AccessとLinux

中小企業での販売管理プログラムの作成についての所感

BYOM

2012年04月28日 17時39分20秒 | Weblog
最近、ネットでBYOM(Bring Your Own Device 私物デバイス活用)という言葉を良く見かけるようになった。

今まで、セキュリティーを維持するために個人所有の機器を会社に持ち込むのを禁止する風潮だったが、急にどうしたわけか風向きが変わってきた。

Winnyが問題になっていた時期には、個人が会社のデータを持ち帰って自宅のPCで作業し、その状態でWinnyを使うことで情報が漏洩したような報道もあった。また、会社のノートパソコンを持ち帰って仕事をするのはともかく、そのパソコンでWinnyを使って情報漏洩したという事故もあった。個人的には「部長が会社でWinny使っているから、ブラウザが遅くってしょうがないんだよなー」ということを言っている社員の話を聞いたことがある。

そんなWinny問題があった後に、私物デバイスを社用で使うというのは、シンクライアントを始めとするセキュリティー管理はいったいなんだったんだろう。単なる商業的なパフォーマンスだったのか、とも思う。
だが、個人的にはBYOMという用語が使われるようになって、「やっぱりどこも同じか。」という印象が強かった。

というのはこれまで、携帯料金は通話が主だったので、社用と個人使用の切り分けが可能だった。料金に問題がある携帯については利用明細を取り寄せてチェックが可能だった。だが、パケット料金についてはこういった切り分けができなかったので、会社から支給している携帯についてはメールの使用に限られていた。実際、メールだけならパケット料金はしれている。せいぜい多くても200円程度のもので、パケット固定料金サービスに入る必要もなかった。スマートフォンを会社から支給し、固定料金サービス契約をして、「これは社用利用のみにかぎる!」と言ったところで、個人使用はチェックできなかった。

逆に個人でスマートフォンを契約して、明らかに社用で使用しているなら、あっさり固定料金で元がとれるだけのパケット量に達している。実際、上限付きの比例料金契約をしていてもFAXを4ページも送るとあっさり、上限に達してしまう。TeamViewerを使用しても4回も画面が切り替われば、やはり上限に達してしまうだろう。

個人で契約したスマートフォンを実際に社用で使用しているかどうかはチョット判然としないところがあるが、会社からFAXを送る場合は確実だし、仕事の様子を見ていると社外から販売管理プログラムを使用しているかどうかはなんとなくわかる。そう判断できれば、パケット手当を支給できる。しかも、この金額は毎月一定の固定料金そのものなので支給しやすい。毎月、どれだけパケット量を使用したかチェックする必要もない。

パケット手当の支給を始めた時はBYOMという言葉が出始める前だったので、こういったやり方が適正なものなのかよくわからなかった。ただ、「社用で使用しているのに個人負担はかわいそうだろう~」という程度の認識で支給を始めた。

なので、BYOMという言葉が出始めて、「やっぱり、他社でも同じか、チョット安心・・・」という印象だった。
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TeamViewer仕様?

2012年04月28日 15時14分35秒 | Weblog
8人いる営業の内4人がTeamViewerを使い始めた。もちろん個人の携帯から。

もう1年以上になるだろうか、パソコンに詳しい営業マン一人が個人持ちのiPhoneでTeamViewerを使い始めた。その後、個人携帯をスマートフォンに機種変更する人はなんとなくTeamViewerをインストールしている様子。試用版は無料ということもありインストールに何の障害もないのだろう。

最初こそセキュリティーを心配したが、今は特に心配していない。とりあえず、社外から会社のパソコンに接続して販売管理プログラムを使用している。社外から使用するわけだから、使うフォームは限られている。

  受注明細の確認
  販売実績、販売単価を調べる
  仕入単価を調べる

といったことぐらいか。
担当している得意先によっては見積依頼をホームページに掲載する形で行っているところもあり、その際、証明書を要求されるので、スマートフォンからホームページを見に行くのではなく、証明書がインストールされている会社のパソコン経由でTeamViewerを使用して見積依頼を調べて人もいる。

営業8人の内、2人は65歳以上なので、スマートフォンをバリバリに使って仕事をするということはまあ、ないだろう。結局50歳以下の営業マンについてみると、5人中4人がTeamViewerを使用していることになり、TeamViewerを使う方が大勢ということになってしまった。

こうなるとさすがに、TeamViewerを使い易くするために販売管理プログラムのインターフェースを再検討しなければならないか、と考え直した。実際、自分のiPhoneにTeamViewerをインストールして販売管理プログラムを使用してみた。
これは、使いにくい!!!

元々、販売管理プログラムはキーボードだけでも操作できるよう、マウスを使わなくても良いように、という指針で作ったので、コマンドボタンもファンクションキーから使えるようにしている。コマンドボタンが増えても、あくまでキーボード主体で(Shiftキー)+(ファンクションキー)で操作できるようにしている。
なので、スマートフォンでTeamViewerを使う場合のようにキーボードではなく、むしろマウスだけで操作したい、ということになると、途端に使い勝手が悪くなる。

TeamViewerで通常、まあ使える操作は

マウスポインターの位置の変更
マウス左クリックによる選択(シングルタップ)
マウス右クリックのメニュー表示から選択(TeamViewerの下側メニューバーに右クリック機能呼出しアイコンがある)
マウスダブルクリック(ダブルタップ)

くらいで、ドラッグは操作としてはサポートされているが、私はどうも操作に慣れることができそうにない。
(50歳越えてます。)
ドラッグができないとなると、パソコンでマウスだけで操作する以上に制約がキツイことになる。元々、スマートフォン自体の画面も小さいし、上記の操作だけで、販売管理プログラムを気持ちよく使うとなるとそれなりに工夫したフォーム作りが必要になりそうだ。

TeamViewerを操作しながら、下記のような機能をフォームに追加した。

1.PCの画面全体がスマートフォンに表示されるわけではないので、操作するテキストボックス、コマンドボタンが画面内に治まるように追加配置した。
2.ダブルタップで「決定」したり、CD選択画面が表示できるようにした。
3.日付指定用のテキストボックスではダブルクリックでカレンダーコントロールを表示、設定できるようにした。
4.メッセージボックスは通常画面中央に表示されるが、カーソル位置で表示が出るようにした。画面中央に表示されると、スマートフォンの画面からはずれてしまって、フリーズしてしまったのかと勘違いしてしまう。カーソル位置に表示すれば、まず、画面からはずれることはないだろう。
5.スクロールバーのドラッグによるレコード移動が難しいので、レコード移動用のコマンドボタンセットを別途用意した。Access既製の「移動ボタン」は小さすぎて操作が難しい。また、画面最下部に表示されているので、マウスポインタの移動距離が長すぎる。

とりあえず、気がついたところから機能追加修正しています。
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e-Tax?eLtax?

2012年04月28日 12時10分43秒 | Weblog
平成24年3月決算が終わりました。販売管理プログラムについていうと、今期は特に大きな機能を付加することもなかったのでバグ出しもなく、決算資料の作成は2日間で終わりました。
売掛残高一覧、買掛残高一覧、棚卸表、各持株会の前渡金経緯、リース払い一覧、保険料支払一覧といった作表はボタン押すだけ、とった状況なので、多少、仕訳付加データのミスがあり、付加データを修正をしましたが、1日目で終了しました。
2日目は貸倒引当金を計算するための両建先明細表(売り買い共にある得意先仕入先の、債権債務を一覧にした表)の作成と未払費用の計算です。
両建先明細表はザラッとした表は自動で出すにしても、未収金、未払金、預り保証金だとかは個別に数字を拾ってくるしかないので、どうしても手作業が残ってしまいます。まっ、仕方ないです。
未払費用は給与の残り10日分(弊社は給与が20日締めなので、3月21日から31日までの給与を未払費用として計上します。4月25日支払給与の1/3。)を計上したり、平成23年度の確定労働保険料を計算して過払いか、未払いか確認します。どちらも給与がらみです。

今年度を思い返して印象に残っているのは、残念なe-TaxとeLtaxのことです。
毎年、年末に税務署による年末調整説明会でe-TaxとeLtaxの使用を呼びかけられます。
「今年はどれだけ便利な機能が追加されているのか! 今年は利用できそうか?」と思って調べてみて、がっかりしました。

まず、e-Taxですが、源泉徴収票を提出するのに、外部データのアップロード機能がありません。e-Taxの画面上で手入力してアップーロードするしか方法がないのです。
今、給与計算を全く手計算で行っている事業所は少ないと思います。弊社も以前はExcelで計算していましたし、現在はAccessで計算しています。源泉徴収票の印刷も各アプリケーションから印刷しているのところが多いのではないかと思います。
市販の給与計算ソフトを購入すれば、アップロードできるようなのですが、弊社のような20人未満の事業所で高価な市販給与計算ソフトを使うほどのことはありません。費用対効果を考えると、毎月使う給与計算については納得できる金額かもしれませんが、年に1度しかない厚生年金保険料、健康保険料の標準報酬月額計算や労働保険料算定基礎計算だとかを行うのに法外なオプション金額を取られるのは納得できません。
結局、AccessなりExcelで工夫して給与計算を行っている事業所がe-Taxを利用しようとすると、一度印刷した源泉徴収票を見ながらe-Tax画面に手入力していくことになります。利用者にとって全くメリットがありません。
なぜ、アップロードする源泉徴収票のデータ形式をオープンにして、外部データを取り込めるような機能を付けないのでしょうか? ヘンテコなデータをアップロードされるのが困るということなのでしょうか? インターネットバンキングにしても路線便業者のホームページにしても外部データのアップロード機能があります。この機能がなければ、使用する意味は半減してしまいます。この機能がないe-Taxは使う気になりません。

eLtaxがまた不思議なシステムで、何を考えているんだろうと思います。
毎月、納税するために小切手を切って銀行に行きます。できれば銀行に行かないで済ませたい。所得税はe-Taxで納税できますが、現在のところ市民税はeLtaxで納税できる市役所はありません。弊社の場合、所得税と市民税が3ケ所あります。国と3ケ所の市役所が電子納税できるようにならなければ、銀行行きをやめることができません。どうせ銀行に行かなければならないのなら、銀行から1ケ所納税するのも4ケ所納税するのも同じことです。結局、e-Taxでは電子納税できてもその他の市民税が電子納税できないばかりにe-Taxを利用しない、利用できないということになっています。
eLtaxのシステムがどのように構成されているのはよく知りませんが、同じシステムを各地方公共団体が共有して使用しているのだと思います。eLtaxという言葉を聞き始めて、もう3年は経つのではないかと思いますが、未だに広島市に至っても電子納税できないのは行政の怠慢ではないでしょうか。また、各地方公共団体のeLtaxへの取り組みの鈍さがe-Taxの普及の足を引っ張っているように思います。

納税しなければならない全ての地方公共団体でeLtaxで電子納税できるようになれば、e-Taxを使って納税します。それは毎月の作業なので、一度取得したe-Taxの利用者識別番号を忘れることもないし、年末調整時にもe-Taxを使用する敷居が低くなります。機能不足は解消してもらわなければなりませんが。

eLtaxの現状ではいくら税務署がe-Taxの使用を呼びかけても一向に利用者が増える見込みはないと思います。全く利用者にメリットがないのですから。
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DEGEN DE1121が壊れてしまった

2012年04月28日 10時44分01秒 | Weblog
2009年12月に購入したDEGEN DE1121がどうも壊れてしまったようだ。昨年(2011年)年末頃から60分間予約しているのに10分しか録音できていなかったりで、調子が悪かった。フォーマッティングが壊れてしまったのかと思い、フォーマットし直したがやはり直らない。
2011年6月にはACアダプターが壊れて、それから半年で本体が壊れてしまった。2009年12月から2年しか経っていない。ちょっと壊れるのは早すぎると思う。

録音してパソコンに取り込み、iPhoneで聞くだけなので、本体はほとんど移動することもないし、MP3プレイヤーだけ単独で取り外して使用するということもなかった。外的な衝撃はほとんどなかったにもかかわらず、2年の寿命というのはやはり中国製ということか。
ただ、ACアダプターを自作しているので、それが悪かったのかもしれない。純正ACアダプターを使用していれば壊れることはなかったのかも。

結局、仕方ないので今度は日本製でMP3録音できるラジオを捜してみた。

ソニー ポータブルラジオレコーダーICZ-R50
http://www.sony.jp/ic-recorder/products/ICZ-R50/

パナソニック ICレコーダー RR-RS250-K(ブラック)
http://panasonic.jp/icrec/rs250/index.html

パナソニック ICレコーダー RR-RS150-K/-W(-Kはブラック、-Wはホワイト)
http://panasonic.jp/icrec/rs150/index.html

2009年に捜した時より随分、充実しているし、値段も手頃。以前は4万円以上したような記憶があります。
今日(2012/4/28)現在の価格.comでの最安値を調べてみると

ソニー ポータブルラジオレコーダーICZ-R50
11,871円

パナソニック ICレコーダー RR-RS250-K(ブラック)
19,255円

パナソニック ICレコーダー RR-RS150-K(ブラック)
17,000円

パナソニック ICレコーダー RR-RS150-W(ホワイト)
17,285円

ソニーICZ-R50がパナソニック製よりかなり安い。
パナソニック製のRR-RS250-KとRR-RS150-K/-Wは旧三洋電機で製造されていたもので、企業統合後、パナソニックが継続製造しているものです。-K(ブラック)より-W(ホワイト)の方が少し高い。

ソニー製とパナソニック製は外観も違うし、多少機能も違う。タイマー予約可能な数はどちらも20件。
私はモノーラルの放送しか録音しないので、音質にはさほどこだわらないのですが、DEGEN DE1121を使用していてどうしてもほしい機能がありました。自動時計合わせ機能です。この機能がないばかりに録音予約を前後1分づつ長めに設定していましたが、聞き苦しいことこの上ない。1分早く録音を開始しても3ケ月も経つともう途中から録音しています。ソニーICZ-R50にはこの自動時計合わせの機能がない。パナソニック製はどちらもこの機能があります。購入してからわかったのですが、時報に合わせて内部時計を調整しています。時計合わせをする時報はAM、FM、時間を選択設定できます。

また、パナソニックRR-RS250-KとRR-RS150-K/-Wは私が比較した範囲では、機能は全く変わらない。違うのはRS250の方がコンパクトに作ってあり、持ち運びに便利ということくらいですか。パナソニック製はラジオではなく、ラジオ付きICレコーダーという位置付けなので、携帯性が重要なポイントになっているのでしょう。約2,000円の価格差は携帯性の差ということになります。

自分は据え置き録音機能付きラジオとして使用するので、携帯性は必要ありません。パナソニックRR-RS150-Kを購入しました。
購入して2週間ほどですが、時間正確にMP3録音できています。ラジオ録音時はMP3でサンプリング周波数は64kbps、128kbpsの2種類だけです。モノーラル録音をイヤホンで聞くには十分です。ちなみにDEGEN DE1121では32kbpsでした。

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