「震え」。

握った手と重ねた唇　感じてよ微細な震え　寒いんじゃない　　（富田林薫）

「シモタン」26。

手を合わせ口を重ねて確かめて胸を合わせて腰を重ねて　　（富田林薫）

「朝」。

上天気　ココアフレークをバリバリバいつもの２倍音たてる朝　　（富田林薫）

「犬」。

気持ちいい朝の散歩は　コロホロと泣く犬がいなければもっといい　　（富田林薫）

「熱く」。

アフリカの彼女躍動　僕の心西ナイル熱の如く熱く　　（富田林薫）

「今日」。

迷い猫の目がクリクリと転がって深い森の中消えた今日です　　（富田林薫）

「輝き」。

手をかけて輝きが増すと思うなら100万年でも磨いてればいい　　（富田林薫）

「イメージ」。

隅々に溢れた魅力の真髄？彼女の世界観？　そんなもん　　（富田林薫）

「彼」。

傾いた地面をカラコロカラと下り続けるような彼でした　　（富田林薫）

「障害」。

お互いが求めているんだ邪魔する奴はパンダに咬まれて死んじまえ　　（富田林薫）

「場所」。

楽園だと思っていたが灼熱の砂漠だったようだ　ああのどが渇く　　（富田林薫）

「シモタン」25。

感覚は研ぎ澄まされてクピクピイと囁くのを内に感じて　　（富田林薫）

「姿」。

君の悩む姿も愛おしくわざと無理難題を吹っかけてみる　　（富田林薫）

「シモタン」24。

まだ見えぬ未来の我が子に届くよう深く沈めて遠く飛ばせよ　　（富田林薫）

「シモタン」23。

さあ今夜！鉄の鎧を取っぱらえ！二人の中の獣が騒ぐ　　（富田林薫）