玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

米中蜜月再開?

2010-05-10 21:19:02 | 社会・政治
まずは保守派の酒井先生の最新ブログエントリー

あっと言う間に消えて無くなった米中対立

「年明けから米中対立が表面上、演出されたのはウソだった」と先生が指摘しているのだが、鳩山が箸にも棒にもかからないと愚か者で相手にされないのは世界中が認めるところとなったから米中対立は消えたのか?

そもそもの米中の蜜月は、台頭する日本経済をどう抑え込み米国の利益(すなわちドルの価値)を守るかという長期戦略に基づくものだ。

1985年のレーガン大統領からブッシュ、クリントンの1994年までの中国元対ドルのレートを見れば明らかだ。

人民元レートの推移

人民元の切り下げにより対ドルレートで1/3に元安誘導されたことにより、中国のGDPが7倍に拡大されたのである。

この間、中曽根→小泉にいたる親米派首相の改革と称する日本経済解体政策とも相まって1990年からの日本GDP伸びは1.3倍に抑え込まれてきたわけである。

クリントン以降の元対ドルレートはGDP、対米貿易額も全く無視した固定レートだ。

中国に流れたドルが米国債の購入により米国に還流するシステムが維持されている間は問題がなかったが、対中貿易黒字削減をオバマが要求しても、対中投資した資金引き上げ阻止と米国債売りの圧力でなんらかの妥協が成立したから米中対立は緩和したとみるべきだろう。

結局米FRBの子会社である日銀および日本経済が一番被害をこうむるシステムは維持されたのだ。

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もっと詳しい背景を知りたければ、「ドル覇権の終焉:ロン・ポール下院議員の議会演説」
をお読みいただければ米国の長期戦略が分かる。

金の流れを知らずして政治を語っても意味がない。国益の最たるものが金融・経済だからでもある。

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首相が愚かだから日本の国益は損なわれつづけているのは酒井先生の言うとおりまちがいないことです

バカは叩かれつづけるのが常識ですから