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六枚目のコイン

つぶやき、趣味,占星術,

例題(二十三)病気のこと

2024年06月04日 09時01分27秒 | 運命学+占星術
久しぶりです。
他のことに興味が移ってしまった上に、
ブログの状態が今一で、
なかなか新ネタの機会ができない。

そこで、
今日はある本から例題を抜粋してみました。
本は古い『九星淘宮術秘密奥傳書』(陽新堂主人)。

これは四段掛けの専門書というか
淘宮術の秘伝書です。
この中の一例を出して、
側面からの密教占星術をおさらいしてみたい。
そう考えます。



上の挿入画は、例題の盤です。
下から時刻盤、日盤、月盤、年盤と載っております。
相談内容は、
二黒土星の子供が今、病気に罹っているというのです。

その鑑定を載せているのです。
この例題を一緒にやってみようということです。
どうでしょうか?

一番掛け、二黒土星が艮宮に座して三碧木星掛かり、(大凶)。
二番掛け、 〃が兌宮に座して四緑木星掛かり、(大凶)。
三番掛け、 〃が中宮に座して九紫火星掛かり、(大吉)。
四番掛け、 〃が兌宮に座して一白水星掛かり、(大凶)。

こういう結果になっております。
で、どういう相談をしているのか?
だいたいが、この手の本は、結果を出して終わっておりますね。

ですから、
占断をして、その占断の結果、どうアドバイスすればいいのか、
そういうことは一切書いていないわけです。
この本が書かれた当時の占い者は、
そういうものだったのかも知れません。

ですから、
開祖の出された密教占星術の中身は、
相当に高度でアクティブなものであることがよく理解できますね。

で、どういう占断内容なのでしょうか?
まずは、四つの盤を見ていただきましょう。
そして、
予想または結果を占ってください。

見られましたか?
では、解説に入ります。
「これは腹に塊があります。今起こった病気ではありません。」
熱が高くあります。
変じて肺病になりますから、十分注意してください。」

そういう占断の答えです。
鑑定者「ときに、この家では普請をしたでしょう?」
客「しました。」
鑑定者「一時は少し良くなりますが、
しかしこれは肺と一変しますからご用心ご用心。」

で、一時は良くなってブラブラしていたそうですが、
終に肺病となって、亡くなられたそうです。
で、二黒土星が兌宮に入って一白水星が掛かると、
「仏事あり!」と出ますが、
これがその死亡の事だと解釈できます。

そして、中宮に座して九紫火星が掛かるのは、病は一時快方に向かうが、油断できない。多くは死病である!とあるように、結果が全くその通りであったというところにも、まさにピタリと当たっているわけです。
だから
昔の鑑定例は率直ですね。(云々)


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占断(その十五)病気は治るか? つづき

2024年03月15日 17時04分34秒 | 運命学+占星術
こういう相談を受けました。
ある男性が来て、妻が倒れて長く経つと。
とても病状が重いので、心配だと言われるわけです。

そこで見てみました。
さあ、どうでしょうか?
盤は下の図を使ってください。


さて、
いつものように年盤から見てみましょう。
本命星=八白土星は坎宮に入っており、
病気、色難、経済的困難等を表す宮ですから、
なかば当然と見ていいでしょう。
あぁ、病気なんだなと納得ですよね。

そこで、
次に各論というべき四段掛けに入っていきましょう。

一番掛け、乾宮に座して一白水星掛かり。(大凶)。
これは「水天需」の卦ですから、
隠忍自重とか待機とかの意味を表す卦です。

時を待つ、“鋭気を養って時機を待て!”という意味です。
また、乾は頭部を表しますから、
一白水星が入ると、曖昧、睡眠、意識不明。
先祖の部屋と読むなら人なら堕胎児、
零落した人=廃屋などで供養を受けていない霊かなにかの暗示が出てきます。
また、行方不明者。
つまり、 
病気の原因となるものが感じられるのではないかと思います。

次に、
艮宮に座して六白金星掛かり、(大吉)。
天山遯の卦で、生命の休止状態、“再起の機会を待て!”
こういう意味になるわけです。

次に、
三番掛け、坎宮に座して一白水星掛かり、(大凶)。
坎宮に座する人の心配事は、
その本命星が坤宮あるいは兌宮に回ったときに解決する。
但し、
ふだんの心がけの良い人は吉、悪い人は凶となって解決するのである。
そのいずれであるかは四番掛けを見よ。

なかなか気の許せない状態がつづいているようです。
ヤキモキするような掛けの暗示です。 

では、
最後の四番掛けは、どうなっているでしょうか?

巽宮に座して六白金星掛かり、(大吉)。

大吉!と出ました。
病気は軽く見て手当を怠り重くする、と出ました。

これは、術後のリハビリまたは養生法にポイントがあるわけですね。
最後の四番掛けで、
手当を怠り重くするとあるのが、その答えになると思います。

もちろん、
変死者の成仏供養が必要なことは言うまでもありません。

どうでしょうか? 
事後談ですが、全くその通りでしたということでした。

いかがでしたか、
今回の例題は、またいつものものとは少し趣きが違っていたでしょう?
私自身としても、なかなか良い味わいある占断だったのではないかと思います。 
今回は、この辺で。



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結婚の相談(その十四)

2024年03月12日 19時49分46秒 | 運命学+占星術
今回は、
結婚についての相談です。

22歳の女性、本命星は九紫火星。
これで上図の盤を使って占断してみましょう。
同じような展開が来ておりますから、
同じ占断になるかもしれませんね。

では、
例のごとく、年盤の運勢から観ていきましょう。
九紫火星は坎宮に入っております。
ですから、
悩みごとの多い年になっておりまして、
相談に来られたのも頷けるというわけでしょう。

で、一番掛けからだいたいの運気を見ていきましょう。
一番掛け、
乾宮に座して三碧木星掛かり、(大吉)。
二番掛け、
震宮に座して二黒土星掛かり、(大吉)。
三番掛け、
坎宮に座して七赤金星掛かり、(大凶)。
四番掛け、
震宮に座して六白金星掛かり、(大凶)。

ざっとこういうことになっております。
だいたいの雰囲気は、これでわかりますよね。
これをどうやって、アドバイスして、
開運に導いてあげるか?

こういうことです。
まず、
この問題は結婚の相談ということですが、
時刻盤は過去の問題を見ますから、
その盤の坎宮に四緑木星が入っているということは、
まさに、
結婚問題・縁談、交渉事などの悩みと見れるわけです。

「運気下り坂であるのに、積極的に進めて抜き差しならぬことになる象あり」
「勢力ある人から無理難題をいい掛けられる」
「口論・闘争あり、短気癇癪を起して失敗する。」
「諸事無理をせず、成り行きに任せて良い結果を得る」
「競争者に注意、相談事・依頼事は他の妨害あり」
「近親に廃屋か潰れ屋あり」

こういうことが、過去の状況から読み取れるわけです。
過去において、結婚問題を相談したが、
時期ではないと思ったのか、
いったん引っ込めて収めていたわけでしょう。

二番掛け、
震宮に座して二黒土星掛かると、
「いったん廃止したことを、再び企てることになる。この場合、直ちに進めて吉」
「交渉事・依頼事は、何度も足を運んで成就する。」
「色情の怨恨あり」

こういうことになっておりますね。
ここに来て、
俄然、再度結婚のことを交渉したいという意欲がでてきているわけです。

三番掛け、
「八方ふさがりの状態を表わしております。他人より無理難題を言いかけられて困難する。」
同じような状況が、ここでも再現されておりますね。
これは何か運命的な、因縁的なトラブルを感じますね。
結婚に際してのトラブル。

四番掛け、
「口論・闘争あり。短気癇癪を起して失敗する。諸事、無理をせず、成り行きに任せてよい結果を得る。」
無理をして強引に自分の我がままを押し通していくと、
失敗しますよと。
住所しばしば動きて失敗すると、いうんですから、
やはり動かない方がいいということでしょう。

来年は巽宮に入ってくるわけですから、
来年はチャンスだということでしょう。
良い縁であれば物事が動くでしょうし、悪い縁であればそのままスルーということになるのでしょうか。


これは運命的な要素がありそうですから、
やはり、仏様のご加護を頼むのが賢明でしょうね。
家族の者としても、
この縁談の相手は、あまり良くなさそうだと鼻が動くのでしょう。
あまり結婚に同意しないようですね。
解脱供養を出してみましょう、
女の怨恨が解消されることで、
この結婚は来年大きく動くのではないでしょうか。

今回はこの辺で。
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転職の相談(その十二)開祖の解説は?(Ⅱ)

2024年03月06日 11時07分31秒 | 運命学+占星術

さて、
次に進みましょう。
二番掛け、「中宮に座して六白金星が掛かる」
のは、これは三碧木星の木が金に会って尅されている。
金属の中に木を入れてガサガサ揺すったら、どうなるかというと、
木の方が傷だらけになる。

でここで判断しなければならないことは、
一番掛けの乾宮ね、六白金星ですよね、金の宮に三碧木星の自分が入っているわけですよ。
で木尅金でもう血だらけになっているわけです。
だから、今の自分の環境を表しているわけです。

そうすると、
金の部屋に入れられてガサガサ揺すられているような状態だから、
この人は環境が良くない。

だから、
転職を思い立ったというわけですね。
しかし、ここでね、
一白水星で水生木だから、見込みありとこう見るわけです。

まんざら悪いことばかりじゃない。
まあ、悲喜こもごもに至るというような、
そういうような状態だなあと。

しかし、大吉だからそんなに押し詰まっていない。
けれども、二番掛けに至って中宮に入る。
金に会うわけですよ。

だから、こういうことも考えられる。
もし会社員だったらば、ここで退職を勧告されているという、
肩叩きに会っているなというようなことも考えられる。

中宮に入るということはそういうことなんです。
中宮に入るということは、木尅土ですから、
ここに居るのも良くない。

だから,
この人の現在の環境はどう言っても良くない。
だから、この場合は先に水があって、
ちょっと息をついた状態だから、
まあ味方をしている人もいるなと。

で、会社へ行って、あんた良い状態じゃないけれども、
まあ人間関係で、贔屓にしてくれている人もいるんだなあと。

次の判断。
しかしながら、居心地は良くない。
二番掛けでは、中宮に入って六白金星掛かり、
大凶で、「わがまま強情にて自ら運気を悪くしている」
というような判断が出てきてますけども、
「諸事、意のごとく進まず、煩悶多し。」
「住所・業務の変更も思うだけで実行できず。」

ピタリでしょう。
転職を考えているわけですけども、
煩悶多いわけですね。
業務の変更だから転職でしょうね、
転職も思うだけで、なかなか思うように運ばないんだと。

だから、
転職が思うように運ばないのは何故だろうかと。
邪魔しているものがあるんだと。
それは金尅木と、自分が木であるとね。
相手から自分が尅されているんだから、
誰か邪魔している人がいるな。
その邪魔をしている人は誰なんだろうかと、
何が邪魔をしているんだろうかという疑問が出てくるわけですね。

まあそのプロだったら、ここへきて、
なかなか思うように運ばないねえ、困ったねえ。
何ていうと、
その通りだから、この先生は信頼できると思う。
だけど、あんまりベラべラ喋ると、
喋ったら外れていると、一挙に信用落とすからね。
あまりしゃべらない方がいいね。

ま、思うようにいかないねえ、困ったねえ、
何ていうようなことで。
次、
三番掛け、
坤宮に座して九紫火星掛かり、(大吉)。
坤宮に居て九紫火星が掛かるのは、
「僥倖を恃んで見込みのないことに進もうとする意あり」
「温順にして知恵ある人に従い、道開く」

これ良いですね。これは僥倖を恃んでラッキーな光明を恃んで、
見込みのないことに進もうとする意あり、
つまり、転職しようとするんだけれれども、
転職がうまくいかない。
まあ、上手くいくんじゃないかという、万一を恃んで、
そして進もうとしている。

これが第一未来。
だから今話が出ているなと、こういうふうに判断ができるわけですね。
しかし、その判断ですが、
良いと思われることもね、どうも邪魔する人が出てきている。
それを押し切って、さらに転職しようとするけれども、
それも僥倖を恃むようなことであって、信頼できない。

温順にして知恵ある人に従って道開くというんだから、
誰ですかそれは?わたしでしょうそれはね。
それから、
この人の身近にそういう人がいるかどうか。
つまり、先輩にあたるような人で、それで性格が温順で、
なかなか素直な考え方をする、智慧の分別のある人ね。

そういう人がいるはずなんですね。
世話をしてくれたりね、忠告をしてくれるような、
そういう人が要るはずなんだから、
そういう人に相談しなさいと、大吉なんだから。
そうすると、道開くとこういう。

けれども、まだ安心できない。
今はまだ過程であって、じゃあ、そういう人を探して、
あるいは心当たりがあるから、その人の意見に従って相談すると。
道開くというけれども、その結果はどうか?

四段掛けの最後が結論なんです。
しかし、良くないんだね、ここ(艮宮)が八白のところですから、
木剋土で、ここが相克している。
まぁ、なかなかそういう人が見当たらないんじゃないかな。

そうすると、桐山管長に頼るしかないんだね。
周囲に温順にして知恵ある人でないとすると、
どうもこれ見たらないね。

そして、四段掛けの最後が五黄土星とある。
大凶です。
そうすると、艮宮に五黄土星掛かり。
五黄土星というのは非常に運気が強くて、
破壊の星とされている。

物を壊してしまう。物を壊してしまうという星ですから、
せっかく整えかけた話も、壊されてしまう。
そういう恐れがあるわけです。

「艮宮に五黄土星が掛かるのは、住所・業務を変更しようとしている人である。」
そして、
「多くは周囲の状況からやむを得ず変更しようとしている人である。」
こうピタリと出ている。
「願い事、依頼事は多くは成就し難い。」

困ったね、これ。
では温順にして知恵ある人は、
どういうようにしてアドバイスするのかというと、
これは霊障は無いね。これはやっぱり普段世話になっている人、
それから、頼みがいのある人と思われる先輩だね。
先輩に頼むしかないなこれは。

だから、そういう人いるはずなんです。
大丈夫、必ず成就するこれは。
少々時間はかかるけれども、年内いっぱいかかると思う。

時期と人、そして場所、この三つが揃う必要があるということですね。
だから、
時を選ぶ。
そして、人を選ぶ。
次に、場所を選ぶ。
この三つをそろえる。

その時がチャンスだということですね。
今は無理かもしれないけれども、あきらめることはない。

その道に明るい人を、道案内人(参謀)にして、
対策をとる。
それが知恵ある人ですね。
そういう人を探し出しなさい。

え?
ご主人は選挙に出るわけ?
あそう、
今スグというわけにはいかないけれども、
時間はかかるけれども、大丈夫。


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伝授の理由(Ⅴ)

2024年03月05日 20時14分44秒 | 運命学+占星術
伝授の理由を開祖がお話されています。
その続きです。

その次に良いことはね、
例えば、良くない占断なんかが出たときに、
ただ良くないというだけではないの。
どうして良くないのかということが、
この中に出てくるわけです。

そうすると、
来年の受験どうか?どうも結果が大凶⇒大凶でだめだと。
そうすると、
来年の受験はダメですというだけじゃなくて、
どうして駄目なのかということが、
この中に出てくるわけ。

その理由がどうして駄目なのかと、
例えば、
環境が悪いと。
周囲が騒がしくてね、勉強に専念できないとか、
あるいは付き合っている友人が悪くて、勉強に打ち込めないとか。
あるいは塾が悪いとか、先生が悪いとか、
そういうことがちゃんと出てくる。

そうすると、
それを改めれば、大凶変じて大吉となるわけです。
だから、この占断で悪い結果が出ても、
悲観することはない。

どうして悪いのかということが、これでわかるんです。
今、一つね、
こう諸君が出しているのを後で見ますけどね、
要するに、悪い結果が出た場合、
どうして悪いかということがわかるから、
その悪い原因を取り除けば、よくなるわけです。

それともう一つは、大吉⇒大吉なんて言うとね、
もう喜んじゃって、一本の飲もうかなんてことになる。
しかし、
大吉と出たら、油断しないで、
どうして大吉んだろうかということ。
そうすると、これは良いと。
これが良いと、だからこれが良いんだなと。

そしたら、その良いというそういったものを、
無くさないように持続するように努力していけば、
大吉になるんだ。

だから、人が占断頼まれたときに、
これはダメですね!と言うんじゃなくて、
どうも思わしくないようなことが起きるけれども、
こういう点を改良しなさい。
こういうところを治しなさい、
そうすれば、結果が良い方になるでしょうと、
指導する。

これは当てるというよりも、改善するため。
結果が悪いことを改選してあげる。
運命改善する。

そのために使う訳だから、
だから、密教占星術ことに四段掛けの秘宝というものは、
体得すると、
もう本当にかんたんにパッと判断できますから、
これはあなた方本当に一生懸命、
宝を戴いたと思って良いと思うんです。

しかし、その宝というものは使わないと、
宝の持ち腐れということで、何の役にも立たない。
これを一日に一回ぐらいは必ず占盤組んで、
上達してくると、一日に四つも掛けなくても、
すぐに一目見ただけで、
聴いただけで、わかるというようになってきますね。

だから、こういった長所があるわけですから、
あなた方もこれを趣味道楽としても面白いことですよね。
だから、
まずこの密教占星術の本を何回も面白いと思って読むことですね。
難しいと思って読んじゃダメ。
面白いと思って読むと、なかなか面白い読み物です。
何よりも実用的な本と言えるでしょう。

(つづく)
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