザインはAuke Van Dokkum氏のものを少し細く、小さくした感じのカップです。Auke Van Dokkum氏のカップへのオマージュ(homage)だとどこかに書かれてた気がするのですが、再度見つけることが出来ませんでした Van Dokkum氏のカップを見たときも思ったのですが、トミーワンダー氏が使っているのと全く色と形が違うカップを「Tommy Wonder Cups」とうたって販売するのは「???」と思ってしまいます。そんなものなのでしょうか(笑)。実はこの商品の正式名称(Bluether Magicの商品ページ)の名前は「THE TWO-CUP ROUTINE BY TOMMY WONDER」となっています。カップの形が全然違うからこのような名前にしているのかなぁ~と思ったこともありますが、商品に解説ビデオは付いてるもののトミー・ワンダー氏のルティーンをメインで販売しているわけではありませんので、この商品名もおかしいですよね(笑)。販売元のBluether Magic以外のお店は「Tommy Wonder Cups & Balls Set 2.0 by Raphael and Bluether Magic」という名前で販売していますので今回ブログのタイトルはこちらを使わせて頂きました。

 なぜこのちょっと古典的な形のカップにした理由があったのかどうかはわかりません。トミーワンダー氏の手順では、観客の手の上に乗せたカップを取り上げるとき上から掴むように持つのですが(そうそうと思う方どのくらいいらっしゃるのだろう😆)、この持ち方をするのにはポールフォックスタイプよりこのカップのように少し先が尖っている方がいいのかも...と思ったりはしました。Auke Van Dokkum氏はもう亡くなってますので、聞けませんがどなたか知っている方がいらっしゃいましたら是非共有ください。

 前置きが長くなりました。2023年の2月、このカップのアップグレード版であるバージョン2.0がリリースされました。Bluether Magicの商品ページを下記に示します。正式名称は、THE TWO-CUP ROUTINE BY TOMMY WONDER (REGULAR VERSION) 2.0です。このバージョンではこれまで真鍮製のみだったのですがステンレス製も発売されました。今回私が購入したのはこのステンレス製の方です。

The Two-cup Routine by Tommy Wonder (Regular version) 2.0

About ,About ,Tommy Wonder is a legendary close-up magician whose influence on close-up and stage magic spans over 40 years. He is noted for many celebrated clos...

Bluether Magic

 

日本のお店代表としてGINさんのページを示します。

ステンレス製 Tommy Wonder Cups & Balls Set 2.0(トミーワンダーエステート公認)by Raphael and Bluether Magic-マジックショップGIN

伝説的のルーティンを演じるためのフルセットこのセットに付属するカップはステンレス製です「2.0」の改良点:・重厚感が増すようカップのサイズが見直されま...

マジックショップGIN

 

サイズとおもさに関しては下記のようになります(Bluether Magicの商品ページより)

Diameter of the bottom of the cup: 45mm (margin of error ± 1mm)

Diameter of cup mouth: 60mm (margin of error ± 1mm)

Height: 82mm (margin of error ± 1 mm)

Weight: Brass 210g (margin of error ± 5g) or Stainless-Steel 200g (margin of error ± 5g)

 最も変わったのは重さだともいます。50g以上重くなりました。ズシっとした感じがします。とはいうものの、大きさがそれほど大きくはないので重すぎる!とは感じませんでした(あくまで主観)。ただ観客の手の上にも乗せますし個人的にはこれ以上重くなってほしくない気がしますこのように重くなったのは今回の最も大きな変更点であるCNC加工のためだと思われます。前のバージョンはスピニング加工でした。CNC加工にすると厚みのあるカップが作れるので重くすることが出来ます。TCCのカップといい、最近はCNCが増えてきたように思います。

 CNCの加工以外での大きな変更としては内側を艶消し黒色(matt black)にしたことです。「ボールの反射を防ぎカップをきれいに見せます」という事ですがどれくらい効果があるのかはちょっとわかりません(;^ω^)。また、底にRaphael氏のRのマークが入っています。これは以前紹介したリミテッドエディションに入っているのと同じマークですが、こちらは彫っているのではなく、黒字に金色で描いています。

 最初のバージョンで既に結構売れたと思いますので、さらにこのバージョンがどれだけ売れるのかわかりません。真鍮製しかなかったのでステンレス製が欲しい!という人や、前のカップちょっと軽くて扱いにくいんだよねという人は追加購入も良いと思いますが、そのあたり気にならない人に取っては追加購入はないかもですね。

 ただ、もとのバージョンをお持ちでない方でトミーワンダー氏の手順を練習したい方にとっては、カップ自体の出来は良いと思いますし、外し易いポンポンが付いた袋も含めて良いセットだと思います。

 私もそろそろこの手順について練習するか~という感じですが、なかなか進みません(笑)