
運命学を学んだ人は知っていることですが、
「先天運」と「後天運」という二種類の運期がありますよね。
「先天運」というのは、
持って生まれたときにすでに備えている、元々の運期のことを言います。
それに対して、
「後天運」とは、生まれてから後に身につける運期のことです。
一言で言うと、善き習慣性がこれに当たります。
善き考え方を身につけるとか、人間関係を改めるとか、
そういうものが後天運に対して効果を発揮する。
だから、
人が運期は変えることが出来るんだとか、
努力次第でどういう風にも転換できるんだとかいうのは、
この「後天運」に対してアプローチするわけです。
もちろん、努力次第で頑張ることで、
人は運期を好転させることができます。
ところが、
本来持っている運期に対してアプローチできる方法を実践する人は
まず皆無でしょう。
第一、それを提唱する人は、ほとんどないと思います。
まことしやかに本を書いている人でも、
理論的には確かに肯定できるのですが、
それでは不十分なんです。
「先天運」そのものを変えることが出来るならば、
人生そのものを変えることは可能なんです。
それこそが、
本当に運命を転換する人です。
その人は神です超人です仏です。
良いですか?
私達みたいな運命を見る者から見ると、
人はみんな運命のままに生きている。
本当にそのままに、少しでも変えるなんてことはない。
良い運命も悪い運命のそのままに、生きている。
別に運命のままであってもいいじゃーん!
なんて構わないですよね。
ですが、
人に殺されたり、明日明後日にも交通事故で寝たきりの人生を送る運命を持っていても、
ほとんどの人はそれに気が付かなで、
運命が自分の身の上に実現してから、気がつくわけです。
それじゃあ遅くないですか?
殺されてしまってから、ウンウン唸って、
そのへんでずっと気が長くなるほどの時間を苦しんでしまう。
それじゃあ遅くないですかっていうわけですよ。
今、世界的にも大変深刻な状況ではないですか。
それも人生だと大半の人は思っていると思う。
でも、
私はそうじゃなかった。それも偶然のように。
私は若いみそらで、
人生を成功させて故郷に錦を飾りたいと思っていた。
ここまではみんなと同じです。
ところが、
ある日、自分の肉体がなにか目の見えないもので削がれていくのを感じた。
もっと言うと、カマいたちみたいな空気で我が生命が削がれるという。
そんな感覚に陥った。
これでは天寿を全うすることもむずかしいと。
なんとかしなきゃ!
そう思っていたとき、
あまり親しげでない知人が話しかけてきたんだね。
こういう講演会が有るんだけど,今度いっしょに行ってみないか?
その人ね、俺、間接的に知ってるんだよ。
そう答えてから、二人の関係が始まった。
それから、
その友達の話がきっかけで、
まだ知らない世界に足を踏み入れることになった。
運を形成している世界についてだ。
そういう世界を学ぶことになったわけです。
かつての私のようなまともな人間じゃない、
くずのような者を一人前の人のするには、
人間の存在原理を、
根底から分析する事から始めなきゃいけない。
人間が理解出来ないで作り変えることはできない。
人間そのものを見つめること、
観察することから始めなきゃいけない。
多くの人は自分を知らなさすぎる。
知っているようでまったく知らない。
まずは、
そこから始まるのです。
(つづく)