昨日は、午後から関西フィルのコンサート♪
指揮者の藤岡幸夫氏にあえるとあって、朝から気もそぞろ。
ラッタラッタ、足の運びもリズミカル。
おともの娘は、
「今日は、居眠りせずにすむかなぁ・・・。」
などと不安げだが、昼食をかなり控えめにした努力は・・・はたして。
ロビーを入ってすぐのスペースで、フリーマーケットが開催されていた。
ちょこっとだけ覘いてみよう。
雑貨やアクセサリーには、ついつい目を奪われがちだ。
2人同時に見とれた、涼しげなペンダント。
だが、値札がついていない。
気に入るとひいき目に見るからかもしれないが、ほかのどれよりも高価な気がする。
値段を聞くと、意外やいがい、かわいい彼女の口から、
「200円でどうですか。」
「えっ?!これ、いただきます!」
即買いの娘は、手にしてもなお低価格が信じられないようすだ。
幸せの上塗りで、気分が舞い上がる。
いざ、コンサートホールへ♪
・・・?・・・?・・・?
我れらが指定とおぼしき席には先客が?!
チケットとイスの背もたれの席番を再三再四みくらべる。
間違いなく私たちの席だ。
そこを陣取る1人に、事情ををつたえると、
「それは、そっち!」
けんもほろろに、通路をはさんだ反対側を指差されてしまった。
「私たちの前だから、ここで合ってますよ。」
戸惑う私を気遣って、すぐ後ろの方が助力くださった。
2人は沈黙のまま、煩わしそうに、彼女たち本来の隣席へ移動された。
やっと席を確保。
ところが、間髪を容れず、ひじやパンフレットが無遠慮に越境してくる。
保温状態のイスだけでもゾッとしているのに、ますます気が重くなる。
やがて開演・・・演奏がはじまり、奏でられる調べに爽やいだのも束の間。
1部の第2楽章が始まったころ、隣から何やら異音が・・・。
一難去ればまた一難。
次はイビキに悩まされることに。
奏音が止むと、ご自分が発する雑音に驚き目覚め、また夢の中へ・・・の繰り返し。
2部の ”悲愴” も終始その調子だから、たまったものじゃない。
そのうえ周りの視線までが気になり、気分は沈没すんぜんに。
アンコール曲も終わり、もやもやを抱えたままの幕切れ、と思いきや。
隣人のあり得ないひと言が、私をみごとに撃沈した。
「よかったねぇ。」
と振られた同伴者もモチロン絶句。
いったい何がよかったのだろうか。
そおかぁ~きっと昼寝心地がよかったんだ。
こんなにステキで高価な子守歌だもの。
ちなみに、娘の居眠り情報は報告されていない(●^o^●)V
とつぜん、ポッカリあらわれた空間に目をみはる。
これは白日夢?
どうやら、どこかの宮殿に迷いこんでしまったようだ。
とぎれぬ視線を四方八方にめぐらす。
吹き抜け大天井のまん中はステンドグラス風で、星くずをまとった天使がいまにも舞いおりてきそう。
思わずため息がもれる。
曲線でデザインされたクラシックな造りに、気分までまあるくなったころ・・・・・・。
2階のカフェにいた。
そう、ここは ロイヤル オーク ホテルのなか。
ケーキセットのケーキサンプルを、きょときょとと見比べる。
女性に大人気だと聞き、選びべたの私がそくざにくい付いたのは「フルーツバスケット」。
フルーツバスケット バナナとレモンの・・・(うろ覚え)
チョコの蝶々が羽を休めるこんもりフルーツの下には、チーズムースがたっぷり詰まっていて、クッキーのカゴもろともいただける。
とても手の込んだ芸術作品なだけに、崩すのが惜しくてためらってしまったが。。。
2品とも、素材の自己主張がそれぞれに揺るぎなく、かつ調和している。
品のよい甘さは舌となじんだあと、サラッと引いて残らない。
いくつでも食べられそう、などと珍しく思ってしまう。
私としては、ずい分と暫くぶりの感動をえた。
コーヒーのお代わりを問うスタッフの、急かさず待たせずのタイミングは最たるものだ。
その、ほどよい距離感に、安らぎはグンと嵩をます。
窓越しにイングリッシュガーデンを見下ろす席は、背もたれだけの椅子だった。
でも、気分は貴賓席。
それが、もっと掛け心地よかったならば・・・
まだまだ話し込んだことだろう。
粘土細工の雲から、絵筆づかいの雲へ。
立体的な夏空から、平面的な秋空へと移ろいはじめた。
空のお抱え芸術家はほんに多才だ。
しんがりを務めるセミたちは、ゆく夏をなごり惜しみつつ精根をつくす。
居場所をまだ決めかねてか、頼りなげな虫の音。
夏と秋のマーブリングの中を・・・。
向かった琵琶湖畔は、残暑の熱気に高湿度が加担し、しめっぽい温風が容赦なく全身にからみつく。
大津湖岸なぎさ公園打出の森に「なぎさWARMS」がある。
瀟洒な造りがステキな店だ。
テラス席も設けられていたが、この蒸し暑さゆえ利用する気は毛頭おきない。
もう少し気候がよくなれば、一等席にちがいないが。
そそくさと、店内の湖にめんした窓際席へ。
遮るものは一切なく、その見通しのよさに気分が解き放たれる。
マクロ美ランチプレート(ドリンク付)
ひよこ豆のトマト煮・もちきびとポテトのたきあわせ・厚揚げと菜っ葉の煮物・なすとトマトのみそ煮
サラダ・雑穀米ごはん・たかきびのコロッケ、おまけに昆布のつくだ煮。
ドリンクは、みかんジュースをオーダー。
有機無農薬栽培農作物を使用されているとあらば、やはりこれでしょ。
ほんのり苦味や、薬草っぽい香りやら・・・。
料られるまえの食材を思い浮かべながら、しっかりと噛みしめる。
自然食だよ~て脳からの指令で、細胞が即座に吸収しはじめた気になるからおかしなものだ。
毎食にこだわれば、体内浄化は確実だろう。
食後に、おとなり「びわ湖ホール」の屋上にあがった。
ひとっこ一人いない。
前回も貸切り状態だったので、暑さのせいだけではないと思われる。
市民にとっては見慣れた琵琶湖なのだろが、湖岸のベンチからの景色とはまったく違う。
まさに壮観だ。
寄せる波音まで異なることを、知る人はいるのだろうか。
視覚がつかみ取る波のようすから想像しうる、何倍もの音を聴覚がとらえる。
耳を疑うほどに。
トンビの群れが、優雅に大きな輪をかいているかと思えば急降下し、湖面に足だけをつけて舞い上がる動作をくりかえす。
獲物をしとめたのか、いや、そうでもなさそうな。。。
1羽が気流にのって湖空をすべりだし、やがて点になり雲のかなたに溶けこんだ。
次々と自然絵巻がとかれゆく、飽きない眺めがそこにあるから・・・
だから、また次がある。
国道からわき道に進路をとり、ちいさな橋をわたれば、じきに水田がひろがる。
その田んぼの、まん前が私の実家。
なかば頭をたれた稲穂は、「いらっしゃい」 と愛想よくゆれる。
1ヶ月前は青々とし、ツンとすまし顔で天をめざしていたのに。
とつぜん緑が弾けたかと思えば、それはイナゴの空中移動だった。
それらを見守るように、低空飛行をくりひろげるシオカラトンボの編隊。
自然がみごとに涼を演出する。
本来ならば、
「やっぱり、田舎はええよねぇ~。」
と、涼風にからだをあずけるところだが・・・。
北部に位置する舞鶴も、最高気温を更新し、熱風が容赦なくおそいかかる。
今やもう、ふるさと = 涼 の等式は成り立たなくなってきた。
暑さに負けてなんかいられない!
スタミナをつけなきゃね~~~さあ、出かけるとしよぉ!
「ロッキーA」
ブログ情報によると、”おいしいハンバーグ”で人気の店らしい。
帰省時にかならず横を通過するため店に覚えはあるものの、ハンバーグメニューが有名なことは知らなかった。
8月限定 塩ハンバーグ 照り焼きハンバーグ
和風ハンバーグ プリプリえびハンバーグ
4人4色のハンバーグをオーダー。
予想外の大きさに、思わずのけぞる面々。
とにかく巨大、デカ過ぎる!
「こんなに食べられるかなぁ。」
と言いつつも・・・ナイフとフォークに手がのびる。
切り分けるナイフから、ややしっかり目の感触が手につたわる。
では、ひとくち・・・わぁ~やわらかい。
みなが口をそろえる。
ふんわり手作りの、やさしさひろがる幸せハンバーグここにあり。
どの味つけも個性的で、どれもが 1番!!
鉄板をうめつくす付け合せが、これまた半端じゃない。
それに、サラダとライスとみそ汁。
そういえば・・・ハンバーグ定食だったかな?
マンゴーづくしのデザートも食べたいなぁ。。。とは入店時の思い。
とんでもない、夕飯すらいらないかも・・・の満腹!
「 ハンバーグなんて、いつからか食べへんし、久しぶりで美味しいわぁ~♪ 」
と、母も快食でなにより。
店員さんに聞けば、ハンバーグは150gはあり、
「初めてのかたは、だれもが驚かれますよ。」
さらりと、でも嬉しそうに返ってきた。
客のビックリ顔を楽しんでいらっしゃるのかしら。
20年の歳月を経た、艶やかな丸太のログハウス。
深呼吸したくなるような、山の上の一軒家みたいな雰囲気だ。
2度めは、またちがった驚きがあるにちがいない。
デザートも食べてみたいから、ひとことつけ加えよう。
「ライスは、半分にしてね。」
足のむくまま、気のむくまま。
そんな二人の道すがら、思いたってのフジエダハウス再来と相成った。
ちょうど昼時だったので、混雑は覚悟のうえ。
案の定満席だったが、待ち客はわずかで、ほどなく案内された。
あえて喫煙席を希望し、今回も2階へ。
その一番奥まった壁際のテーブル。
大窓からの採光が真っすぐに届かないがゆえに、ほの暗さが妙に落ち着く唯一席だ。
夏らしい、松茸とキュウリの、ポン酢でスッキリさっぱりサラダ。
ぜいたくな松茸の香りとともに、涼をかみしめる。
焼きたてパンは多種で迷うのだが、手はじめに くるみレーズン・カボチャ・ホウレン草を。
ちなみに、お代わりは レモン・チーズ・くるみと欲ばってしまった。
どれも素材の風味が生きていておいしい。
期待をうらぎらない、このボリューム!!
見た瞬間に、テンションがあがる。
グラタンにオムレツ・・・はたして・・・。
あっさりオムレツと、もったりホワイトソース。
味の濃淡がうまくつりあって、バッチグー!!
照り焼きチキンは、やんわりジューシー。
ちょっと甘めのタレは、私にはうれしい好きな味で、パンにつけてもいける。
マンゴーフラッペ&バニラアイス
きめ細かな氷粒はとても滑らかで、アイスと抱き合うように一体感のある口溶けだ。
一さじごとに胃が静まってゆく。
そして、気持ちもからだにも涼風がふきぬける。
清涼に終始し、戸外の暑さなどすっかり忘れていた。
残暑との戦いは、まだまだこれから。
ケヤキの大木は、初めて見た春色の葉から深い緑の夏衣装で、庭に濃い影を落としていた。
ショッピングセンターの果物コーナーでは、とりどりの甘い香りがほのかに漂う。
不動の特等席はマスクメロンだろう。
いっぽう、手がとどく一般席にも各種メロンが並びだした。
今でこそ、お手ごろなアムスメロンは、食卓むけとして定着した。
当初は、高価で手が出なかったものだ。
アムスがまだ珍しい頃から、毎年のように選りすぐりが田舎から送られてくる。
食べごろになるのを待つあいだが楽しみ。
日に幾度となく鼻を近づけてみる・・・そして、いい香りがしてきたらいよいよだ。
メロンの便りとともに必ず浮かぶのが、亡き祖母の顔。
祖母の顔がメロンに似ているから・・・ではない。
身内の誰とはいわないが、祖母とメロン閑談のおり。
メロンの網目模様は、どうしてできるのかにおよんだ。
皮につけた引っかきキズが模様になるので、手作業で1本1本書くのだ、と祖母に教えた。
手間ひまかけて、あの複雑な模様を・・・だから高価なのかと、これまた大真面目に信用してしまった祖母。
語り手も騙されたまま信じきっていたのだから、仕方ないとはいえ。
どうやら、我が家系の辞書に『疑う』という文字はないらしい。
お人よしもいいところだ。
皮の模様をもとに、個々のメロンを識別できる技術が開発された。
そんな新聞記事を、いつぞや目にした。
画像登録することで、産地の偽造防止や流通管理が効率化できるらしい。
日進月歩の現在に、まあ何と原始的な。。。などとは、疑いもせぬ祖母。
メロンが高価なわけを、勘違いしたまま神に召されていった。
天上の祖母は、折にふれて「メロンの網目もようはね・・・・・。」と話しているかもしれない。
それを信じるものがいるかどうかは疑問だが。
一笑にふすものばかりでも・・・おばあちゃん、めげないで~ファイト~!
今は昔の笑い話だ。
先だって亡くなった Sちゃんを含む4人で、年に1度出会っていた。
しかし、彼女が患ってからは控えていた食事会。
追悼の意をこめて、3年ぶりに3人が集った。
待ち合わせ場所に決めた「3階中央入口」。
そもそも、その呼び名が存在しない・・・??・・・から始まった。
どうしたものかと、とりあえず3階へ。
キョロキョロ、うろうろするうちに、運よく Tさんと出会えた。
もう一人の Jさんも到着し、その辺りにいるらしいが所在がつかめない。
携帯電話で目印を確認しつつ、自分の居場所を伝え合う Tさんと Jさんだが、とんと要領を得ない。
その間、私の視界にもそれらしきは認められない。
なんで~なんでよぉ~!
ここで分からないなんて、不思議の極みだ。
もう一度こうべをめぐらせた・・・いるではないか!
ものの数メートル後ろに、いたんや~~!!
電話機なしでも話せる距離にいたなんて。
「いつから、そこにいたん?」
「さっきから、ず~っと!」
それぞれに、同じ言葉が口をついて出る。
待ち合わせさえままならぬとは、何という幕開けか。
しかし、大柱のあちらとこちらで、来ぬ友を待ち続けたなんて笑い話の前例もある。
だから、またやっちゃった~~てなものだ。
いつも、大なり小なり凸凹道が用意されている観は否めない。
夏休みの日曜日ともなれば、人混みも格別。
エレベーターはずっと満員で、1日中待っても乗れそうにない。
レストラン街は長蛇の列は当たり前で、人の塊に押し潰されるんじゃないかと思うほどの人気店もある。
一番空いてそうな店を選んで、ざっと30脚くらいが並べられている待ち椅子の中間あたりに座る。
それでも数分後には、全ての椅子が埋まった。
その時に、私と隣り合わせた地元の方から、エレベーターは使うものじゃないと教わった。
混んでいる時のエスカレーター・・・急がば回れだ。
広すぎて、案内表示板を見ないと動けない。
赤字の現在地・・・それが一体どこなのかも把握できない。
全体像が皆無ゆえ、仕方ないのだろが。
「大阪へ行った」ではなく、「大阪駅を見てきた」と言えば嘘ではないのかも。
Sちゃんを偲びつつ、時間いっぱい、話の大輪を咲かせ続けた。
3年分歳はとったけど、元気で会えたことに感謝。
「また、会おうね ♪ 」の声も弾んだ。