雨に泣いた「道安の郷コース」を歩いたのは、つい先週のこと。
今回は、そのすぐ西側に位置する「七曲り道コース」に挑んだ。
12時ちょうどに氷室神社の駐車場をあとにし、反時計回りに歩を刻む。
初夏の陽気、いや、そんな優しさなど持ち合わせない真夏同様の眩暈がおきそうな日。
氷の神様を祀った氷室神社の境内は、杉木立に守られ実に静か。
古代の冷蔵庫、「氷室」発祥地らしい。
冷凍庫の扉を開け放ったみたいに、冷ややかな風が吹き抜ける。
さすがに氷の神さまだぁ~なんちゃってね。
山里の民家や田んぼ沿いの道はアスファルト舗装で、街なかならば好んで歩こうって気にはならない。
ところが、日差しを快く思えるくらいの冷風が吹き付ける。
車も通らなければ、人の往来もない。
住人は皆無かと疑がわしいくらい物音ひとつしない。
私たちの姿を発見しようものなら、この暑いさなかに呆れたものだと笑われるのがおちだろう。
日光と風が縦横織りなす爽快気象に感動しうるのは、よそ者だけかもね。
下之坊は、2本の婆羅門杉(推定樹齢800年、幹回り6.8m)が山門の代役みたいにそびえ立つ。
ご本尊十一面観音に願い事をして、再びこの婆羅門杉に手を合わせ願い事をするとかなえられる。
その言い伝えに従って、ひとつ願いを。
こういうのは欲張っちゃダメなのよね。
道筋には多くの石仏が見られる。
中でも「受取り地蔵」は、野にある石仏では最古のものだ。
優しい地蔵石仏の横手から、険しい峠道「七曲り峠」が始まる。
その名の通り曲りくねった難所道から、エアコン顔負けの極冷風が駆け登ってきた。
どこで製造されるのか、やむことなく無尽蔵で、立ち尽くせば寒さに耐えられなくなるかも。
凸凹の細いつづら折れ急坂を、村人が薪や炭を荷車に積んで売りに行ったり、行商人が往来したとは驚く。
手ぶらで歩くのさえ大変なのになぁ。
上りでなく、下りで良かったと切実に思った。
峠を過ぎると、変哲もない山道が続くはずだったが。。。
人ひとり通れるほどの道が見て取れるが、はびこった雑草は、ここしばらく踏まれた形跡がない。
笹や竹が行くてを邪魔したり、七曲り峠とはまた違った歩き難さがある。
事前に検索しても、ほとんど情報が得られないコースだった。
市のホームページでも、このコースに関してだけは記されていないし。
やっぱり、このマイナーなコースを選ぶのはよほどの物好きってことか。
木立の有無が明暗をわける。
名阪国道に沿うアスファルト道は、さすがに暑い。
アームカバーでは防御しきれずに、部分的にだが日焼けしていた。
路面からの照り返しがいよいよ勢いを増し、もう限界。
高峰サービスエリアまであと少し、頑張らなきゃ。
下道から階段をあがり、駐車場の囲いに設けられた扉を開けると。。。
休憩中の人々の視線を痛いほどあびる。
そんな所からなんで・・・?・・・歩き・・・?・・・ありえねー!
そこまで否定的に見なくてもいいじゃない。
エアコンの効いた屋内で食べたラムネソフトクリームに救われた。
体内にこもった熱気が鎮静される。
全長9kmの終点まであと一息の辺りで、稲の緑に映える赤とんぼの群れに出くわした。
その中に、全身真っ赤なとんぼが若干いた。
遠くからこっそりとシャッターをきる。
猛暑日なれど、
のどけき里に、気持ち平らか。
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