ナメクジくん。
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少し前に母方の墓参りをしたばかりなのに今日は父方の墓参りをした。
台風ですごいことになっている道や山や川を見た。
そしてなぜか二年前に死んだ祖母の墓には白いカニがいた。
昨夜、洗面所でナメクジくんに会ったのを思い出した。
ナメクジくんは僕につかまれて身を縮めた。へんな糊状の液も出た。
僕はナメクジくんを家の窓から外に放った。
ナメクジくんは消えた。
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わかったよ。
……いや、それがほんとに正しいのかわかんないけど、とりあえず、道が見えた。
ダメだよね、こんなとこでくすぶってちゃ。
そうだ。オレはこんなとこで立ち止まって死んでちゃいけないんだ。
オレには守りたいものがある!
オレには幸せにしたい人がいる!
あー……あぶねぇあぶねぇ。
あぶなく死ぬところだった。
生きよう。
生きるんだ。
オレは、まだ、死ねない。
守りたいも . . . 本文を読む
考えることは辛い。
特に被害妄想と自虐的思考が大半を占める僕の頭だとほんとに酷いことになる。
被害妄想といっても、昔ほどはファンタジーな思考はしなくなった気がする。少し現実的な範疇に近づいたと思う。
たとえば小学生のとき、僕は自分の思い考えていることが全て他人に漏れているのだと思っていた。俗に言うサトラレというやつである。
みんな僕の心の醜い部分や過去のあやまちを知っていて、内心では僕を . . . 本文を読む
このブログをご覧の皆様へ
すみません。
別にこのブログに方向性やテーマといったものはないのですが、ここ数週間の内容は大多数の人々へ向けるにはあまりに不適切な内容だったことと思います。
というか意味不明なんですね。
そして、私のくだらない嘘日記を少なからず楽しみにしていただいていた読者様には、非常に申し訳なく思っています。
すみません。
しかし、私はすみませんでした、とは言えません。 . . . 本文を読む
久しぶりに買い物をした。
誰とも視線を交錯させないように、目をうつろにしていた。
誰も近づけないようによれよれのだらしない格好をして頭が悪いふりをした。
他人とすれ違うとき、かならずどこか遠い一点に目をやった。
自転車で他人とすれ違うときも同じように無視をした。
しかしすれ違いざま、ある若い男が「絶対やだ」と言って笑った。
たぶん被害妄想だけど、ボクが笑われた気がした。
吐き気を催 . . . 本文を読む
きみは、何もわかっていない。なんにもわかっていないんだ!
きみは、オレがどれだけきみを想っていたか、わかっていなかったんだね。やはり言葉では、なんにも伝わっていなかったんだね。
ボクがどんな思いできみと会うことを諦めたか、きみは、いまいち理解していなかったんだね。
言っただろう! あと少し、ほんの少しでもきみに恋愛感情を抱いていたなら、ボクはきみに会いに行っていた、と。きみを幸せにするため . . . 本文を読む
オレはいつまで自分を騙していればいいんだ?
いつまで辛さを無視すればいいんだ?
ボクは、永遠に孤独なのか?
きみはもう、帰ってこないのですか……。 ボクは死ぬしかないのですか。
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僕は、きみにとって何なのでしょう。それが僕にはわからないのです。かつては双子であり兄であり愛すべき人だったかもしれません。けれど今は違うでしょう? きみは僕の前から消え去った。怒りの言葉と、連絡拒否の意志を残して。
僕は、きみに酷いことをしてしまった。温厚で優しいきみが激怒してしまったのです。きみは言いました。人に対してここまで腹が立ったのは初めてだ、と。きみはあの瞬間、他の誰よりも僕を憎んだ . . . 本文を読む
オレはどうして、こんなにもワガママなんだろうか。ガキのころからなんにも変わってない。
オレはもう、大切な人を傷つけない。
あのときそう決めたのに……、どうしてまたこんなことになっているんだ……。
もう絶対にきみを傷つけたくない。そう思っている。そう思っているのに、オレはまだ、きみを欲している。
止まらない。
逃げてみたけど無駄だった。
よけい苦しくなった。
でも無理するしかなかった . . . 本文を読む
どうすればいいの?
どうすればいいの?
僕は、なにをしたらいいの?
きみは、どうすれば帰ってきてくれるの?
ダメ?
絶対ダメ?
嫌い?
死んでほしいの?
ねぇ、なんか言ってよ……!
軽蔑してくれていいから。
侮蔑のまなざしを向けてくれていいから。
酷い言葉を言ってくれていいから。
なにをしてもいいから……!
なにもしない、っていうのだけはやめてよ……!
最期の言葉でも . . . 本文を読む