。。。まぁるい日々。。。

なんか、ええことありそぉやなぁ~♪

藤原宮跡コスモスを愛でる♪

2019-10-14 | 奈良を行く

舞花から、幸腹を抱え藤原宮跡へ向かった。

無料駐車場から横切った藤原宮跡とその向こうのコスモスばたけは、遊歩道で仕切られていた。
ずっと前に訪れた時よりも、コスモス面積がずいぶんと広がっている。

見晴るかすコスモスばたけ。
程よい背丈につけた花々が遠くまで重なり合い、多種が互いを引き立て、美しくそこにある。

可憐さと優美さがただよう。

コスモスのただ中で、乙女心が目覚める。
チョッピリはにかみ加減の微笑で写真に納まったり・・・。

 気持ちまでしおらしくなってゆく。

秋空と山並みに抱かれ、時折のそよ風に逆らうことなく素直に身をゆだねる花たち。
とてもしなやかに。

どこを切り取っても素敵な絵になる景色。
300万本もの間を楽しみつつゆっくりと歩いた。

観賞後の遊歩道を戻ろうとして、舞花で背中合わせた御夫人グループとすれ違った。
同じスケジュールだったのね。
3万平方メートルの中の偶然に驚いたのは、私たちだけではなかった。

10月6日の昼下がりのこと。

 

 

 

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再びのホテイアオイ~本薬師寺跡♪

2019-09-03 | 奈良を行く

先月末のこと。。。

訪れるのは二度目。

前回は、情報を得てから日が経ち過ぎていたため見頃をのがしていた。
今回は、それを避けるべく朝刊の記事を見て素早い行動にでた。
暫く雨続きの予報だったが、まだ曇り空のうちに行ってしまおう!!
午前中は持ち堪えてくれるだろう、と自己願望予報を抱きつつ。。。

なんと涼やかなこと。
休耕田を埋め尽くすホテイアオイにうっとりする。

陽射しが届かないぶん、しっとり感が増し艶っぽい。

じっと見つめると見つめ返してくるような。。。

名残りのハスがひっそりと開いていた。

用水路の側面や葉に産みつけられたピンク色の卵は、外来種ジャンボタニシの卵だと通りすがりの方から教わった。
強烈な色に違和感を覚える卵が、ホテイアオイのみならず稲にも産みつけられている。
日本のタニシとは全く似つかない物体が軟らかい稲を食べるため、米作りに影響があるらしい。
そんな嫌われものを利用して除草を試みる農家もあることを知った。
共存するための知恵は素晴らしい。

 

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コスモスの路~安倍文殊院♪

2015-10-10 | 奈良を行く

安倍文殊院を訪れた。
拝観受付が2か所あり、それぞれのチケットを買うよりも共通券の方が割安だ。
両方を拝観する場合だけれど。
大きく看板表示されているから、見ればわかる。
それを「ケーキセットがお得ですよ」みたいなテンションで言われると、ちょっと違うんじゃないのって思ってしまう。

本堂のみの拝観券を購入すると、お抹茶付きだった。
それなら700円も高くはないのかな。

履き物を脱いで上がるや否や、すぐの座敷でお茶が出され、その速さに驚く。

ほっとしたのも束の間、説明をするからと隣の本堂へ急き立てられた。
仏像の話もそこそこに、魔除け厄除けの話に力がこもる。
様々な奉納料で成り立っている寺だから、営業のチャンスは逃さないって仕組みのようだ。

こちらは無料のコスモス迷路。
迷路の中に4つの花言葉が隠されていて、そのスタンプを探す。
それほど広いって訳でもなく、難なく抜けられそうな気がした。

コスモスを愛でながら、花言葉スタンプをひとつ押しふたつ押し・・・うろうろ。
38種類もが植わっているのだから、どうしたって花が気になる。
同じ路を幾度も通ったような。

花言葉は完成したが、出口はどこかしら。
入り口に戻ってしまい、あれぇ。
まっ、いいか。

 

 

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馬見丘陵公園~ヒマワリ♪

2015-08-16 | 奈良を行く

先週のこと。

ぼちぼち終わり掛けらしいが、ひと目見たくて訪れた。
黄色で埋め尽くされた写真に惹かれての馬見丘陵公園。

確かに、すっかりうな垂れた群れもあったが。。。

まだまだ元気いっぱいのヒマワリたちに出合えた。
ヒマワリは、馬見丘陵公園が位置する広陵町の町の花らしい。

周囲との調和をとるためか、低い丈でまとめられている。

後ろ姿もいいでしょ。

ヒマワリって、みんな太陽に向かっているものだと思っていた。
ところが、花の向きは場所によって様々だ。

勢揃いで、何を見つめているのかしら。
ヒマワリの背中に、しおらしさが漂う。

春とはまた違う景色を楽しんだ、残暑厳しき日に。

 


  ==5月の馬見丘陵公園==


 

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喜光寺の蓮♪

2015-06-26 | 奈良を行く

行基菩薩によって創建された喜光寺。
前を通る阪奈道路上から、何度となく目にしている。
だが、南大門のみの印象しかない。
それだって、晴れやかさから新教宗教のたぐいかと勝手な想像をしていたくらいだ。
奥にこのような本堂があろうとは。

東大寺造営にあたり、参考にされた本堂は「試みの大仏殿」として知られているそうだ。
私はその時に知ったのだが。

蓮を愛でたくて、探し当てた喜光寺。
約100種類、200鉢ほどが境内に整列していた。

 

八重咲きもあるんだね。
シンプルかつ厳かのイメージが覆された。

どちらも大きく開き、今日がピークかもしれない。

全体に花托が目立っていた。
中には、蓮実を作りかけているものも見受けられた。

日陰をついつい探してしまう日和。
蓮って朝、早朝の花だ、とその場で気付くなんて。
蕾や、閉じかけの花がたくさんなのは当然だ。

うっかり~だからって、早朝になんて無理なことだけれど。

ふと、思い出したのは・・・。
早朝の思いがけぬ風景だった。

 

 

 

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花の郷 滝谷~しばざくら♪

2015-04-27 | 奈良を行く

陽射し元気な、この前の土曜日。

入園料を支払うタイミングで、まだ五分咲きだと聞いた。
じゃぁ、もう暫くしてから出直そう、なんて訳にはいかない。
『花の郷 滝谷』のシバザクラを愛でるために、一時間半ほども車を走らせて来たんだもの。

広い園内の、一番奥まで行くように案内される。
歩き出して分かったこと。
近鉄最寄り駅でもらったパンフレットに魅せられてのことだったが。。。
一面シバザクラの写真は、明らかに合成。
実際には、シバザクラが占める割合はわずかだった。

それでも、カメラで切り取ってみると。。。

それなりの風景になるものだ。

全体的には、八分咲きくらいかと思われた。

木陰では、いかにも涼し気なシャガに目をうばわれる。

五月に入ると、てっせん、つるバラなど色とりどりの共演が楽しめるはず。

ゴールデンウイークともなれば、人混みは必至だろう。
人疎らにて、マイペースで園内散策できたことは幸いだった。

 

==國田家の芝桜==

 

 

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若草山焼き~奈良県庁舎屋上から♪

2015-01-25 | 奈良を行く

1月も半ば、朗報が届いた。



奈良県庁舎屋上からの若草山焼き鑑賞が叶うのだ。

昨年、奈良散策のおりに得た情報に基づき、鑑賞希望の募集に往復はがきを3枚出した。
応募数3,757通のうち、その1枚が当選するとは運がいい。
そんな経緯もあり、初めての鑑賞と相成った。

奈良公園界隈を軽く散策し、県庁入口に到着したのが入場15分前。
既に待ち列が出来上がっていた。

若草山焼きスケジュールは、午後6時15分花火打ち上げ、6時30分一斉点火との案内をもらって屋上へ。
直通運転のエレベーターを利用する。
広い屋上に定員250名では勿体ないくらいの人口密度だ。
真正面のベンチを確保したはいいけれど、前に人が立ちだすと若草山が全く見えなくなった。
なので立ったり座ったり。

花火を見るには特等席だった。
にも拘らず、古いデジカメに加え技術も伴わないゆえの写真は、ガッカリの結果。

冴えた冬の夜空に美しく弾け、闇に儚く滲みゆく花火。



炎が若草山を駆け上ると、山の形が浮かび上り火の海と化す。
静かなる古都の神秘。

 

 

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奈良県庁 と 旧大乗院庭園~紅葉狩り その二の後編♪

2014-11-24 | 奈良を行く

==奈良県庁屋上からの続き==

 

奈良公園をぶらぶらするつもりで、県庁をあとにした。
歩き出してすぐに、ひらめきが。
そうだ、旧大乗院庭園いこぉ。

奈良ホテルの南に隣接する美しい庭園で、足を運ぶのは3度目のこと。
名勝大乗院庭園文化館に入ると、団体客なども含めかなりの人で騒めいていた。
ちょっと裏切られた気分。
と言うのも、以前の人影まばらな静けさを期待していたから。

庭に散らばっていた多勢が連なって文化館に戻ってくる様子を、中から暫く眺めていた。
入れ代わりに庭への戸口に向かう。
あら、前は無料だったのに、入園料をとるようになったらしい。
見覚えある男性スタッフの曰く、その時は発掘調査後の整備中だったでしょう。
そう言われれば、庭園の一角がシートで覆われていたのを思い出した。
それが終わり、有料になってから観光客も急増したそうだ。
100円を払って庭園に出た。

庭の半分ほどは池が占め、その東大池の端の三ツ島付近はカモ密度が高い。
カモの数は増加の一途をたどると、それもスタッフから聞いた。
写真に納まった群れは、ほんの一部。
高級リゾート池だしね、人気があるのかも。

東大池から分かれて、北池、西小池、南池がある。
小島を結ぶ石橋を渡りながら、ゆっくりと歩く。

中島に架かる太鼓橋は、老朽化が進み立ち入ることはできないが、遠くからぼんやりと視野に置く。

紅葉、緑葉、黄葉、信号機みたいだね。
優しい色合いの饗宴。
心は和ぎて、朱の架け橋を渡りゆく。

 

 

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奈良県庁 と 旧大乗院庭園~紅葉狩り その二の前編♪

2014-11-21 | 奈良を行く

奈良県庁屋上が一般開放されているのを知って久しい。
上がってみたさはあるものの、平日だけかしらとの勝手な思いや、多少の入り辛さ、時間の余裕がなかったりで機を逸していた。

今回は、そこを行き先と定めた。
正面玄関から中へ。
そのすぐ先に、屋上まで上がれるエレベーターがある。

屋上に出ると、たくさんの人で驚いた。
18個のベンチが設置され、憩える場となっている。
読書に会話、ティータイム、お弁当をつついているのは修学旅行生のようだ。
また、思いのままの自由空間からは、360度の大パノラマが展開する。
その上の展望室まで階段を上がると、外の回廊を巡ることができ、より一層の展望が待ち受けていた。

南側の眺望。
はるか大和三山が見えるはずだが、確認できなかった。

東側の眺望。
大仏殿と若草山が、くっきりと。
紅葉は始まったばかりかな。
ここからだと若草山の全貌が手に取るように分かり、先だっての歩いたコースを目で辿ってみる。

屋上の室内には、飲料の販売機があり80円で喫茶できる。
コーヒー片手に寛いでいると、スタッフが挨拶をしパンフレットの整理を始めた。

若草山焼きの写真記事が、毎年のように新聞に載る。
その写真をどこから撮っているのか疑問だった。
しかし、ここに来て、もしや・・・。

これはチャンス到来とばかり、彼女に声をかけた。

建造物の高さを規制する条例ができる以前に建てられた県庁は、奈良市内で最も高い建物だそう。
山焼きの写真は、ズバリそこから撮っていた。
その当日は、奈良市民に限らず選ばれた者だけが屋上に上がれる。
えっ、それはどないしたら。。。
往復はがきで応募して、抽選に当たらねばならない。
あの写真の光景を見たい~絶対に応募するからね。

とても丁寧な受け答えに好印象を持つ。
何枚も出して外れる人もいれば、たった1枚で幸運を手にした人もいますから。
是非とも、県庁のホームページを見るように言われた。
12月に入ったら要チェックだ。


==大乗院庭園編に続く==

 

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室生寺 と ところてん♪

2014-08-26 | 奈良を行く

室生山上公園芸術の森から、北緯34度32分の「太陽の道」の延長上にある室生寺へ進路をとった。
直線距離にすれば1kmほどにも満たない。

室生寺の横を流れる川の対岸には民家が建ち並び、そのうちの何軒かは食事処の看板をあげている。
駐車場を決めかねていると、ある女性に橋のたもとの無料駐車場をすすめられた。
そこは彼女が営む甘味処の駐車スペースだった。
よければ、あとで店に立ち寄ってくれればいいの一言。
オープンのテーブル席に貼り出されたメニューを即座に確認したが、どれも好ましく手頃価格だ。
押し付けるでもなく、寛大な店主の善意に甘えることにした。

寺への橋を渡る。

その日は、入山料が半額になるという受付の言葉に耳を疑った。
聞くところによると、東日本大震災からの復興を祈願し、仙台市博物館に室生寺の仏たちが数多く出陳中とのことだった。
似たような状況に出くわしたこともあるが、この対応は初めてに思う。
これも仏の道なのかしら。

不在の仏像は写真パネルが代役を果たしていた。

本堂をすぎ五重塔までくると、数組のグループが更なる上の奥の院から楽しそうに下ってきた。
自らの頑張りを誰かに伝えたいオーラを感じる。
現に数人は、700段(実のところは400段足らずらしい)の石段を上れば素晴らしいものが見られるから行くべきだと興奮気味に話す。
それを聞かずとも上を目指すつもりでいたが。

京都伏見の豊国廊(豊臣秀吉の墓)の500段以上の石段が、脳裏に浮かんだ。
今のように歩き慣れていない頃だったからか、随分としんどい思いをして上った。
途中で何度も小休止をした記憶が。。。

段数差の性もあろうが、ここでは身体への負担をほとんど感じなかった。
数年前からの、散歩に毛が生えたような積み重ねとはいえ、足腰も多少は鍛えられている証拠だろう。

境内を一巡りし、店(名前を知らずじまいだったことに後で気づいた)へ戻った。
そうめん、かき氷、ところてん、タイ焼き、ビールと品数は少ないが夏メニューとしては十分だ。
ところてんの気分~。
私は糖蜜でいただいた。



川風が吹き抜ける特等席で、ひんやり喉越しを嬉しむ。

ツクツクボウシが晩夏を奏でている。
景色に秋が重なり始めた、そんなある日の午後のこと。



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奈良文化会館~お弁当♪

2014-04-29 | 奈良を行く

私の誘いには誰もなびかなかった。
家でくすぶっているのが勿体ない陽気なのに。
行くと決めたからには、何が何でも実行あるのみ。
たまには、気楽なひとり歩きもいいだろう。
行き先は・・・やっぱ・・・気分は奈良。

奈良市内を歩くのは、今年の初詣いらいのこと。
その時は息子夫婦も一緒で、嫁ちゃんに夕飯までご馳走になり、和気藹々の時をすごした。

話し相手がいないと、独り言が多くなるのは私だけかしら。
ついついシカにまで話しかけてしまう。

すごい人出と、シカ密度の高さに目を瞠る。
ペンギンファンだけど、シカも動きが愛らしくて見飽きない。
夏毛に生え変わる時で、一様に毛並みはボサボサだが。



鹿せんべいを与える観光客が多いこの時期は、シカもゆったりと構えている。
慌ただしくせっつく冬季とはまるで様子がちがう。
鹿せんべいを大量に入れたナイロン袋を持つ人まで見かけた。

初めて鹿せんべいを買ったとき、主材料は米ぬかでつなぎに小麦粉を使っていると教わった。
人間でも食せると聞き、シカの気持ちがわかるかなぁ~と、ほんの一欠けら試食したところ、食べられなくもないが味気なかった。
まぁ、不衛生だし、シカを理解する気も失せて以後2度目はないけれど。

昼時ともなると、奈良公園界隈の食事処はどこも客であふれかえっている。
有名な釜飯やなどは長蛇の列ができていた。
最後尾の人はどれほど待たされることか。
奈良まで来て釜飯を食す意味が見いだせない私は、その横を素通りする。

また軒並み高価ゆえ、ここは一つ観光ルートから外れることにした。
当てない散策を続け、奈良県文化会館の横手に差し掛かると、弁当販売の張り紙が。
建物と弁当が繋がらないままに、指定された2階の部屋へ上がれば、弁当販売だけではなく食べる席も用意され、既に何組もが食事中だった。

聞けば、館内レストラン閉店後、休憩・食事場所になったらしい。
さっきまでの雑踏が嘘のように静かだ。
そのうえ明るく、面した庭の緑が優しい。

奈良がふんだんに盛り込まれた内容は。。。
柿の葉寿司、黒米の細巻き寿司、茶飯(左下)、大和鶏から揚げ、奈良漬け、などなどを色取りよく詰め合わせた美味な仕上がり。
ソファー席でゆるりといただき、とっても得した気分に浸る。

知る人ぞ知る、この4月にオープンしたばかりのスペース。
観光目的の県外者とは縁遠い会館で、前日の同時刻(12:20)には5種のメニュー全てが完売だったと明かされ、ここへ導かれた偶然を喜ばずにはいられなかった。 

細巻きの酢飯は、白米9割に対し黒米1割で薄紫に染まり美しい。
大豆が炊き込まれた茶飯は、茶がゆを供したいが叶わぬゆえの策だと、気さくな販売スタッフに伺った。

テイクアウトして、新緑の中で味わうのもいいね。 

 

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大和郡山市♪

2014-03-02 | 奈良を行く

近鉄郡山駅ホームに片足を着いた瞬間から懐かしみを覚える。
駅舎はそのまま年月を重ねているかに見えたし、立ち寄ったカバン屋さんも階段を上がった喫茶店もいまなおそこに位置していた。
細部はともかくとして、目前の風景が10年前の記憶の骨格と重なった。

母娘で欲ばりツアーの日程は、郡山城→→ランチ→→市内散策→→→→大和西大寺→→コーヒーブレイク→→「なる」で乾杯ディナー→→→→我家へ。

どこで入手したか思い出せないのだが、我家に眠る郡山市内の散策マップを3枚も見つけた。
その全部を片手にスタートだ。

先に某銀行にちょこっと寄った。
自動ドアが開いた瞬間に、キャッシュコーナーを備えたエントランスホールの広さに唖然とする。
また、店内の待合席はホテルのロビーみたいにゆったりとソファーが置かれ、地元の銀行とは大違いだ。
その話題を引きずったまま郡山城址へ。

開花が遅れているのか、しっかり閉じた蕾が多くみられた。
雲のフィルターを抜けぬけた日差しが、ぷっくりとした小さな花びらを艶やかにコーティングする。
満開もいいけれど、赤く笑い、白く澄み、薄桃にはにかむ、初々しさが溢れ出る今が好き。

梅花を愛でながら、天守台へ向かった。
もうすぐ石垣ってあたりまでくると、シート付きの高いフェンスが巡っている。
工事中のようだが・・・。
間近で立ちはだかったのは、なんと無情の看板だった。

なぜ、この看板を入口にも立てないのだろう。
事情を知らずに訪れる人は多いはずだ。
現に引返す女性にも出くわした。
以前の様子を知る私は、残念だが仕方ないと諦めもつく。
しかし、初回で不意打ちをくらった娘はガックリと肩を落とした。
ところが、立入禁止が解けてからのお楽しみ~と立ち直りは速い。

ランチをはさんで、郡山市内を散策することにした。
「塩町」「魚町」「茶町」「雑穀町」「豆腐町」「紺屋町」「材木町」「車町」「大工町」「鍛冶町」など城下町ならではの町名が残っている。
どこを歩いても、知らぬ街並みはおもしろい。
通りの気になる店を右から左、また右へと蛇行しながらのぞいてゆく。

ふいに、珍しい風景に出くわした。
今じゃめっきり少なくなった公衆電話ボックスだが、この形の物ってまだ残っていたんだ。
近づくに連れて、ボックスの形はさておき、その内部の異様さに気づき始める二人。
御役御免の電話ボックスは、金魚ボックスとして第二の人生を歩んでいた。
ガラスの雛人形も飾られている。
金魚で有名な街とはいえ、これには度肝を抜かれた。

発案者の遊び心が、見る者の心も遊ばせてくれる。

私の故郷とは城下町つながりの大和郡山市。
気持ちが和がれる街。
娘もここが好きになったようで、楽しかったを連発していた。
また二人で来ようね。

違う道筋で新たな出合いが待っているよ、きっと。

 

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ホテイアオイに揺れる心~本薬師寺跡♪

2013-09-21 | 奈良を行く

ある日の新聞紙上で、ホテイアオイが満開だと報じていた。
薄紫一面の写真に見惚れることしばし。
10月上旬までは楽しめそうとある。
所は、本薬師寺跡周辺。

奈良方面へ向かった折に、そこまで足を延ばした。

1.4ヘクタールといっても、どれくらいの広さかなんて想像すらできずにいた。
目の当たりにすると、驚くばかりの広さだ。
寺跡に隣接する休耕田一帯が、ホテイアオイの群生地となっている。

記事を読んだのは8月のこと。
ピークを過ぎ、花数はぐんと減少していた。
とは言え、まだ見ごたえは十分。 

遠目には、美しくもあり、はかなげにも映る。

冠かざりのような花弁が特徴。
陽光にきらめき、可憐で乙女チックな姿を披露する。
この色と重なるのは、遠き日のあわき初恋。
「揺れる心」「恋の悲しみ」「恋の愉しみ」の花言葉にもうなづける。

緩まぬ暑さの昨今。
淡紫がめっぽう涼やかな昼下がり。 

 

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矢田山遊びの森で心ほどけて♪

2013-03-09 | 奈良を行く

レイノー症と分かってから。。。
寒さつづきのうえ、気分も晴れぬ数週間をすごした。

日常的なケガや病気は別として、大病が発覚した場合は心穏やかではいられない。
その病が未知のものであれば、不安は一入だ。
知らないことへの恐怖心が、どんどん脹らむ。
トゲトゲの心は扉を閉ざしてしまい、ひろがる暗がりの中で心身ともにがんじがらめになる。

ほんの少し先を見つめればいいだけなのに、その余裕さえ失くしてしまう。
自然の中に開け放てばいいと分かっていても、それができない。
歯がゆく、情けなく、もどかしく、気弱な心は、負に傾いた坂を転がるばかり。

二度目の診察時に三つばかり質問すると、ドクターのうんざりって態度が見えみえ。
説明には一時間以上を要するから、パソコンで調べるように言われた。
それも、落ち込みに拍車をかけた。

ここは病院でしょ?!あなたがドクターでしょ?!なんで患者に押し付けるのよ!!
パソコンが使えない人はどうするのさ!!
と言った。
・・・ら、スカッとするだろうなぁ。

調べたところで、とことん知るなど素人にはしょせん無理。
敵を知ることは重要だが、中途半端はいけない。
心配の種が余計に増すばかり。
なまじっかな知識など持たないほうがいい。


思い切って出かけよう~久しぶりの奈良歩き。
陽気に包まれ、絶好のハイキング日和。
矢田山遊びの森にも、光が満ち溢れていた。

なだらかな丘陵にすっくと立つ杉や竹の間から陽光がふりそそぐ。
ほどよく明るい元気な森がひろがる。
頂上付近でさえも、寒さは感じない。

心に大きくのしかかっていた暗雲が消えてゆく。
自然界のほんの一点でしかない私の悩みなど、あって無いものに思えてくる。

・・・さあ、前を向いて
・・・すべてを受け入れ
・・・何ものとも仲よく生きるすべを見つけなさい

森が木々が、そう諭してくれた。
自然の力には脱帽だ。

苦境に直面した時、いつも出合う道しるべ。
普段はついつい忘れがち。。。

 


正暦寺~弘仁寺♪

2012-11-29 | 奈良を行く

まったく眼中になかった寺。
近くへ行ったついでに、軽い気持ちで向かったのだが。

本通りに派手な看板を掲げているわけでもない。
しかし、道筋の要所ごとに立てられた誘導看板。
停車中の観光バスや臨時運行バスを見て、有名処であることを認識した。

せせらぎと紅葉の相乗が風情を増幅させ、とても好ましい。
紅深き正暦寺。

平日とはいえ、結構な人出。
先頃の連休は、さぞかし人混みだったろう。

ひと山が丸ごと色濃くペイントされ、活気に満ちている。
心まで染めあげられ、陽気づく。
まだまだ見頃は続きそうな趣だ。

そこから少し離れて、細い山道を分け入ると弘仁寺がある。

紅、黄、緑のグラデーション。
ちりめんの反物で被ったような庭がひろがる。
古刹に散り積もった葉っぱ達の共演が、それはそれは見事だ。

人影も疎らで、静かな境内。
自然の鼓動が、しっくりと語りかけてくる。

                 素秋も末         
                 動と静の紅葉狩り
                  重畳至極の時をゆく