「よぉ、何やってんだ?そんなトコで」
「………」
将太は、目の前の状況に唖然として思考がストップしていた。
今、将太がいるのは、便器の上――つまり大便トイレの囲いの中である。
その便座に座って、必死に思考をめぐらせていたのだが、ドアの表側には“使用禁止”の張り紙が貼ってあるのだ。
そんなドアを開ける者が一体どこに居るというのであろうか。……ここに居るのだ。
将太は、信じられないという顔で . . . 本文を読む
本日より、今月いっぱいは、「前期末テスト」というものがあり、更新の時間がとれません。
つきましては、申し訳無いのですが、今月は更新をお休みさせて頂きます。ご了承下さい。
来月より、もう少し更新ペースをアップさせようと思いますので、それでお許し頂ければと思います。
…と、まぁ、偉そうな事を言ってますが、やるからには少しでも楽しんでもらえるようにしたい、と思っています。
物語が進めば進むほど、表 . . . 本文を読む
しかし、どうしても、個人レベルでの問題は起きてしまうものである。
さっきの背の低い少し太り気味の少年――小林将太――は教室後方のロッカーへ向かっていた。
空になった弁当箱をロッカーにおいてあるカバンの中に片付けるためだ。
しかし、カバンを開けてみると、中には1枚の紙切れが存在していた。取り出して見るとそこには――、
“昼休み、屋上で待っている。来ないと後で痛い目にあうぞ。 ブラッドライカ . . . 本文を読む
「《お笑いのキムタク》を黙らせちゃうなんて、タイチはホント空気読めないよねぇ」
他の1人――今度は背が低くて少し太りぎみの少年が、まだ変声期のこない高い声で言ってきた。
「空気?何のことだ?」
「え?分かんないの?卓巳は、タイチが1人でつまんなそうにしてるのが嫌なんだよ。みんなが笑ってた方が楽しいから。
でも、タイチは何でかよく分かんないけど、1人だけムスっとしてるじゃん?だから盛り上げようと . . . 本文を読む
「長谷川、この問題を解いてみろ」
突然、どこか怒りを含んだような声が響いてきた。
妙に声が大きく感じられるのは、当の長谷川の席が一番前だからだ。
(なんで怒ってるんだ?)
呼ばれて、その少年――長谷川タイチ――は自分の机の上を見た。
(あぁね…)瞬時に悟る。
タイチの席は一番前だというのに、肝心の教科書が出されていなかったのだ。
タイチにしてみれば、ほとんど不要な物なのに。
「――=3 . . . 本文を読む
え~、BLOGのタイトルにもありますように、
このBLOGは、ものすごく不定期に更新されます。
主に、オリジナル(ファンタジー)小説「アルバイトがやってきた」を掲載致しますので、
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
なお、誤字・脱字・表現の間違い等、多々あるかと思いますが、
知らんぷりせずに、コメントなどでご忠告頂けると助かります。
では、皆様、よろしくお願い致します!
. . . 本文を読む
【プロローグ~困った考えた決めた~】
「困ったのぉ~、実に困った……」
その世界での最高権力者がうなった。
「何をお困りですか」
傍らにいた秘書官が尋ねる。
「ふん。知っておるクセに‥‥」
「いえいえ。貴方様のお困りになる事が私のような矮小な者に分かるはずもございません。
毎日のようにお困りなのに、今日はまたどんな凄い事でお困りなのでしょうか」
「そうなのじゃ。世界を治めるワシは、日 . . . 本文を読む
ボクの名前は、「加辻後 石矢」といいます。もちろん、PNです。
まぁ、自己紹介は・・・・要望があれば書くことにします。
あ、PNの読み方ですか? え~っと、「かつじご いしや」と読みます。
とりあえず、小説家になりたいなぁ、と思っています。
と言いつつ、文才は全くないのですが(苦笑)。
しかし、文才がないからと言って、スグに諦めてしまうのは「逃げ」だと思うのです。
というわけで、ここでは、ボク . . . 本文を読む