インターネットがつながらなくなったので、とりあえずルーターを交換して原因の特定をしました。
以下、その時のルーター設定の覚え書き。
予め、保存しておいたYAMAHA RTX1000用のconfigファイルを交換用のルーターに保存する手順は以下の通り。
(RTX1000用のconfigファイルをRTX1100で使用しても問題ない。)
(1)事前準備
1.configファイル、シリアルケーブル、LANケーブルを用意する。
2.configファイルのログインパスワードと管理パスワード(administratorパスワード)を確認する。
3.シリアルケーブルとLANケーブル(LAN1に)をルーターに接続する。
シリアルケーブルからはTELNET接続、LANケーブルからはXPのコマンドプロンプトで操作する。
(2)一度、設定済みのルーターは工場出荷状態に戻す。(参照 RTX1100のコマンドリファレンスP.24~35)
(一度設定したルーターにconfigファイルを上書き保存してもうまくいかなかない。購入して一度も設定したことがないルーターについてはこの作業は不要。)
工場出荷状態ではログインパスワード、管理パスワードともに設定されていない。
また、IPアドレスは
ip lan1 address 192.168.100.1/24
1.シリアルケーブル経由でTELNET接続(コンソール接続)する。
画面が何ら表示されない時はルーターの電源を入り切りしてみる。コンソールの文字セットは送受信ともシフトJIS。
2.ログインパスワードを入力してログイン。
3.administratorになる。
4.初期化
5.TFTPによるアクセス許可をするクラアント(IPアドレス)の指定
6.保存
>Password: ログインパスワード
# administrator
Password: 管理者パスワード
# cold start このコマンドで初期化
# tftp host 192.168.100.3 (「3」の部分はなんでも良いが、次にこのIPアドレスのパソコンからLAN接続する。)
# show config (ルーターのIPアドレスとtftp host が192.168.100.3になっているか確認する。『ヤマハルータでつくるインターネットVPN』P.128にはコマンド # show tftp コマンドと書いてあるが、RTX1100ではサポートされていない。)
# save (保存、これをしないと不揮発性メモリーに記録されない。)
# quit
> quit
(3)configファイルをルーターに保存する。(参照『ヤマハルータでつくるインターネットVPN』P.126~130)
今度はLAN接続でXPのコマンドプロンプトから操作する。TFTPコマンドが使用できるかコマンドプロンプトで確認する。
c:\> tftp
TFTPが使えるようなら、コマンドオプションが表示される。使えない場合はWindowsXPのCDを使ってアクセサリから追加インストールする(多分)。ヤマハからも提供されている。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/utility/index.html
1.LAN接続するパソコンのIPアドレスを192.168.1.100.3に変更する。
2.c:\temp ファイルにルーターに保存したいconfigファイル(config.txt)をコピーする。
3.config.txtの最終行に「save」が付いているか確認する。行頭にの「#」をはずす。これで処理の最後に保存したconfig.txtが不揮発性メモリーに保存される。
(既に使用実績のあるconfigファイルなら、一発で保存して問題ない。初めて使用する時はいきなり「save」しない方が良い。)
4.コマンドプロンプトのカレントディレクトリをc:\tempに移動する。
5.c:\temp> tftp 192.168.100.1 put config.txt config/
(「config/」の後ろは管理パスワードを入れるのだが、工場出荷初期状態ではパスワードの設定がないので、空白のままにする。パスワードの設定がない場合でも「config/」がないと、失敗する。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまで書いて、『ヤマハルータでつくるインターネットVPN』P.130にconfigファイルを上書き時に工場出荷状態に戻す方法に気がついた。
この方法なら既に設定済みのルータを再設定する場合で、予めIPアドレスとtftp host IPアドレス、管理パスワードがわかっていれば、「cold start」処理する必要はない。シリアル接続しなくても良く、LAN接続だけで処理できる。「(2)一度、設定済みのルーターは工場出荷状態に戻す。」の操作は不要。
既に設定済みのルータを再設定場合は、大抵、以前のconfigファイルを紙で保存しているので、それを参照すればわかる。
config.txtの
#
# LAN configuration
#
ip lan1 address 192.168.1.254/24
と
#
# TFTP configuration
#
tftp host 192.168.1.3
を確認して、LAN接続するパソコンのIPアドレスを同じネットワーク内の192.168.1.3に変更しておく。
保存処理だけで工場出荷初期状態+configファイル設定するためにはconfig.txtの最初の「clear configuration」の行頭の「#」を消しておけばよい。
# If you want to clear ALL configuration to default,
# remove `#' of next line.
clear configuration
config.txtの最後の「save」が有効になっているかも確認しておくこと。
# If you want to save configuration to Nonvolatile memory,
# remove `#' of next line.
save
この場合は管理パスワードが設定されているのでtftpコマンドのオプションは
c:\temp> tftp 192.168.1.254 put config.txt config/管理パスワード