山陰随一の『白井大町藤公園』へ行った。
鯉が泳ぐ噴水池を中心に総延長500mの藤棚が連なり、色とりどりの花が咲き乱れる。
藤棚の遥か先は白く霞み、突如として幽玄の世界に引き込まれた。
最長1m45cmにもなるらしい花房の暖簾が、時折りの風になびけばより一層の香りが鼻をくすぐる。
模擬店で、ちょっと変わった巻きずし、焼き鯖寿司、笹餅、わらび餅などなどを買い込み、藤を愛でつつ贅沢な野外ランチを楽しんだ。
なおも藤のトンネルをくぐりゆく。
おびただしい花に囲まれ、すっかり藤色気分。
藤棚の下では、しおらしくなれる気がする。
可憐さが漂う淡いピンク。
「若い頃、着物をきて、こんな髪飾りしてたん覚えてる?」にわかに女性の話し声が聞こえた。
御主人は、思い出せないのか無言。
いずこも同じやなぁ、と自分を重ねる。
『八重黒龍藤』は八重咲きの濃い紫が、まるで葡萄のようにずっしりと見事だ。
見始めの品種もあり、新たな感動を得た。
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