。。。まぁるい日々。。。

なんか、ええことありそぉやなぁ~♪

せせらぎ街道♪

2012-04-28 | 日帰り観光

春のかけ声に、重いコートを脱ぎ捨て、もこもこと動き出した山並み。
若葉の濃淡が青海波を画きだし、山桜のパーツが淡く点在する。
柔らかな装いへと、衣替え真っただ中のせせらぎ街道をゆく。

道の駅「明宝」(磨墨の里公園)で休憩。
併設の、和食店で昼食にした。

裏手は公園になっていて、すぐそばを流れる吉田川まで下りることができた。
川面にかかがやく光の粒が、岩石に阻まれた水流とともに左右に散る。
まだ多くの木が、桜花をたんと残していた。
風まかせの花びらが、ふわりと舞いおり、やわらかい流れにたゆたう。

涼しげなせせらぎ、その心地よさといったらない。
まるく侵食された岩に腰掛け、ここから離れたくない症候群に見舞われる。
よくあることで。。。(苦笑)

なお、せせらぎ街道を北上する。

目当ては、國田家の芝桜。
國田さんちの裏山は、花柄パッチワークのクロスを広げたような花ざかり。
まんべんなく咲きそろい、絶好日だった。
4,5日前はだめだったらしく、なんと幸運なことか。
小さな花でも、これだけ密生すると香しい。
花間のあちこちでため息の連鎖がおきる。

桃色斜面と相対して、川よりの地のはずれにただ1本、こぼれんばかりの花をかかえる桜木があった。
手繰り寄せられるように、桃色霞の下に立つ。
芽吹く若葉をすっかり隠すほどの花の固まりが、ふわふわと空からぶら下がっている。
常は満開を持てはやされる桜だが、密やかで哀愁さえ感じてしまう。

                  

このままここに居させて症候群、再び。                                                    

許される時間は、半分以下に目減りしていたが。。。

せせらぎ街道を南下し、街をうろうろするうちに、個性豊かな構えの店舗が続く商店街に入り込んだ。
肩先をツンツンとつつかれて・・・そんな気がして、ふっと振り返りざまに偶然見つけた店。
数歩で通りすぎてしまうほど狭い間口のカフェ「にど」。

 

玄関から真っ直ぐに伸びる階段。
案内書きどおり 「ほんまに土足で上がっていいの?」と躊躇してしまう。
丹念に磨き上げられ、飴色の輝きをはなっている。
踏みしめるのが申し訳ないくらい。
そっとそっと足をのせる。

2階のドアの向こうには、階段と同じく重厚な設えの店内。
表からは、想像もつかない空間があった。

チーズは無使用、主材料が豆腐、アーモンドパウダー、レモンで 「豆腐チーズケーキ」とは、これ如何に。
ところが、食感はもろに豆腐だが、チーズっぽい風味を感じてしまうのはなんで?
私が名付け親ならば、「豆腐のチーズ風ケーキ」とでもしようか。

水ようかんの、甘味はどこへ?
舌に神経を集結しても、わずかな甘さが応えてくれるくらいなもの。
それでいて、満足度は高い。
見た目にもとても可愛くて。

食後に珍しいものを勧められて試飲。
「3年番茶」、耳慣れない響きだった。
茶葉を蒸らした後、3年間熟成したものだとか。
香りは控えめで、まろやかさがあり飲みやすい。

ニード(鳥の巣)から付けられた店名「にど」。
誰もが集える憩いの場になれば、との思いがこめられている。
2度、3度がありますようにも、後からこじつけで・・・との付け加えもあった。

聞けば、10日前にオープンしたばかりらしい。
その時だからこそ遭遇できた店。

いくつもの運命的な出合いがあり、当初の目的を上回る付加多き日となった。
これだから・・・寄り道や道草は、やめられない。


♪やった~!!♪

2012-04-24 | あゆ&ゆみ’s キッチン

私が晩ごはんを久しぶりに作った (^o^)
 ♪♪ あゆ特製の和中丼 ♪♪
豚バラ肉、椎茸、ニンジン、タマネギ、ニラ。

具材を切ることは簡単なのに何が難しいと言えば味つけ。
しょうゆ、みりん、調理酒、ごま油、だし。

以前、菜っ葉と揚げ豆腐の煮物を作った時・・・
途中の味見で ”ん?薄いかな~”と、しょうゆを足した。
食べてみたら「コレちょっと味が濃いなぁ(^^;)・・・」と母(ゆみ)共々(苦笑)
「薄いかな~ぐらいがちょうど」と母に言われた。

それを思い出してリベンジだー!!
調味料をすべて量ったわけではなく目分量でささっと(^^)
しかし失敗かどうかが気になって仕方がない。
私が美味しいと思っても食べてもらう人によって味覚が違うので心配になる。
”どうかな~ う~ん。。。たぶんコレで大丈夫かな~”
最後にとろみをつけて、出来上がり!!



さて、気になるお味は。。。???
「お・い・し・い (●^o^●)」
「えっ!ホンマに?どれどれ」
「うわぁ♪ 中華丼なのに和の味!コレ美味しいわ☆やったー!!」

『おいしい』の言葉でご機嫌になった私(笑) ←単純?(^^;)

「また作ってね!」
「うん♪ おまかせ~」
褒めてもらうと嬉しくて、また手料理で喜んでもらいたいなぁ♪
乞うご期待を☆ 


ループ クロシェ♪

2012-04-21 | 趣味&体験教室

手芸と一口にいっても、分野は多岐にわたる。
ビーズジュエリーもそのひとつ。
時とともに作品の幅は広がり、製作工程が複雑化している。
そのぶんゴージャスな作品に仕上がるので、挑む価値はあるはず。

京料理以真が主催の作品展で出合った「ループ クロシェ」。
初めて見るビーズの世界に見入ってしまった。

てぐすを用いて編む指輪は作ったことがある。
そのカッチリ感とは全く違い、とても柔らかな風合いだ。
どうやら、しなやかな糸で繋がれているらしい・・・とまでは分かった。
しかし、絡み方が凝っている。
見れば見るほどに、テクニックを知りたくて知りたくて。。。

聞くところによれば、その方は教室を開いていらっしゃるとのこと。
目の前が明るくなった。
浮き立つ気分で、教わった住所を検索すると・・・たちまち目の前が真っ暗に。
とてもじゃないが通えない場所だった。

気落ちしていたところへ、以真から舞いこんだ朗報。
ランチ付き「ループ クロシェ体験」のイベント案内だった。
このタイミングを逃してなるものかと、慌てて予約を。
4日間で定員に達したらしく、人気のほどがうかがえる。

当日は、83歳の高齢者を筆頭に女性ばかりの顔ぶれが集った。
講師は以真の客でもあり、もちろん出展されていたご本人だ。

大小のビーズを通したレース糸を、2号のレース針で編みながら形作っていく。
細かい作業に、誰もが四苦八苦。
拡大鏡を持参された方もあり、感心することしばし。

安易に選んだ色合いが、我が困難の始まり。
ビーズの色に囚われて、編み糸の色にまで気がまわらなかった。
茶系のビーズと黒いレース糸のセット・・・選択ミスにもっと早く気づいていれば。。。
黒糸の見づらいことと言ったら、この上ない。
編み目を見定めるのすら儘ならず、手探り状態が続く。

目はショボショボ、手先も覚束なくなりつつ、悪戦苦闘!
何とか完成したバッグチャーム。

   

この手で仕上げた満足感は、何物にも変えがたい。

ほっこりしたところで、お腹も満足させましょう。
すっかり腹ペコで、待ちに待ったランチタイム。

たぁ~し君の心こもったおもてなしご飯&抹茶ブリュレ。
懸命に働いた全細胞が、優しい味にじんわりと癒される。

とても和やかな雰囲気の中で、楽しく美味しいひと時を手中にした。
次なるイベントを心待ちにしよう。


誕生日~その後日に 「カフェ ド レーヴ」♪

2012-04-19 | ランチ(奈良)

春陽ふりそそぎ、汗ばむ天気となった日。

誕生祝いランチをいただく。
友が、私のために選んでくれた店「カフェ ド レーヴ」。
モーニングからディナーまで、途切れなく営業している。

白壁の堂々たる門構え。
それをくぐると、すぐ右手の蔵から母屋へ続く旧家っぽい佇まい。
店内は、和な外観とは一変してモダンな設えだ。

隣接公園の桜を、店に居ながらにして見わたせる好立地。
1週間前ならば、窓を額縁に満開の風景が楽しめたにちがいない。
がしかし、同時に人の動きも目に飛び込むことになる。
ならば、過不足のない今が落ち着くのかもしれない。

テラス席が、とても気持ちよさそうだが。。。
24度の陽気の支配下では、とてもじゃないが耐えられそうにない。
室内で、じっくりと味わうことにした。

嬉しいかな、コースには食前酒がついていた。
アルコールの有り無しが選べる。
スパークリングワイン(かな?)で、カンパ~イ♪
グッとひとくちイメージの食前酒にしては多量。

なんど祝われても、とる歳はひとつなのだから大歓迎。

リニューアルされたメニューで、まずは、前菜の1皿め、続いて2皿め。

 
パンは焼きたてが、好みで選べる食べ放題。 

とりあえずは、黒胡麻さつまいも、かぼちゃ、アールグレイをチョイス。
中盤で、チーズ、クロワッサンを追加した。
風味も味もしっかりと伝わってくる。
軟らかめで、とっても食べやすく、ついつい5個も。。。



にんじんのポタージュは、かなり濃厚。
カップが思いのほか深く、ずっしりと胃を占領する。

メインは、若鶏とハンバーグにし分けっこしたので、ふたつの味が楽しめた。
料理名は、長ったらしくて覚えていない。

アイス、クレームブリュレ(かな?)、フィナンシェ、ババロアの4種盛り。
コーヒーは、大振りのカップでたっぷり注がれていた。

ポタージュ以外は、全般に薄味で、デザートも甘さ控えめ。
バランスよく、美味しかった。
供されるタイミングもよく、マイペースで食せたのが何より。

食後に、近くの石上神宮へちょこっと立ち寄って。。。
目指すは、甘樫丘。

  

桜はどれも、枝先にわずかな花をのこしていた。
風に弾かれた花びらが1枚・・・また1枚・・・蝶になりひらひらと舞う。

さほど広くもない丘上は、いつもになく人口密度が高い。
桜が目的ではない人たちだ。
歩こう会のグループや、写生にいそしむ人、諸々。
もしかしたら・・・桜に仄かな期待をして・・・などは私たちだけのように思われた。

緑の若葉と、赤茶色のがくが残る木を眺めれば、花の姿を大空に表すことができる。

1年前、脳裏に刻んだ艶姿。
その満開のときを知っているから。


誕生日~その当日に 「かごの屋」♪

2012-04-18 | ディナー(京都)

予約の電話をいれると、満席だった。
予定の2時間前なのだから、仕方ないか~。
入店順の普通席を利用すべく、5時半に駐車場へ車を滑り込ませた。
食事時は、いつも満車っぽい印象だったが、その時点ではまだ疎ら。

「かごの屋」の店内もがらんとしていたが。。。
その後、30分ばかりの間に空席は皆無となる。

スポンサーは夫。
家族そろって、おめでと~カンパ~イ♪

 

柚子酒をロックで。
う~ん、なかなかいける。

「小町弁当」
  ・籠仕立てあれこれ
  ・選べる小焼き---鶏ときのこのステーキ オニオンソース
  ・選べる飯物---季節のちらし寿司
  ・汁物
の内容でお願いした。

となりで、おいしい美味しいと連発されると、人のが良く思えてくる。
選べる2種を、季節の小焼き と 季節のせいろご飯 にすればよかったかな。 
と、しばし後悔の念が・・・。

しかし、小焼きの味つけは、風変わりで箸がすすんだ。
サラダのドレッシングが、わさび風味でさっぱりと美味。
一方、ランチの天ぷらは熱々カラッと美味しかったが、その期待はみごとに裏切られた。
冷めた天ぷらには、かなりがっかり。
刺身は・・・和風レストランだから・・・こんなもん?

何だかんだ批評しつつも、誰もがたいらげていた。

デザートに「濃味お抹茶の小さなパフェ」まで奮発。 
アイスもわらび餅も、抹茶の風味がとても濃厚。
締めくくりには、もってこいだ。

職場では、「おめでとぉ~!」シャワーの祝福をうけた。
誕生日だというのに、べらぼうに忙しい日を終えるころ。。。
確か・・・去年も・・・、同じ状態だったことを思い出す。

職場の前に、桜の大木が1本あってたくましく枝を張っている。
白い花びらが、時に狂った風の軌跡を描く。
あとには、薄っすら桃色花小道のでき上がり。
家路は、なんと嬉や、にわか化粧のバースデーロード♪

また1つ歳を重ねて春爛漫。


誕生日~その前日に 「アージョ イイチャンチ」♪

2012-04-17 | ランチ(京都)

ところは、大手筋商店街。
表通りからはうっかり見過ごしそうな路地。
どんつきの階段を上がると、「アージョ イイチャンチ」がある。

   

地元では、人気の店らしい。
昼時ともなると、女性客でほとんど埋まる。
席数は多く、テーブルの間隔はさほど広くはないのだが、店全体に落ち着きがある。
なぜか、隣りをちっとも気にせずに寛げる。
商店街の雑踏から、完全に隔離された空間。

壁を背に、娘と向き合うテーブル席から視野に入るのは、窓に向かって2人掛けソファーが3席。
壁際席よりも、やや低いめの多人数用テーブル席が幾つか。
客同士の視線がぶつからない配置がなされている。
と、見てとったが・・・。
ゆえに、落ち着くのだと。

あまり待たずして、供されたハンバーグ定食の、湯気と香りが鼻をくすぐる。
ふんわりと軟らかめで、肉汁が閉じ込められている。
優しく静かに、お腹を満たしてくれた。

街なかの隠れ家をあとに、商店街をぶらぶら。

以前から欲しかったエコバッグ。
それを探す目的もあった。
何軒もの店を梯子したが、イメージと合致するものは、そうすんなりとは見つからない。
端から端まで往復し、これで終わりにしようと入った店。
なかば諦めつつ物色する。
そこで、やっと出合えた探し物。
完全なる一目惚れ♪
粋な柄行き、丸型で物入りがよく、使い勝手も抜群で、ピッタリと意に沿う。

その様子から気持ちをくみ取ってくれたのか、
「それ、お誕生日プレゼントにするわ。」 と娘。

 

けっきょく、ランチ&エコバッグのダブルプレゼント。
嬉しすぎて、笑顔が止まらない~。

〇〇歳の最終日は、満開の花と同じく桜色に染まった。


♪快晴お花見日和♪

2012-04-16 | あゆの日記

平日ランチへ行くことになった (*^。^*)
Yさん「どこか行きたいとこある?」
あゆ 「うん♪ 以前から一度行ってみたかった『茂庵』へ行こ~!」

4月10日、予報どおりとっても良いお天気 ☆
絶好のお花見日和!!息抜き兼ねてお出かけー♪ (^o^)/

『茂庵』近くの銀閣寺道バス停に友人と待ち合わせを。。。
私は京阪出町柳から市バスに乗ってそこまで行った。
事前にバスの時刻を調べ、スムーズに行けるはずだったのに・・・
駅構内の案内板を見て銀閣寺方面へ出て、すぐバス停を発見。
バス待ちの間に何だか不安になってきた。
隣りにおられたおばあちゃんに「ここから銀閣寺道へ行けますか?」と尋ねると、
「いやいやここからは行けないわ~、えっとねぇ、・・・」と教えてくれた。
出口は合っていたけれど路線によりバス停が違った。
咄嗟に腕時計を見るとバス到着まで1分 (>_<)汗。慌てて走って向かった。
ひぃやぁ~!!(@_@;)暑すぎるぅ・・・あ~しんどぉー (-_-;)
でも、セーフセーフ =3 
普段、市バスとは無縁だからサッパリわからないやっ!(^_^;)
教えていただいたおばあちゃんに感謝。

Yさんと無事に会え、『茂庵』へと歩いて向かう (^^)
歩きながら上着を持ってきたことに後悔・・・ (>_<)
背中から陽が当たり、カイロを貼っているかのようだった。
私の場合、さきほどバス停までダッシュした時の温もりが若干残っていたので余計に。

お喋りしながら歩いていると見落としそうな入口で石畳の階段があった。
続いて、えっ?こんな所を入っていくの?
一瞬道を間違えたかと思ったけど、『茂庵』への経路が示されているので合っている。
夏だと涼しいだろうなぁ・・・と、山の中へどんどん入って行く。
そしてやっと辿り着いた!!                                                                                 
  
    ドアを開けると。。。

右手に下駄箱があり、靴を脱いで左手の階段をあがった。

              うわぁ♪ o(^o^)o    

すごく落ち着けそうな空間 ☆ カウンター、テーブル、ソファー席 ♪
「やっぱり寛げると言えばソファーだよね~!」
とソファー席を占領 (^^)v
あ~♪ 家に居るみたい♪ 座っているだけで癒されるぅ♪ 寝れるぅ♪ あはは(^O^)

おや!?(^^;)店員がジーっと見ている(苦笑)
うん?そりゃそうか、数分間何も注文せずボーっとしていた(笑)

すみません(汗)気になったピタサンドを注文した。

 

ピタサンドの具材を4種から2種選んだ。
しかし(>_<)しっかり覚えてなかったので記載できません・・・すみません(汗)

初めてピタサンドを食べた!出てきた時は温かかったけれど冷めても美味しい!
もちっとしていて、噛めば甘味が出る感じ(^^)
食後には、柚子ホットを飲んだ♪
癒しの空間でまったりと。。。気づけば3時間も経っている。

「ポカポカ陽気なのでお花見しよう♪」
♪♪お散歩、お散歩だ~い、嬉しいな~♪♪ (●^o^●)

哲学の道へ。。。
小学校の社会見学以来かもしれない(^_^;)
桜や蛍で有名なのは雑誌で見て知っていた。
桜もすごいけど、人もすごい(苦笑)
まだ7分咲きもあったけれど、ほぼ満開!!とってもキレイだった☆

  

桜を眺めていると幸せ、何か新しいこと始めよう、挑戦してみよう、
そんな気分になる!

陽気で気持ちいい、お散歩どこまででも歩けちゃいそうだった (^O^)

帰りは、遊び疲れと人混みの気疲れとでバスの中でYさんも私も
こくん、こくん、寝てしまっていた。
仮眠どころか、いっぱい寝れた感じがしたのは私だけ!?かな~(笑)
お花見客で、夕方の道路は渋滞だった。

春を満喫した1日だった♪ (*^。^*)


甘味処「杉幸園」経由奈良めぐり♪

2012-04-11 | カフェ(奈良)

きのうは。。。
春風おだかやかな花曇で、暖かさもほどよい花見日和。
人混みの、近鉄奈良駅に下り立った。
奈良公園までの道筋も、鹿の数には及ばないまでもかなりの賑わいだ。

氷室神社の境内には、しだれ桜めあての人溜まりができていた。
100年を生きた樹幹は、まだまだ元気な証しを末端にまでみなぎらせている。
先端までぎっしりと花をつけた枝々が、鼻先でたおやかに揺れる。
満開とあって、遠目にはまるで絢爛豪華なだらりの帯。

  

  

そこから。。。
桜色の陽気に手を引かれ、春日大社への道をたどった。
春のベールを1枚まとっただけで、じんわりと汗ばむ。
ザクザクとひたすら砂利道を踏みしめる。
。。。ザクザク。。。ザクザクと。。。

そして、二の鳥居はくぐらずに、手前で上の禰宣道に進路をとる。
明日への息吹をはらんだ原生林は、芽差すときをむかえていた。
ひんやりとした空気が、心地よい。

やがて、高畑にぬけると。。。
都大路の賑わいとはまた違う、落ちついた佇まいの奈良と出あえる。

そこで偶然みつけた甘味処「杉幸園(さんこうえん)」。
小さな木戸を押して入ったものの、どうも雰囲気が暗い。
あとで分かったが、進入口は裏手だった。
建物にそって庭を縦断すると、表玄関にでた。

どの席からも庭が見わたせる、明るい造りの店内。
ルーズに腰掛けられるイスに癒される。

パフェセットの「黒胡麻きなこ」。
パリッパリのもなかの皮にソフトクリームを乗っけて、いただきま~す。
黒胡麻の風味がひろがる。
冷菓を美味と感じられる時季の到来が、無性に嬉しい。

散策疲れがほぐれたところで、帰りは当たり前に正面口から出た。

商店街を突っ切って、振り出しへ。
ぐる~とひと回り、奈良を満喫した。

今朝からの雨が、しだいに強くなってきた。
昨日とは打って変わった天候。
桜花は耐えられるかしら。


和こころ菓子 はぁ~と♪

2012-04-06 | カフェ(奈良)

店の構えと名前からは、和菓子ぽいイメージが無きにしも非ずだが。。。

押しも押されもせぬ洋菓子店だ。

暖簾をくぐると、正面のショーケースは春たけなわの賑々しさ。
色とりどりのケーキが競うように並ぶ。
その個々の大きさに、驚くことしばし。

私たちが直感で選んだのも、普段見慣れたものより数段大きい。
食後のデザートにしては、かなりのボリュームかと思えた。
ところが、ところが・・・。
なんなの~このあっさり感は!
ふんわりなのに弾力のあるスポンジと、デリケートな生クリームのコンビネーションがほど良い。

モンブランのロールに巻き込まれたのは、抹茶カステラと、黒っぽいのは・・・なんと小豆の粒餡だった。
珍しい取り合わせで、和風チック。
その餡が、これまた美味しいではないか。

聞くところによれば、自家製餡とのこと。
ケーキ屋さんだけど、和菓子も勉強中だそう。

道路をへだてた駐車場に、1本の桜木が大きく枝をひろげている。
窓越しに花見をしつつのティータイムは、贅沢至極のとき。

入店前と出店後とでは、桜の表情があきらかに違う。
わずかに白さを増しているのは、決して気のせいではない。
花面積は確かに拡がっている。

                            いずこでも、       
                            つぼみの濃き桃色が、      
                            刻々と桜色に煙りだし、      
                            香雲たなびくのはもうまぢか。


カフェ はなや♪

2012-04-05 | ランチ(奈良)

嵐のあとの強風がまだ残るなか、連日の外ランチ。
向かう先は、平城宮跡の北に位置する「カフェはなや」。
細い道をくねくねっと入ると、こんなとこにって場所にある。
前も横も現代建築の民家が軒を連ねる中にあって、はなやの家屋は年代を感じさせる。
それもそのはず、築150年の古民家だった。

ひっそり閑の裏通りにあって、そこだけ晴れやかさがポンポンはじけている。

   

川崎さんちの番犬に導かれて、広い前庭の花壇の小道をてくてくと。

   

「こんにちは。おじゃまします。」
と声を掛けてしまいそうな、人形たちに出迎えられた。

通された座敷でも、老カップルが「いらっしゃいませ。」と仲睦まじい。
クスッと笑みがもれる、いずれも味のある顔つきだ。
店主の手によるもので、それを作る教室も開かれているとか。
こたつもあったが、予約が入っているとのことで、庭に面したテーブル席に着く。



運ばれてきたのは、本日のランチ。
    ・とんかつ
    ・ポテトサラダ
    ・ぜんまい煮物
    ・つくしたまごとじ
    ・みそ汁
    ・デザート(みかん・パイナップル)

まずは、とんかつを食めば、サックリとジューシー。
豚肉が分厚くて、すごく軟らかいけど、噛み応えもしっかりの満足感が凝縮されている。
土手でつくしを摘んだのは、小学生のころだったかな。
その続きを探ってみても、どんな風に食べたかの記憶にまでたどり着けない。
でも、とても懐かしさがこみ上げてくるつくしのたまごとじ。
噛めば噛むほどに、昔の故郷の風景がひろがる。

気持ち伸びやかに遊ばせつつ、至福のメニューをいただいた。

庭にパラソルを備えたテーブル席と、小さいながらもテラス席まである。
もうしばらくすれば、素敵な花園に面変わりするらしい。
とりどりの花を眺めつつ、ゆっくりお茶をいただくのもいいかなぁ。

              奈良探索時には、また寄りたい店だ。 


洋菓子・喫茶すぎむら♪

2012-04-04 | カフェ(京都)

。。。続き。。。

串徳から、カサで避けきれぬ雨に濡れながら駅前の すぎむら へ。
以前にテイクアウトした時、喫茶コーナー併設は確認ずみ。
もちろん、ケーキが美味しいことも承知のうえだ。

ショーケースの中から、ケーキを選んでテーブル席についた。



ホワイトチョコ、いちご、チャービルに隠れて桜の塩漬けのトッピングも。
ふわふわのスポンジで、いちごがたっぷり巻き込まれている。
舌にスッと馴染む生クリームの、白地に桜色がチャームポイント。
バランスのよい味で、いちごの甘さが引き立つ。
”桜いちごロール” 春の訪れにふさわしい1品。
コーヒーをすすりながら、ゆっくりと味わった。

ぼちぼち、・・・と思いかけたとき。
突風とともに、空はにわかに掻き曇り、天上の水瓶の底が抜けたかと思う猛烈な雨。
上げかけた腰を、イスにもどす。

自転車や立て看板をなぎ倒し、道行く人に容赦なく襲いかかる嵐。
窓越しの眺めですら、脅威を感じる。

雨宿りも兼ねて、快く長居させてくださった店主に感謝。
少し雨足が弱まった頃合いで、店をでた。

家に帰りついた時には、靴の中まで浸水していた。
この悪天予報を知りつつ、出かけた無謀さ。
まぁ・・・美食にありつけたから、良しとしよう。


串徳~とくとくランチ~♪

2012-04-03 | ランチ(京都)

朝からのしとしと雨は、出かける寸前に本降りとなった。
我が家で一番大きなカサと雨靴装備で雨中へ。
かなりの降雨に、膝あたりまでしぶきを浴びつつ。。。

たどり着いた先は、「創作旬菜 串徳」。
住宅街の一角にある、知る人ぞ知る人気店。
ランチは予約不可のため、早いめに行くのがベスト。

1階はカウンター席と、掘りごたつのテーブル席と、奥に個室があるようだ。
娘と2人、2階の座敷を選んだ。
急な階段をあがると、そこはモダンな和風空間。
石庭を取り入れた粋な間仕切りで、左右が半個室の設えになっている。
その片方に通された。

ホットカーペット敷きで、足元から暖かい。
雨水で冷えた身体が、ほっこりする。

サービスランチをいただいた。

これだけの内容で、1,050円には驚きだ。

とても寛げる部屋で、気持ち穏当にて会話も食もすすむ。
心づくしの手料理ゆえ、どれもこれも胃袋が素直に受け入れていく。
最初に、「ご飯のお代わりしてくださいね」と言われた時は、これだけで十分と思っていた。
ところが、ご飯がこれまた美味しくて、2人そろって「お代わり~!」だなんて、とっても珍しいこと。
そして、2膳めもペロリと完食。

デザートのムースまで、きれいに平らげて「ごちそうさま~」 

串徳をあとにして・・・。
「お茶でもしようか。」
「うん、うん。」
意気投合し、雨にも負けずケーキ屋さんを目指す2人だった。

                                        。。。続く。。。


とれたてダイニング柳生~初ディナー♪

2012-04-01 | ディナー(京都)

ずい分と日が長くなった。
4時30分だというのに、眩しい日差しに目をほそめる。

向かうは、とれたてダイニング柳生。
どんぐり街道を走りぬけ、ピッタリ予約時間に到着した。
夜の時間帯は初度。
料理は、おまかせコースに決まっていた。
すでに前菜が用意されたリザーブ席。

 

菜の花のおひたし、竹の子の木の芽あえ、いかなごのくぎ煮。
春の走りものがそろった。

つづく刺身のまぐろ、かんぱち、たこ、新鮮なことは言うまでもない。

 

れんこんのホタテはさみ揚げは、サクッ!シャキッ!ふわっ!の3拍子。
衣が究極のサックサク食感。
噛めば音をたててさっと崩れゆく、なんとも比喩しがたい軽さだ。
この衣には、そうそう出会えるものではない。

茶碗蒸しのあん掛けに、もみじおろしとネギが添えられた南禅寺蒸しはとても具だくさん。
含めば、するっととろけるきめ細かさ、滑らかさだ。

 

竹の子ごはん、赤だし、香の物。
初めていただくデザートは、かぼちゃのプリンりんごソースがけ。
りんごソースの甘酸っぱさが爽やかで、後口すっきり。

ランチ1回毎にスタンプ1個。
スタンプが10個たまると、夜の「十兵衛コース」(おまかせコース)が無料。
こんな嬉しいサービスがある。
スタンプ満杯のカードを、しっかと握りしめての来店だった。

料理だけを食して全くの無料というのは、何だか心苦しい。
メニューのノンアルコールビールに気づいたのは、しばらく経ってから。
即、オーダーの一声。
どこかむず痒い気持ちと、飲めない物足りなさが、チョッピリだが解消された。

                 やっと冬に追いつき、それを振り払った春が、
                 軽やかに独走しはじめた。
                 そんなポカポカ陽気の夕刻。
                 美味しいディナーに、ノンアルコールで酔った春日のひと時。