- (つづき)
さらに進めて行きましょう。
どうでしょう、
相談者の背景などがかなり見えてきましたか?
まだ見えない?
そうでしょうね、今の問題となる原因が見えないのでは、
掴みようがないでしょう。
1番掛けでは、八白土星が艮宮に座して九紫火星掛かりとなって、「大なることを企てて失敗し、身分下がりたる人なり。気に落ち着きなく、家族仲円満ならず、心の寂しい人である。」
こういう内容となっていますが、具体的にはどういうことなのか、よく分からないという方もおられると思います。
それを時刻盤から探し出すのです。

宮と星の掛かり具合を見るのが、
この四段掛けのコツですから、
それを今一度全部分析するのです。
例えば、
巽宮には四緑木星が掛かっているわけですから、
この暗示を調べるのです。
これは現在の問題の背景となる一因ですから、
それを見つけるのがポイントなんですね。
巽宮に四緑木星が掛かると、
「うわさ、評判など、次から次へと広がる象あり。」
「出奔の意あり」
「突発的な災難に遭う恐れ」
ざっとこういうような暗示が、
可能性として浮上してくるのです、
次に、震宮に三碧木星が掛かると、
「競争者に注意せよ」
「実際より大きな評判を立てられること有り」
「驚くようなことが起きる」
以上のような暗示が出るのです。
そうなると、
付き合っている相手の男性に、
ライバルの存在が感じられるわけです。
その競争相手が、あらぬ噂を立てて、
この相談者の評判を落としている雰囲気です。
巽宮に四緑木星は、生霊の難を示しているからです。
こういうことがあるから、
この方は相談に来たわけですよ。
何もなければ、
相談なんかには来ないのですから。
こういうことが過去に背景としてあるのですね。
そう考えると、
納得するでしょう?
(つづく)