AccessとLinux

中小企業での販売管理プログラムの作成についての所感

VMware ESXi4.0のインストール その4

2009年11月04日 17時09分06秒 | Weblog
無償ライセンスで運用できる仮想マシンの数は4台まででした。これでまた、悩むことになりました。

仮想マシンはVMware Server 1.0 の仮想マシンからconvertしてきましたが、最初の一台はデータを壊してはいけないので、テスト的な仮想マシンをコンバートしました。5台目をコンバートして起動しようとすると、「ライセンスがないので起動できない!」と言ってきます。1台目を削除して、再度、5台目を起動しようとしても同じようにメッセージが出て起動できません。

どうも一度ライセンス内で起動した仮想マシンは削除しても、別の仮想マシンにライセンスを認めるようにはなっていないようです。調べてみると、vCenter Serverを使用すれば仮想マシンの削除、追加に応じて残りのライセンス数を変化させることができるようなのですが、vCenter ServerはWindows Server 2003が必要なようで、とても稼働させる環境はありません。

仕方なく、コンバートする仮想マシンをハッキリ決めた上で、ESXi4.0を再インストールすることにしました。

取りあえず、vSphere Clientでコンバートして作成済みの仮想マシンを泣く泣くディスクから削除しました。(削除しなくても残しておいて、後からイベントリに追加することもできるのかもしれませんが、再再インストールなんてことになるともっと面倒なので、「ディスクから削除」しました。)
最初、USBメモリからブートしてESXiを再インストールしてみましたが、設定していた固定IPアドレスが残ったままで、ESXiは上書きされていません。次にCD-ROMからインストールしました。今度はIPアドレスが0.0.0.0になっています。これで、最初にインストールした設定はライセンス情報も含めて全て削除されたハズです。
(結局、oem.tgzを修正していないオリジナルのCDからインストールすることになってしまったので、やはりIntel製のNICを購入しておいてよかった。もし、realtekのままなら、CDからのインストールはできませんでした。)

固定IPを設定、キーボードを変更して、また、一からVMware Server 1.0上の仮想マシンをコンバートしていきます。
ライセンスキーを入力しておかなければ、何台でもイベントリに追加することができるのでしょうが、さすがに本番使用のサーバーなので、60日後に停止してしまうと困ります。仮想マシンをコンバートする前にESXiのライセンスキーは入力しました。
(追記:無償ライセンス入力前は6台の仮想マシンを追加できるようです。)

今度は、必要な仮想マシン4台しかコンバートしていないので、問題なく4台とも起動することができました。
結局、VMware ESXi 4.0で4台、VMware Server 1.0で5台の運用形態になってしまいました。

ESXi4.0上の仮想マシンは確かに速いです。4台しかないので、本当に速い。シンクライアント端末は従来と同じ3万円のミントウェーブMNT-ACC cute-30Uのままですが、4万円以下の低スペックパソコンより速いかもしれません。まあ、多少、画面描画が不自然ですが、ハッキリVMware Server上の仮想マシンより速いです。

しかし、結果から言うと、今回、8コアの

# インテル(R) Core i7 プロセッサー 920(2.66GHz) /4.8GT/sQTI/キャッシュ8M

を使用したのですが、4台の仮想マシンに1個づつCPUを割り当てても半分しか使わないことになってしまいます。
(追記:仮想マシンのCPU設定で"Number of virtual processors:"というのを勘違いしていて、その仮想に割り当てるプロセッサー番号だと思っていました。なので、最初は各仮想マシンに異なる番号を設定していました。実際はプロセッサー数なので、全て「2」に設定し直しました。2個×4台=8です。まあ、もっと大きい数字を指定してもよいのかもしれませんが、「1」でも仮想マシンの速度は十分満足できるものなので、「2」で十分だと思いました。)

ハードディスクは

# 80GB SSD (MLC) X25-M Mainstream
# 1TB 7200rpm Serial-ATA II

の2台構成で、ESXiをSSDに、仮想マシン4台を1TB HDDにインストールしました。ESXiでは32MBしかハードディスクを使用しませんが、せっかくあるのだから分けてインストールしました。アドレス変換等の内部処理が多少でも速くなればよいかと。

4台しか仮想マシンを使用できないのなら、4コアでもよかったかもしれませんし、ハードディスクにしても1台目は32MB、2台目は30GB×4台=120GBしか使用していません。1TBのハードディスクの12%しか使用していません。

次回導入時にはもっと低スペックマシンで検討したいと思います。

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<追記>
VMware Server からコンバートしてきたESXi上の仮想マシンを起動した時、最初、「新しいハードウェアが見つかりました!」と言ってきますが、vSphere ClientからVMware Toolsを更新インストールして再起動すれば言ってこなくなります。
VMware Toolsのインストールについては
http://tipspc.blogspot.com/2009/06/vmware-esxi-4-4linux.html
コンソール画面から「イベントリ」「仮想マシン」「ゲスト」「VMware Toolsのインストール/アップグレード」とたどります。
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